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個別記事の管理2014-01-03 (Fri)
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アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)
(2013/12/19)
皆川 博子

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あの!「開かせていただき光栄です」の続篇。待ちに待ってました!以下BOOKデータベースより内容。

18世紀英国。愛弟子エドらを失った解剖医ダニエルが失意の日々を送る一方、暇になった弟子のアルたちは盲目の判事の要請で犯罪防止のための新聞を作っていた。ある日、正体不明の屍体の情報を求める広告依頼が舞い込む。屍体の胸には“ベツレヘムの子よ、よみがえれ!アルモニカ・ディアボリカ”と謎の暗号が。それは、彼らを過去へと繋ぐ恐るべき事件の幕開けだった。『開かせていただき光栄です』続篇!

ちょっともう読む前から興奮して…。
本作を読む前に復習として「開かせていただき~」を読めば良かったと読了後にちと反省。かなり忘れている部分もあって残念な思いもしましたが。
しかし!読み始めてしまえばもう独特の皆川ワールド。多少前作を忘れていても大丈夫。しっかり楽しめました。
評判で傑作と名高い作品の続編というとなかなか難しいものがあるかと思うのですが、あの、重厚で華麗でグロい世界観は変わらず。
前作では外科医・ダニエルがメインキャラのようでしたが、今回は判事サー・ジョンが紛れもない主役。
その存在感は圧倒的でキャラも全然ブレていない。そしてミステリーとしても導入部の殺人事件からしてもう一気に読者のハートをガシッと掴んで放さない。なんたって前作で主要キャラだった彼が犠牲者になってしまうという、意外なイントロにもう自分的には嘘だろ? 嘘であって欲しい!と思いながらもグイグイと作品に飲み込まれてしまって一気読み。

実在した人物と楽器アルモニカに絡めたミステリー。なかなか複雑でトリックに関しては自分的には前作の方が(どうしても比べてしまうのだけど)わかりやすくてよかったなあと(あくまでも個人の感想!)思うのだけど。中盤から後半にかけては前作でエドと共に消えたナイジェルの生い立ちがメインストーリー。その出自はなんとも悲惨で切なく哀しい。同性愛を彷彿とさせるエドへ向けてのメモがより哀愁を感じさせて読んでいて辛かった。

そして判事サー・ジョンの法に順守するか仲間を庇うか苦悩する心情。二者択一の辛い選択に逡巡する姿も心にグッとくる。
さらに当時のイギリスの警察組織の不備や法曹関係者の堕落などと対比させて、サー・ジョンの清廉潔白さがさらに強調されているのもなかなか巧いなと。

新大陸アメリカという新たな舞台を設けて仄かに明るい前途を感じさせる反面、ナイジェルのエドに向ける切ない心の裡の吐露によって余韻を残すラストは心憎いほどに巧い。
ただ残念なのがあのユニークキャラの外科医ダニエルの活躍が少なかったところ。ユーモア&グロテスクに徹していた前作よりもミステリー重視の今作。巧く史実と絡めている作者様の手腕にただただ脱帽なのでした。


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 皆川博子
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

HAPPY NEW YEAR * by まいまい
遅ればせながら
明けましておめでとうございます。

ちょっとご無沙汰してしまいました。
皆川さんのお話もなかなか読めずにおりますが、
今年も楽しい本の紹介、
楽しみにしています。

でもブログはマイペースの更新が一番ですよね。
体に気をつけて、
お互いぼちぼち行きましょう(笑)

まいまい様☆ * by 惺
こちらこそ遅ればせながらあけましておめでとうございます。
今年初が大好きな皆川さんの御本で、久しぶりに読書の醍醐味を味わいました。
なかなか以前のペースに戻せないですが、まいまいさんの仰るとおり、
楽しくマイペースで読書していきたいと思います。
突然降ってわいたようにブログ上げるかもしれませんw
今年もどうぞよろしくお願いします。

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