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個別記事の管理2011-01-06 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

時の輝き (講談社文庫)時の輝き (講談社文庫)
(2009/10/15)
折原 みと

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 ふらりと入ったブッ○・オフ。安くてビックリして嬉しくなっていろいろ見ていて見つけた本。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

看護実習生・由花は実習先の病院で初恋の相手・シュンチと再会する。
が、お互いの想いを確認して間もなく、二人は彼の本当の病名を知ることに。限られた「時間」を共に過ごす決意をした由花に、シュンチが遺したものは……。
生命、愛、そして本当に大切なものを教えてくれる、110万部のベストセラー、待望の復刊!

 例によって薄さに惹かれて購入した本。折原みとなので、少女向けラノベかな?と思って気軽に読み始めました。
 ヒロイン由花の一人称語りで始まる冒頭は……う~ん、正直ついていくのが辛かった。作者サン、きっと読者を若向きと意識していて、あえてそうしているのだろうけれど。
 が、次第にそれも慣れて読み進めていくうちに、次第にのめりこんでいる自分を発見!

 思いっきりネタばれしてしまうと、看護学生の少女とガンを患い余命いくばくかの少年・シュンチとの短い恋愛と心の触れ合いを描いた作品なんですが……シュンチの病名がはっきりと告知されたあたりから、このハナシの真のテーマが見えてきて一気に読んでしまいました。最初「どうせ少女向け」と侮っていた自分を反省!!
 恋人の死を認めたくなくて、シュンチを避けていた由花。しかし、父親を亡くした友人の放った「生命を受けついでいく人がいれば、その生命はいつまでだって生きている」という重みのある言葉で、自分のやるべきことを知る。

 死に向かいつつあるシュンチときちんと向き合い、看病をし、前向きに生きようとする由花の心情が痛いくらいに巧く描かれていて素直に感動します。
 YA向きというので、あえて短いセンテンス・テンポの良い会話・感情移入しやすいヒロイン一人称語り、と作者サンの心遣いが作品を読んでいてわかります。
 看護実習の時に世話をした少年の死・シュンチを看病することの両親の無理解・看病と学業の両立……等々、由花の前に立ちはだかる障害をひとつづつクリアしてゆく、力強いヒロインはとても魅力的。

 ラスト、シュンチの死を乗り越え一回り成長した由花の姿に涙腺崩壊寸前。しかも電車の中。通勤の往復(正味1.5時間)で読めてしまうほど薄い小説ですが、中身は充分濃くて深い。生命の大切さをわかりやすくストレートに訴えかけてくる、こんな直球小説がものすごく新鮮で感動的でした。


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Theme : 少女小説 * Genre : 小説・文学 * Category : 折原みと
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

NoTitle * by まいまい
この作品未読です。
折原みとさんの作品って表の顔がいかにも「少女向け」なんですよね。
でも惺さんの記事を読むと「読んでみたい」と思ってしまいます。
これ、マンガでも書いてますよね。
中高生に伝えたいテーマをわかりやすく書くって、職人芸かもしれません。

でも、電車の中で読むのは大変そうですね(笑)

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは♪
自分も偶然見つけた本だったので、思いがけない良作でした。
あらすじにもありますが、当時かなりヒット?した作品らしいです。
読んで納得!の感あります。

> でも、電車の中で読むのは大変そうですね(笑)
確かに~!
自分は涙腺がメチャクチャ弱いので余計なのかもしれませんが、自宅で落ち着いて読むのが良いかもです。

懐かしすぎる!! * by のびんこ
講談社文庫で出てるなんて、ビックリすぎです!!
中学生のときに読んだなぁ・・・
惺さんはじめ、みなさんの好評ぶりに、若干とまどっているかも。
骨肉腫末期の少年が軽やかにハイジャンプするシーンには、子どもながら違和感があった覚えがあります。

しかしながら!
私も、今になって読み直してみたらめっちゃ感動するかもしれないです。
とくに、生命に関わる大事なことって、中学生には分かりにくいところだったと思います。
惺さんのレビューを読んで、20年ぶりに再読してよさを確かめたい気持ちがいっぱいになりました。
ちょっと実家を捜索に行ってこようかな。

Re: のびんこ様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 講談社文庫で出てるなんて、ビックリすぎです!!
少女小説の域を超えたといっていいのかも。
復刻版らしいですよ!

中盤からが読ませどころで、食い入るように読んでました。
前向きなヒロインがなんとも良いな~と。
初めて読んだのでとっても新鮮でしたよ♪
似たようなストーリーのケータイ小説とは明らかに違うし。
のびんこサンもきっと今読んでも感動すると思います!

個別記事の管理2010-08-29 (Sun)

ご訪問ありがとうございます☆

乙女の花束乙女の花束
(2010/03/19)
折原みと

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 もう、このタイトルと表紙に負けて購入してしまいました。「いかにも」・「ちょっとあざといゾ」的な雰囲気がプンプンと感じられましたが、どうにもこのテの少女小説には弱い自分です。
 初・折原みとサンなんですが、コミックのあの「安藤美姫物語」(読んでません)に一気に引いてしまった自分……小説のお手並み拝見(エラソ~)というカンジで読ませていただきました。以下ハードカバー裏表紙よりあらすじ。

美味しいお菓子にアンティーク着物、料理にお花……乙女が大好きな可愛いものを詰め込んだ、新・乙女文学の決定版!

長野の山奥で育った天真爛漫な主人公・風子。
祖父の命により、名家の令嬢ばかりが通う鎌倉の全寮制高校、桜の宮女学院で新生活をスタートさせるが、育ってきた環境の違いにより、異端児扱いされてしまう。
しかし風子が持つ強さと不思議な魅力は、周囲のお嬢様たちの価値観や人生を少しずつ変えていき……。


 こ、これは……ベタすぎです。出版社も作者サンもきっと狙って出版したとしか思えない……あまりにも王道すぎて呆然。
 鎌倉にある元華族邸だったという全寮制の女学院。なんと今でも旧華族制の伝統が残っていて(!)、そこにヒロインの自然児である風子が入学してくる。
 クラスに必ずいる必要不可欠なライバル令嬢も登場し、風子に対して執拗ないじめが繰り広げられるのはもうお約束。
 そこに寮の同室のクラスメイトとの真の友情やら、あこがれの上級生・いわゆる「お姉さま」が絡み典型的な少女小説の展開。

 その憧れの「お姉さま」凪子とともに、風子の実家でひと夏を過ごすエピソードも王道です。そして、ヒロインのあずかり知らない、風子と凪子の2人の出生の秘密等々……もう典型的なエピソードがてんこ盛りで思わず笑っちゃいます。

 でも逆に作者サン、少女小説をよく研究しているな~と、感心してしまいます。全ての章を花の名前にしたり、巧みに花言葉を挿入したり、少女達の好きそうなスイーツのお店(実在してます)を取り入れたりと、なかなかディティールが凝ってます。

 よく吉屋信子の作品と比較されがちですが、個人的にはどちらかというと川端康成の「乙女の港」にものすごく近いような気がします。作者サン、かつての少女小説をよく読みこんでこの作品を創りあげているんだろうな~と思ってしまいましたね。

 ただ残念なのは、必然的に時代がかってしまっていること。時代設定は現代なのにどうしても古臭い印象がぬぐえない~。舞台設定にしても人物造形にしてもすべて。いっそのこと時代も大正か昭和初期にすれば良かったのにな~と、少し残念。イマドキの設定・エッセンスが少しでも入っているともっと楽しめたと思うのですが。
 全てにおいて計算しつくされた少女小説の感がするので、プラス現代のテイストと作者サンの個性みたいなモノがあれば、完璧楽しめる作品だったと思うな。個人的にはかなり楽しめました☆


 
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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 折原みと
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

折原みとって! * by のびんこ
こんなところに折原みとが登場するとは思ってませんでした。
小中学生のころに、めっちゃ読みましたよ、折原みと。
すごいなつかしい響きです。

>作者サン、かつての少女小説をよく読みこんでこの作品を創りあげているんだろうな
というか、当時の小中学生の中では、この人自身が少女小説の、なんやろ、主?的存在でした。
少女マンガ家で、講談社のティーンズハートでもいっぱい書いていて、「時の輝き」とかすごい読みました。

なつかしいなぁ・・・
私も読んでみようかなぁ・・・


Re: 折原みとって! * by 惺
> のびんこ様v-353

し、知らなかった少女小説界のカリスマ的存在だったんですね!
昔TV出演してたのを観た憶えが。けっこうマルチに活動してる作家サンですよね。
初挑戦だったんですが、面白かった!

ふた昔前くらいの少女小説の王道を行ってます。折原みとがお好きなら、おススメですね~。

折原みとさんは・・ * by まいまい
折原みとさんは,ワタクシが住んでる市の出身で,
子ども達が出た中学校の先輩に当たります。
たまに近所の本屋で特集組んでたりします。
マンガも小説も両方・・器用な方です。
「安藤美姫物語」を書いてたとは!
チェックもれです!

ワタクシがコバルトに夢中だった頃にはまだ出てきてなかったので,
読んだことがありません。
どうしてこういう小説を書くことになったんでしょうね。
思わず手を出してしまいそうです。

Re: 折原みとさんは・・ * by 惺
> まいまい様e-398

折原みとさんは,ワタクシが住んでる市の出身で,
子ども達が出た中学校の先輩に当たります。  ←え~!? マジですか? スゴイ!!

自分は折原みとサンのアマチュア時代の作品をいくつか読んだことがあります。
そのままマンガ家オンリーでいくのかなァと思っていたので、小説書いていること自体にビックリでした。
ましてティーンズ小説のカリスマ的存在だったとは、全く知らず…。

今回初めて作品読みましたが、面白かったですよ~。
大正・昭和初期の少女小説を彷彿とさせる雰囲気がなんともツボでした!

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