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個別記事の管理2012-08-13 (Mon)

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ダブル・ダブル (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-5)ダブル・ダブル (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-5)
(1976/06)
エラリイ・クイーン

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 ひさしぶりのクイーン。XYZシリーズ以来。結局4部作完結の「ドルリーレーン最後の事件」は未読。中途半端だな~と思いながら、タイトルに惹かれてこっちを読了。以下文庫裏表紙より内容。

クイーンのもとへ匿名の手紙が届いた。なかにはライツヴィルのゴシップを知らせる新聞の切り抜き記事が数枚入っていた。"町の隠者"の病死、"大富豪"の自殺、"町の呑んだくれ"の失踪。この三つの事件の共通点は?
手紙の主は不敵にもクイーンに挑戦状を叩きつけてきたかのようだった。だが、懐かしの土地へ赴いた彼を待ち受けていたかのように古い童謡に憑かれて犯行を重ねる殺人鬼にクイーンもなす術がなかった!


 内容読むとかなり面白く感じるのだけど……実際はあんまり……って書いちゃうとダメなのかな?
 「童謡殺人」ってわかるまでになんと半分以上読み進めないといけないという……。かなり冗長でそこまでたどり着くのに辛かったー。
 あ、でもまるっきり退屈というわけではなくて、探偵役・エラリイ・クイーンの許に突如として現れる素朴な田舎娘・リーマの登場がちょっとスパイス。身なりはみすぼらしく、父親と共に社会と隔絶して森の奥深くに生活していたので社会性は皆無。しかし、たぐいまれなる美貌と天使のような聡明さを持ち合わせた魅力的な女性……が、失踪した父親の遺言でエラリイに救いを求めてくる。彼女の父親はなんと事件に絡んでいるようで、天涯孤独となった彼女を護るとともに、事件解決へと捜査に乗り出すエラリイ。

 と、いったカンジなのだけど、ここまでくるのに約半分。200ページくらい。事件もこう、なんだろ、スリリングに展開するわけではなく、事故死・自殺のようにも思えるなんだか曖昧なもの。エラリイが犯人じゃないかと目星をつけた人物の許にリーマを助手役として送り込むというエピソードで、おお、やっと盛り上がるか? と思いきや、実はそうでもなく……。
 と、やや消化不良気味の展開。中盤からようやく、ライツヴェルの地に伝わる童謡にまつわる殺人事件と判明するのだけれど、それも何だかこじつけっぽくて謎解きのワクワク感がないしなあ……。

 探偵役のエラリイが、事件に振り回されすぎて&リーマの世話焼き過ぎて推理していないんだよね。そこのところも物足りなかったなあ。
 「金持ち、貧乏人、乞食に泥棒。お医者に弁護士。商人、かしら」
 の順番通りに行われる殺人。ラストの「かしら」に到達してやっと犯人にたどり着くエラリイ。ううむ、ちと遅すぎやしませんか? 7人も殺されてるんですよ~。
 などなど、最近珍しいほどツッコミどころの多いミステリーでありました。
 ハッピーエンドでとても読後感は良かったのだけどね。野生の少女?リーマが素敵な一女性として独立してゆく成長物語でもあるのかなと。
 これを読んで、やはり人気作・名作と言われるモノってスピード感が大切なのね、としみじみ思いました。うっわ偉そうでスミマセン。ちなみにタイトルの「ダブル・ダブル」とは物事や人間の二面性を意味しているらしい。ふむ。


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個別記事の管理2010-08-05 (Thu)

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Zの悲劇 (創元推理文庫)Zの悲劇 (創元推理文庫)
(1983/04)
エラリー・クイーン

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 X・Yと読了したので、やっとZまできました。ちょっとこの作品はしんどかったです……以下Amazon商品説明からあらすじ。

政界のボスとして著名な上院議員の、まだ生温かい死体には、ナイフが柄まで刺さっていた。被害者のまわりには多くの政敵と怪しげな人物がひしめき、所有物の中から出てきた一通の手紙には、恐ろしい脅迫の言葉と、謎のZの文字が並べてあった。錯綜した二つの事件の渦中にとび込むのは、サム警部の美しい娘のパティと、レーンの名コンビ。

 前2作との決定的な違いは主人公が交代していること。新たなキャラクターとして、サム警部の娘ペーシェンス(パティ)が登場。このペーシェンスが頭脳明晰でとてつもない美人という、才色兼備な設定。あのサム警部にこんな娘が……? とかなり違和感です。取っ手付けのキャラの感が否めませんが、その彼女の一人称で物語は展開。

 良く出来ていた前作とどうしても比較してしまうのですが、う~ん、作品的に魅力半減ですかね……。その理由として、あれほど強烈な存在だったドルリー・レーンがまったく元気が無い。ペーシェンスを主役に据えるためには仕方ないのかもしれないのですが、華麗な活躍が殆ど無くてちょっと寂しいかな。全体的にはまだ若い彼女をきっちりとフォローし、締めているんですがね。

 今作、謎解きというよりはいかにして冤罪を防ぐか? そのために奔走するペーシェンスとレーン、という印象が強かった。今まであまりなかった法廷劇や死刑執行シーンなどもあって、それなりに読み応えある部分もあったんですが、自分的には少し展開が周りくどい感じがしました。読むのが少し辛かった……。
「Zの悲劇」というわりにはそのタイトルも活かされていなかったような。
 ただ、ペーシェンス×レーンの新たなコンビもなかなか新鮮でいいカンジです。
 次回作「レーン最後の事件」にもこのコンビが登場するのか、ちょっと期待。


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個別記事の管理2010-07-05 (Mon)

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Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Yの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1988/08)
エラリイ クイーン宇野 利泰

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 「Xの悲劇」が名探偵ドルリー・レーンの華麗なる活躍篇とするなら、こちら「Yの悲劇」は苦悩と失意の謎解き篇とでも言いましょうか。
 前作にも劣らぬ、いやそれ以上の作品です。以下文庫見開きよりネタバレしない程度のあらすじ。

行方不明をつたえられた富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの湾口に揚がった。死因は溺死ではなく毒物死だった。発端の事件につづいて、そろいもそろって常軌を逸した病毒遺伝の一族のあいだに、目をおおうような惨劇がくり返される。
名探偵レーンの推理によれば、犯人はある人物にまちがいなかった。しかし、その人物が現実の問題として犯人であることは不可能なのだ。
このおそるべき矛盾は、いったい何を意味するのか?

 毒物を使った手口といい、犯人といい、いかにも現代的。今こんな事件があっても全然違和感ないなと思ってしまう。それほど、当時としては斬新なアイデアだったのではないでしょうか?
 一族に流れる特異な遺伝……と言う設定に少しばかり不自然さを感じましたが……。特に目が見えず・口がきけず・耳も聞こえないという三重苦のルイザはその極致かな。けれど、彼女がこの事件の謎を解く重要なヒントをレーンに点字盤を使って語るシーンは秀逸! 探偵役のレーンも聾者なので、2人の設定がとても巧いな、と。
 読者を混乱させようとする、かなり入り乱れた人間関係。序盤で死んだはずのヨーク・ハッターも、実はこの一連の殺人事件に絡んでいたという……なかなか見事なトリック。そして次から次へと現れる容疑者らしき人物たちに、自分は翻弄されっぱなし!

 ただ、やっぱり真犯人を知った時のレーンの絶望にも近い複雑な心情にほろっときますね。血の成せる技と割り切って犯人に対して温情をかけるけれど、やはり最後の審判は彼が下してしまう。
 果たしてその決断の善し悪しはいかほどだったのか? 
 現代の快楽殺人の萌芽を見るようで、読後感はなんとも複雑。今読んでも考えさせられる。
 けれど、そのアイデアの斬新さ(当時としての)・人物造形の奥深さ・トリックの奇抜さ等々、やはり古典ミステリーの名作なんだなァとつくづく思ってしまいました。


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NoTitle * by Friday
確かに読後感は何とも言えないものがありますよね...

わたしはついに“Z”に手を出すことにしました.いったいどうなって行くのか楽しみです.

Re: NoTitle * by 惺
>Friday様e-398

「Z」頑張ってください! 自分はいつになることやら……。
TBうまく送信できてたでしょうか? 1回目は失敗したみたいで……後ほど確認で何度か覗かせていただきます。
レビュー楽しみにしてます。
コメントありがとうございました☆

個別記事の管理2010-05-13 (Thu)

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Xの悲劇 (角川文庫)Xの悲劇 (角川文庫)
(2009/01/24)
エラリー・クイーン

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 探偵小説の古典。内容重厚・完璧なるトリック等々面白かったです~。以下見開きよりあらすじ。

株式仲買人ロングストリートは、ある日、ニューヨークの混雑する電車(市電)の中で殺害された。
しかし、不思議なことに一人の目撃者もいなかった。思案に余ったサム警部から相談を受けた聾の名探偵ドルリー・レーンの胸のすく推理は冴える。


 時代設定は1930年代。探偵役は元舞台俳優ドルリー・レーン。ひと癖もふた癖もある個性的な探偵に、早とちりで、イマイチ抜けた警部とのコンビはお約束。
 密室殺人に、誰もが皆謎めいた大勢の容疑者達。狙われる犠牲者達の隠された過去に、事件解決ともなるダイイングメッセージ。犯人の意外な正体……等々、もう探偵小説の基本的要素がてんこ盛り!

 探偵役が元役者という設定だけあって、シェークスピアの「リチャード3世」のハナシが出てくるんだけど、これがまたこの殺人事件の全貌を暗喩していることが読了後に判って「そっか~、そうだったのか~」と思わずため息。
 この作品のキーポイントはずばりダイイングメッセージ。その伏線エピソードもきっちり入っていて、その構成の巧さに唸りっぱなし!
 目次も凝ってて、普通第1章~となるところが、演劇チックに第1幕第1場から第3幕第12場までとか、舞台裏とかいうのもあって、初っ端からまるで舞台を観るみたいにテンションあげてくれる!

 もう、ケチつけようもないくらいの完璧な探偵小説です。面白いです。←しつこいですが。
 ただひとつツッコミ入れるとするならば、このドルリー・レーンさん、60歳ということなんですが、容貌は35歳にしか見えなくて、身体つきも若々しいことこの上ないらしい……。
 そんなんアリか~? さすがにそれはちょっとムリがあるんじゃないか~? と思ってしまいましたが……とにもかくにも、いや~参りました。面白くて。


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No title * by Friday
こんにちは
この本もずっと読もう読もうと思っていて読んでいませんでした.
お陰さまでついに読む決心がつきました!!
惺さんの記事を読んでいるだけで,ワクワクしてきたので,今読んでいる本を放り出して早速買いにいきます.
でも,その前に“リチャード3世”の読みなおしが先??あまり細かいところまで覚えていないので.
それとも,あまり知らないで“Xの悲劇”を読んだ方が楽しめるのでしょうか...

Re: こんばんは☆ * by 惺
> Friday様

「リチャード~」はわざわざ読まなくても全然OKですよ~。
充分楽しめます!
最近のミステリー作品もいいけど、昔のモノも面白いな~とつくづく思ってしまいました。
続いて「Yの悲劇」も読もうかどうしようか迷い中です。

コメントありがとうございました☆

読みました * by Friday
やっと読みました.
最後まで全然犯人が分からなくて面白かったです.
確かに,それは無理があるだろうという設定も若干ありましたが...
ブログに書くのでトラックバックさせてください.

Re: 読みました * by 惺
> Friday様e-420

わ~! 読まれたんですね!
古典だけど、かなり読み応えありますよね。
TB大歓迎です! とっても嬉しいです。
コメントありがとうございましたe-466

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