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個別記事の管理2010-09-25 (Sat)

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吉原手引草 (幻冬舎文庫)吉原手引草 (幻冬舎文庫)
(2009/04)
松井 今朝子

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 初・松井今朝子。で、初・廓モノ。以前キムラ弁護士、小説と闘うで、キムラ弁護士が完敗を認めた作品、として紹介され是非とも読んでみたかった作品。
 文句なく面白かったです! 第137回直木賞受賞作だそうで(知らなかった)。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。
十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか?
失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮やかに描き出した時代ミステリーの傑作。


 マジヤバイ、面白すぎ~! が素直な読後感。キムラ弁護士が完敗を認めたワケがわかりました~。
 端的に言ってしまうと、ミステリー仕立ての復讐譚。犯人はもちろん花魁葛城(思いっきりネタバレでスミマセン)。そして探偵役は……? というと、ここで作者サンひとひねりしてます。名前も詳しい素性も分からず。いわゆる隠密ということでしょうか? 嘘で塗り固められた吉原を探索するのにうってつけの役柄。絶妙な設定!

 謎の失踪を遂げた花魁葛城。その彼女を求めて、吉原のあらゆる人物をあたって訊き出してゆくあたり。「伝聞」手法で次第に炙り出されてゆく葛城の姿に、ついついページをめくる手が止まらない。
 序盤から葛城の素性やその背景などはなんとな~く想像出来てしまって、オチを読んだ時にはああ、やっぱり~感が強くてちょっと拍子抜けでした。けれど、その拍子抜け感を補って余りあったのが、詳細な吉原の情景。
 「素人でもわかる! 吉原入門書」とでもネーミングしたくなるくらいです。単なる説明ではなく、充分個性的な登場キャラクターに語らせ、読者に自然と理解させるところがこの作者サンの巧みな手腕なのね、とひたすら感心。

 秀逸だったのが、ヒロイン葛城。伝聞展開なので、セリフなどほとんど皆無。たまに洩れ聞こえる彼女の何気なくも含蓄のある一言。その描写だけで充分魅力的な花魁だということが分かる。あっぱれなヒロイン! と称賛の拍手を送りたいです、ハイ。

 何にもましてこの作品を締めているのが、ラストの御目付サマの弁。思いっきり粋です! イケてます!
 そしてこのように巧いオチをつけた作者サンのセンスと技術にどっぷりと浸ってしまった自分なのでした。


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Theme : 歴史・時代小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 松井今朝子
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