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個別記事の管理2010-09-28 (Tue)

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グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)
(1959/06)
ヴァン・ダイン

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 ひょんなことでこの作品が以前読んだ「Yの悲劇」の元ネタ的作品だと知り、読んでみたくなった次第。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

ニューヨーク五十三番街の東のはずれに建つグリーン屋敷。
そこで二人の娘が射たれたのを皮切りに、相次いで一家の者が殺されるという恐るべき惨劇が持ち上がった。
憎悪と嫉妬が渦巻く中で、一家の皆殺しを企てる姿なき殺人者の犯行が続けられていく……。


 あ~、もうね、はっきり言って酷似してます。この「グリーン家殺人事件」が1928年発表。「Yの悲劇」が1932年発表。どちらが影響受けた(パ○ッた)のかは歴然としたところ。はっきり言ってショック~!! 

 語り手は作者でもあるヴァン・ダイン。事件を解決する素人探偵は彼の友人ファイロ・ヴァンス。30代前半、物腰スマートでありながら、冷徹な灰色の眼を持つイケメン設定。
 美術に造詣が深いらしく、事件を絵画に見立てて推理していくというもの特徴的。理論的に裏を取りながら確実に犯人に迫っていく。

 はっきり言って犯人はすぐにわかってしまいます。ミステリーのトリックとしてはさほど目新しいモノは無いのだけれど、グリーン家の狂気じみた面々や陰鬱とした雰囲気・次に誰が殺されてしまうの? 的なスリルとサスペンスは読んでいて楽しい。グイグイと作品世界に引き込まれて一気に読んでしまったし。
 亡き当主が残した不可解な遺言・紛失した拳銃・次々と銃殺されてゆく兄妹達・雪の上に残された足跡・盗まれた毒薬……等々、魅力的でお約束のアイテムが次々と登場。知られざる血縁関係に疑わしく謎めいたキャラクターを随所に散りばめ、そしてヴァンスが解き明かす意外(?)な犯人。

 「Yの悲劇」の作者・エラリー・クイーンが触発されたのも仕方ないかな~と。でもあまりに似すぎていて大丈夫なの? と今さら心配になってしまう。
 主人亡き後、家を守る夫人の性格設定もそっくりだし、薬品使用の殺人など手口も同様……大体のストーリーももうほとんどパ○リとしか言いようがないのだが……。
 今作を読んでしまうとやはり「Yの悲劇」は亜流なのだなと痛感してしまう。だからと言って「Yの悲劇」が作品的に劣っているとは思いません。犯人の意外性・個性的な探偵という点ではコチラの方が勝っているかと。

 けれど読了して自分は断然「グリーン家」派になりましたね。過去の犯罪例を列挙して、犯人設定にリアリティと説得力を持たせているところにも充分納得だし。
 現在の本格ミステリーを読み慣れてしまっている方には物足りない感があるかもですが、自分はかなり楽しめました。この作品単独で読むのも面白いですが、「Yの悲劇」と読み比べてみるとさらに面白さ倍増! つっこみドコロ満載で、違った個性も楽しめる。いやいや、古典ミステリー堪能させていただきました。

Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)
(2010/09/25)
エラリー・クイーン

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 こちらがその触発作品(多分)。元シェイクスピア役者で探偵ドルリー・レーンが活躍。意外な犯人に苦悩する彼の最終決断が読んでいて辛い。「グリーン家殺人事件」より読みやすい(と思う)。


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Theme : 海外小説・翻訳本 * Genre : 小説・文学 * Category : グリーン家殺人事件
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