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個別記事の管理2010-10-23 (Sat)

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ヴェニスに死す (岩波文庫)ヴェニスに死す (岩波文庫)
(2000/05)
トオマス マン

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 映画も有名ですよね。← 自分は観ていないのですが。
 有名な作品であり、手頃で読みやすい薄さ(ココ大事!)と以前から興味があったので即買い。以下文庫表紙よりあらすじ。

旅先のヴェニスで出会った、ギリシャ美を象徴するような端麗無比な姿の美少年。
その少年の心奪われた初老の作家アッシェンバッハは、美に知性を幻惑され、遂には死へと突き進んでゆく。
神話と比喩に満ちた悪夢のような世界を冷徹な筆致で構築し、永遠と神秘の存在さえ垣間見させるマンの傑作。

 あらすじにもあるとおり、比喩多用でちょっと読みづらかったです。前後を注意していないと何の意味だかわからなくなるし。
 ですが、訳の素晴らしさもあって流れるような、格調高い文体でこの妖しくも美しい作品世界を堪能。
 一人の著名な初老作家が繰り広げる、いわゆる妄想とも言うべきハナシなのだけれど。語り手アッシェンバッハが一人の少年との出逢いによって、どのようにして破滅へとひた走っていくのか、その心の変遷が読んでいて複雑。

 才能豊かな作家アッシェンバッハが息抜きの旅先で出会った美少年タッジオ。その彼にいわゆる一目ボレをしてしまったアッシェンバッハ。最初のうちはただ彼の姿を眺めているだけで満足していたが、タッジオへの愛を明確に認識した頃から偏執的ともいえる執着が始まる。それが例えばストーカー行為だったりと、エスカレートするばかり。
 つのる想いの一方、作中アッシェンバッハとタッジオは一言も言葉を交わさない。たった一度、2人がほほ笑みを交わすのみだけで(それももしかしたらアッシェンバッハの錯覚だったのかもしれない)アッシェンバッハの禁断の想いは勢いを増して一方的に募ってゆく。

 そして終盤にかけて予想外の悲劇的展開。
 結果的にアッシェンバッハはタッジオへの愛に殉死する形になるのだけれど、自らの死を避けようと思えば避けられたはず。
 敢えてそうしなかった彼の妄信的で報われない愛情に限りない虚しさを覚えた。
 けだるいヴェニスの街の描写とともに、耽美的・退廃的な愛の形を堪能。オトナな1冊でした。

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(2010/04/21)
ダーク・ボガード  ビョルン・アンドレセン

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 ヴィスコンティ監督の名作。ビョルン・アンドレセンの美少年っぷりがビックリ!! 原作読んでいてう~ん、タッジオにピッタリかも、と納得。よくこんなマッチする人間探してきたな~とある意味感心。
 観たい観たいと思いつつ、観てません。が、これを機に観てみようかな~。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : ヴェニスに死す
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

おじゃまします。 * by まいまい
かなり昔(10代のころ?)ですが、映画の方を見ました。
耽美・退廃・・ぴったり。
ビョルン・アンドレセンといったらもう・・。
映画のタッジオは気持ちをわかっていて
振り回して楽しんでるように見えました。
主人公の顔が終わりに近づくにつれ、
変化していきます。恐いようです。

原作読んでないんです。映画の印象が強すぎて。
でも読んでみようかな。

Re: いらっしゃいませ☆ * by 惺
> まいまい様v-353
> 映画のタッジオは気持ちをわかっていて
> 振り回して楽しんでるように見えました。
> 主人公の顔が終わりに近づくにつれ、
> 変化していきます。恐いようです。

マジですか? 小説ではタッジオまったく意識してないようでしたが……。
自分がよく読んでなかったのかな?
いわゆる小悪魔なんですね、タッジオ。
まいまいサンのコメント読んだら、ますます映像観たくなりました。
借りちゃおっかな~!


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