09≪ 2017/10 ≫11
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2012-11-20 (Tue)
ご訪問ありがとうございます☆

満州国皇帝の秘録 ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎 (文春文庫)満州国皇帝の秘録 ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎 (文春文庫)
(2012/11/09)
中田 整一

商品詳細を見る

 うう…スミマセン…今回はまったくシュミの本でして。実に堅苦しくて長くてウザくて興味ない方は絶賛スルー推奨です!!! 以下BOOKデータベースより内容。

日本軍によって満州国皇帝の座に就いた溥儀。清朝復活への執念と傀儡としての絶望。皇后、実弟への愛憎、石原莞爾、東条英機らへの月旦などなど。専属通訳として、会見に同席した林出賢次郎が残した「厳秘会見録」を元に、昭和史の闇とされた人造国家・満州国の実態と、皇帝・溥儀の素顔を明らかにする。

第一章「厳秘会見録」との遭遇 / 第二章 満州国の誕生秘話 / 第三章「日満議定書」調印の舞台裏 / 第四章 小春日和の溥儀執政時代 / 第五章 砂嵐の中の皇帝即位式 / 第六章 訪日で遠のいた「清朝復辟」 / 第七章 「帝室御用掛」吉岡安直 / 第八章 傀儡国家の内実 / 第九章 浮上した世継問題 / 第十章 帝位継承をめぐる密約 / 第十一章 日中戦争に揺れる満洲国 / 第十二章 一九三八年、「厳秘会見録」の終焉

 以前から気になっていて、今回文庫になったので即購入。あ、実は自分は「満州国」とかそこに生きた人々にとても興味がありまして。これはなかなか評価も高いらしく久々の満州国本なので期待して読みました。

 内容はというと、満州帝国の皇帝溥儀(あのラストエンペラーね、中国清朝の最後の皇帝)の篤い信頼を得ていた通訳の林出賢次郎が書き遺した、溥儀と日本の軍部高官との会見・密談の記録を凝縮してまとめたもの。
 序盤はその林出賢次郎という人物のプロフィールから満州国の誕生・関東軍の暴走・日本の国際的孤立等々、日中の近現代史の流れや日中関係の推移が簡潔にそれでいて詳細に述べられていて勉強になった。
 中盤を過ぎていよいよ溥儀が満州国の執政となり帝政移行で皇帝となったあたりから、林出氏が記録していた溥儀対要人との会見の秘録の紹介となってゆくという構成。

 正直なところ、溥儀の答弁は建前というか、本音を語っていないというか。会見者の前で取りみださぬよう、動揺しないよう必死にこらえているという印象がとても強かった。当たり障りない会話というのか。著者中田整一氏が言及しているけれど、「溥儀は臣下の前では尊大で、気位が高く、直言などを聞き入れる心の大きさは微塵も持ち合わせていなかった」という一文がとても印象的。

 また、この極秘会見録と逮捕後の東京裁判での証言とを照らし合わせ溥儀の嘘と欺瞞を指摘する作者の視点の鋭さ。さらに、なにかと悪役のイメージがついて回る溥儀の御用掛であった吉岡中将についての、従来とは全く違った人間像を提示している点などは新たな発見でとても興味深く読んだ。溥儀は自分にとって都合の悪い事物すべてをこの吉岡中将に責任転嫁していたという事実に目からウロコ。

 その他、弟である溥傑氏の結婚に絡む溥儀の世継問題、ひいては帝位後継問題についての関東軍との密約・会見の記録などはかなり赤裸々。
 関東軍の傲慢さ、溥儀の平静を装いながらも同様を隠せない複雑な心境が会見録から読みとれて、このあたりの九・十章が一番興味深かったかも。

 溥儀の信篤く、会見録を取っていた人物がいたということ自体初耳だった。その林出氏は日中間の戦局悪化となるまえに日本に帰国し、終戦後は穏やかな余生を送られたとのこと。
 満州国に関係した人物の数奇な人生を思うと、なかなか複雑な気持ちになります。歴史に埋もれた、けれど重要な使命・仕事を果たした人々。きっと他にもいるのだろうなあとしみじみ。そんな人たちのエピソードもっと知りたいと思いましたね。なかなか考えさせられた一冊でした。


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆ 
スポンサーサイト
Theme : 考えさせられる本 * Genre : 本・雑誌 * Category : ★満州国関連
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
個別記事の管理2011-10-17 (Mon)

ご訪問ありがとうございます☆

流転の子 - 最後の皇女・愛新覚羅嫮生流転の子 - 最後の皇女・愛新覚羅嫮生
(2011/08/25)
本岡 典子

商品詳細を見る

 あの中国清王朝最後の皇帝、映画「ラストエンペラー」でも有名な愛新覚羅溥儀の姪御さん、愛新覚羅嫮生(福永嫮生)さんの半生を描いた著作。以下BOOKデータベースより内容。

父は満州国皇帝・溥儀の実弟、母は日本の候爵家令嬢。
敗戦後、わずか5歳で動乱の大陸をさすらい、命からがら引き揚げてくるも―歴史的一族に生を享け、激動の日中間を生きた女性の半生を描く。


 小説も好きなんですけど、このようなバイオグラフィーも大好物です。特に好き・興味ある時代であればなおのこと。
 以前からこの満州国関連の書籍は読んでいて、この方、嫮生さんについてもあらかた知識はあったんですけれど、単体として作品が出たのはこれが初めてじゃないかな。←自分が知る限りにおいて。
 母親は華族出身、父親は満州国皇帝・溥儀の弟。どちらに転んでもその出自は貴く、ある意味歴史的存在。そのような星の下に生まれてきた嫮生さんの波乱万丈の一生を詳細に追ったのがこの著作。

 嫮生さんが生まれる以前。清王朝の終焉から満州国建国までの歴史的背景から、母親である嵯峨浩さんと愛新覚羅溥傑さんとのなれそめ。そして日本の敗戦によって満州国が解体し、想像を絶する中国国内の放浪の旅。
 などなど、幼少時の嫮生さんがいかに数奇な運命をたどって過酷な体験をしてきたのかがすんなりと理解できる。
 命からがら帰国できたけれど戦犯である父親とは離ればなれ、二歳年上の姉・慧生さんを不慮の事故で亡くしてしまう──など、帰国してからも数々の不運が襲いかかる。
 まるで小説を読んでいるようなその劇的人生。

 前半はどちらかというと嫮生さんの周囲の人々の歴史を追うのに終始。後半からはやっと彼女自身の記述となってかなり興味深かった。
 父親である溥傑さんが、中国での改造教育を終えようやく親子が再会できると知った時の素直な感想。日本に住むか中国に住むか。迷い逡巡する姿。
 幼い頃に中国で過酷な体験をした苦い思い出が結局は日本国籍取得の動機となった──という心情の吐露が読んでいて辛かった。

中国で歴史的な一族の末裔として生きる道ではなく、「普通に平凡に生きる幸せ」を求め……(略)


 という一文がとても印象に残った。
 日本人と結婚して、結局は愛新覚羅姓を受け継ぐことのなかった嫮生さん。しかしながら、正統な清王朝末裔として、その名を残したいという願いにとても共感できた。
 以前TVでこの方の番組を放送していて偶然それを観たのだけど、ご本人はとてもおっとりした優しげな方。けれどその内面はとてもしっかりした芯の通った女性なのだなとこの書籍を読んで思いましたね。読み応えあった1冊でした。


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆
Theme : 考えさせられる本 * Genre : 本・雑誌 * Category : ★満州国関連
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
個別記事の管理2011-02-08 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

ご注意!! 今回の記事は管理人の完全なシュミのモノです。よってまったく興味ないわ~・つまんね~という方は即行でバックまたはスルー願います。推奨です!!

満洲-交錯する歴史満洲-交錯する歴史
(2008/02)
ラナ・ミター

商品詳細を見る

アメリカの研究者による"多言語空間"としての満洲を描いた問題作!
日本人、漢人、朝鮮人、ユダヤ人、ポーランド人、ロシア人、日系米国人など、様々な民族と国籍の人びとによって経験された"満洲"とは何だったのか。近代国家への希求と帝国主義の欲望が混沌のなかで激突する、多言語的、前=国家的、そして超=国家的空間としての"満洲"に迫る!
 ~アマゾン商品紹介より~

 久しぶりに読む満洲関連書籍。なぜか自分はこのテの本が好きで。きっかけは過去一時期ハマッていた香港映画からという……超・単純なんですけどね。
 その後「ラストエンペラー」等々を観てさらに興味を持ち続けてます。で、この本。特徴的なのが、著者がほとんど外国人だということ。従来の日本人による満州国観とは違った視点・発見があるかなあ、と興味津々で読みました。

序  章 満洲─交錯する歴史 … 玉野井麻利子
第一章 心のなかの満洲 … ラナ・ミター
第二章 都市なき都市計画 … デービッド・タッカー
第三章 皇女、反逆者、兵士、スパイ … ダン・シャオ
第四章 日満親善を追い求めて … マイケル・バスケット
第五章 支配された植民者たち … トーマス・ラウーゼン
第六章 植民者を模倣する人々 … ソクジョン・ハン
第七章 汎アジア主義 … 玉野井麻利子

 と、このような作品構成。序章と第七章の玉野井麻利子女史のみ日本人執筆者ですが、女史もずっとアメリカ在住だそうなので、ほぼ、外国人による論述と言っていいのかなと。中でも特に印象に残った章をいくつか。

第三章 皇女、反逆者、兵士、スパイ … ダン・シャオ
 タイトルを見てピンときてしまいました。川島芳子好きの自分にはとっても興味ある内容でしたね。数少ない川島芳子の人物像に関する従来の著作とはまた一味ちがった視点から捉えていて目からウロコの内容。
 彼女には「日本名・川島芳子」、「中国名・金璧輝」、「本名・愛新覚羅顕㺭」という3つの名前があり、時と場合によって使い分けていたということ。そして、その3つの名前を有した彼女の真のアイデンティティは何処にあったのかという、詳細な分析になるほどなと。満州国解体後、反逆者として捕えられ、裁判時の論点であった彼女の国籍問題などにも触れていて、かなり読み応えある内容。
第四章 日満親善を追い求めて … マイケル・バスケット
 導入部は満映(満洲映画協会)設立とその理事・甘粕正彦の経営方針の解説。そして本題は日本人でありながら満洲のスターとなった李香蘭とその出演作・「支那の夜」を例に挙げながら、「日満親善」の欺瞞と矛盾を炙り出してゆく。
第七章 汎アジア主義 … 玉野井麻利子
 森崎湊という方の残した日記を中心に論述。この方、終戦後自決なさったらしいです。
 満洲の大学に入学した森崎氏の入学当初抱いていた日本人としての優越感が、中国人を始め他の民族と学び接することによって次第に消え失せてゆく。異文化・異民族を受け入れようとする彼の意識の変容が如実に日記に記されていて感慨深い。
 同じく自決した三島由紀夫と、その人物像や考え方などが比較され、また同一視されていることに疑問等投げかけていて非常に興味深い1篇でした。

 あ~、またウンザリするほどの長さと駄文!
 ここまで読んでくださった奇特な方、本当にありがとうございました!!

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへblogram投票ボタン
Theme : 歴史 * Genre : 学問・文化・芸術 * Category : ★満州国関連
* Comment : (6) * Trackback : (0) |

NoTitle * by -
惺さんの中国文化モノには、毎度強く興味を惹かれます。

「"多言語空間"としての満洲」って、そそられます~。でも惺さんのがご紹介くださった内容と、このアマゾンの商品紹介文との繫がりがよく見えません。お読みになって惺さんの印象として、そこのところは、いかがでしょう?(この本は、「多言語的、前=国家的、そして超=国家的空間としての"満洲"に迫」ってましたか?)

面倒な質問をしてごめんなさい。スルーしていただいても結構です。

NoTitle * by キヨハラ
すみません、さきほどまた名無しで投稿してしまいました。v-435

Re: こんばんは~♪ * by 惺
>「"多言語空間"としての満洲」って、そそられます~。でも惺さんのがご紹介くださった内容と、このアマゾンの商品紹介文との繫がりがよく見えません。お読みになって惺さんの印象として、そこのところは、いかがでしょう?
満州国というのは、日本人・中国人・朝鮮人・モンゴル人・ロシア人、そして今回初めて知ったのですが、ポーランド人も含めた他民族国家だったようです。←日系アメリカ人やユダヤ人もいたらしい。
その方達が残した文書・データ類を参考にしながら、この書籍の著者達は論述を展開していったそうで。
つまり、残されたデータ類が多言語に渡っていたこと、そして、章ごとの論者がそれぞれアメリカ・中国・韓国(おそらく)国籍の方達であり、それらの言語で書かれていたこと。
この2点においてこの書籍が単なる「日本人による日本語のみで書かれた満洲論」とは違い、「他言語空間」という表現を使っているのではないかなと、自分は思いましたね~。

>(この本は、「多言語的、前=国家的、そして超=国家的空間としての"満洲"に迫」ってましたか?)
この本自体が、というのではなく(日本語に既に訳されているので)さまざまな言語で書かれた原書は、『多言語的、前=国家的、そして超=国家的空間としての"満洲"に迫」って』いたと思うのですが……でも、その前に「多言語的、前=国家的、そして超=国家的空間としての"満洲"」って何のこっちゃ? と思ってしまったのも確か。

自分はあまりムズカシイこと考えずに読んでいたので、キヨハラさんの質問の答えになっていないかもです。スミマセンe-263
興味がおありなら、ぜひ読んでみてください!!
自分の訳のわからん説明よりも、ご自身で読まれるときっとわかると思います!
ご納得いただけたでしょうか? 語彙が無くて哀しいです。

Re: キヨハラ様☆ * by 惺
> すみません、さきほどまた名無しで投稿してしまいました。v-435
大丈夫ですよ~☆
わざわざありがとうございます!

NoTitle * by キヨハラ
丁寧にお答えいただき、ありがとうございます。

Re: キヨハラ様☆ * by 惺
あんなワケわからない答えでスミマセンi-229
わざわざありがとうございます!

個別記事の管理2010-11-09 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

最後の公爵 愛新覚羅恒煦―激動の中国百年を生きる (朝日選書)最後の公爵 愛新覚羅恒煦―激動の中国百年を生きる (朝日選書)
(1996/09)
愛新覚羅 烏拉煕春

商品詳細を見る

 再読です。しかも恐ろしく長いです。スミマセン、かなり趣味の書籍なので、興味の無い方は是非スルー願います。以下新書帯よりあらすじ。

清朝最後の皇帝溥儀に仕えた愛新覚羅恒煦。辛亥革命、人民共和国成立から文革まで、孫娘烏拉煕春が綴る波瀾の生涯。

一  幼年時代
二  公爵を嗣ぐ
三  北京の求実中学
四  馮玉祥の逼宮
五  清朝の遺臣たち
六  遜帝溥儀に仕える
七  遜帝の特派使節
八  東陵事件
九  遜帝との決別
十  公爵より平民へ
十一 満洲族平等待遇要求運動
十二 抗日戦争の中で
十三 満族協会の指導者として
十四 南京の行憲国民大会
十五 北京に帰る
十六 中国満洲学の開拓者として 

「愛新覚羅」という姓が示すとおりに、著者の烏拉煕春サンは清朝王族の末裔です。彼女の詳細についてはコチラをどうぞ。
 ラストエンペラー溥儀が直系なら彼女の祖先、栄親王家は傍系(?)となるのでしょうか? 違っていたらゴメンなさい。
 その著者・愛新覚羅烏拉煕春が敬愛してやまない祖父・恒煦の波乱万丈の生涯を綴った著書。

 もともとこの時代に興味があるし、今「蒼穹の昴」を読んでいるので参考になった部分もありました。
 ただ、まったく予備知識が無くて初読という場合はかなり読みづらいかもしれないです。
 専門用語・独特な言い回しが頻繁に出てくるので、ある程度清朝について知っていないと、かなりとっつきにくい書籍であることは確か。

 自分はまったく知らなかったのですが、この時代、中国の大多数を占める漢民族と清朝を築いた満洲族との対立は根深く、漢民族の満洲族に対する迫害・イジメがかなり横行していたとのこと。恒煦も公爵として10代で府内に出仕し皇帝に仕えながらも、学校では満洲族として理不尽なイジメに遭っていたという。
 この頃から彼の裡で民族意識が高まっていくのは自然の成り行きというべきなのかもしれません。

 そして清朝の滅亡と共に、恒煦も公爵から一平民へと。
「滅満抗日」のスローガンの下、満洲族に対する迫害は激しく、彼は満洲族の地位向上のための民族運動へと情熱を傾けていく。
 極貧や迫害など紆余曲折ありながら、最終的には満洲学のパイオニアとして、自らの祖先である栄親王家の歴史である「栄府史」を完成させるのだけれど、その恒煦に文化大革命の魔の手が襲いかかる。

 どんな苦境にも負けず、満洲族の誇りを忘れず自らの信念を貫きとおした祖父・恒煦の遺志を継いだ著者。
 前時代の名もなき一公爵の埋もれた生涯に光をあてた、著者の祖父への尊敬と惜しみない愛情。少しばかり賛美しすぎ? と思うフシもありますが、王族でしか知りえない内情の詳細で貴重な記述はかなり読み応えがあります。

 何より出色なのが、著者のご主人である訳者・吉本道雅氏の素晴らしいまえがき・解題・あとがき。
 若干まとまりのない著者の文面をあますところなく補てん・補足すると同時に、妻である著者とその祖先に対する深い理解と敬愛の念を感じます。

 いつものように締り無い駄文をここまでお読みくださり、ありがとうございました。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
blogram投票ボタン
Theme : 中国史 * Genre : 学問・文化・芸術 * Category : ★満州国関連
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

面白そう! * by チルネコ
中国史は僕も好きなんですが、この時代の話となるとまったく知識がないです^^;
でも、興味が湧きました~。最近は中国といざこざが激しいですが、もっと中国という
国家を知っておきたい気持ちもあるので読んでみたいです^^

Re: 面白そう! * by 惺
>チルネコ様v-353
まるっきりシュミの本だったので、まさかのコメント。
ありがとうございます!

現在の中国を知る、と言う意味ではこの本はあまり役立たないかもです。
何しろ著者の祖父賛美の本でもあり、
一王族の末裔として、祖先のたどってきた歩みを振り返る、的な内容なので…。
でも、興味がありましたら是非どうぞ~☆

個別記事の管理2010-09-07 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

阿片王―満州の夜と霧 (新潮文庫)阿片王―満州の夜と霧 (新潮文庫)
(2008/07/29)
佐野 眞一

商品詳細を見る

 ノンフィクションです。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

アヘンを制するものは支那を制す。
中国人民の尊厳と国力を奪うアヘン密売の総元締めとして、満洲における莫大な闇利権を一手に差配し、関東軍から国民党までの信を得た怪傑・里見甫。
時代の狂気そのままの暴走を重ね、「阿片王」の名をほしいままにしたその生涯を克明に掘り起こし、「王道楽土」の最深部にうごめく闇紳士たちの欲望劇のなかに描き出す、構想十年、著者の最高傑作!


 期待して読み始めたわりには肩すかしをくらった感じです。満洲国を扱ったテーマであり、重厚そうな内容だったので興味を惹いて購入したのだけど……う~ん、借りればよかったかな? の印象。ちと後悔です。

 「里見甫という満洲における阿片密売に関わった一人のフィクサーの実像を露わにする」というテーマ。
 けれど、ノンフィクションというわりには、なんか小説っぽい展開で。しかもミステリー仕立ての。著者が探偵役となって、謎めいた里見甫の生涯を入手した資料を基に国内外を縦横無尽に駆け回り、追い求めるという……。
 かなり真実、というか殆ど真実が語られているのだろうけれど、どうもウソ臭い感が否めず。里見甫という人物に対する執着と綿密な調査とその結果の提示には感心するのですが。

 ただ、終盤からは里見甫の片腕となり男装の麗人と噂された「梅村淳」という女性の生涯を追うことに終始。もともとのテーマがぶれてしまって、読み進めるのが正直辛かった。
 結局里見甫と梅村の関係を突き止めることが出来ずに、著者の推論で完結させてしまうあたりに脱力。何の関係も無いと思われるラストエンペラー溥儀まで登場させたりして、う~ん、何だかな~、無理があるぞ~の印象。

 満洲の阿片王と謳われた里見甫とは一体どのような人物だったのか? 
 自分の読解力が無いのか、はっきり言ってよくわかりませんでした。従来伝えられてきた人物像を覆すような発見もなく、ただ旧知の人物や親類関係を調査したのみ、という残念な幕引きでした。

 続編らしきものに、今度は甘粕正彦をテーマにした著作があるらしいのですが、手を伸ばすのに躊躇してしまいますね。消化不良の感が否めない1冊でした。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
blogram投票ボタン
Theme : ノンフィクション * Genre : 本・雑誌 * Category : ★満州国関連
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
個別記事の管理2010-06-27 (Sun)

ご訪問ありがとうございます☆

満洲国のビジュアル・メディア―ポスター・絵はがき・切手満洲国のビジュアル・メディア―ポスター・絵はがき・切手
(2010/05)
貴志 俊彦

商品詳細を見る

 思いっきりシュミの本なんで、興味無い方は遠慮なくスルー願います。以下BOOKデータベースより内容。

幻想の王道楽土「満洲国」は、いかに自らの存在を国の内外へ認知させようとしたのか。そのメディア戦略の全貌を、記念行事や祝祭用のポスター、絵はがき、切手など豊富な図版で検証。新たな満洲国のイメージを描く。

 まず、とても高価な書籍。値段見てビックリ。しかし、買って損は無かった! ハードカバーで、ページなんかヘタにめくったら指切ってしまいそうなほどの上質紙。しおりが無いのがちと残念ですが、8Pもある鮮明なカラーページに免じて許しましょう(偉そうだ)。

 プロローグから始まって、本文は9章に分かれ、1章終わる毎にgalleryと称した写真や絵ハガキ・切手などの豊富な資料が掲載されてます。そして最後にエピローグがあって……と、とても読みやすい構成。

 今では遥か忘却の彼方となった「満洲国」をビジュアル・メディア的に捉えなおそうという作者の意図に敬服。さらにそのメディアも一般的な物ではなく、「エフェメラル・メディア」=「つかの間だけ用いられる意図で作られ、使われた後はたいていすぐに捨てられ、保存されることもなく、儚く消えてしまう印刷物」に限定している。
 ここで言う、その「エフェメラル・メディア」とは一体何か? というと、満洲国で開催された記念行事や祝祭のときに発行、配布・掲示されたポスター・絵ハガキ・切手・伝単(宣伝ビラ)等のことであり、それら豊富で貴重な資料が詳細な解説とともに掲載されていて、興味深い。貴重な第一級資料集という側面もアリかなと。

 その豊富なビジュアル・メディアもすべて国内外に向けての「満洲国」の宣伝と広報活動のため。
 裏返せば、それほどまでに大量豊富の宣伝活動・メディア展開をしなければならなかったほど、「満洲国」は世界からも「満洲国」内からも認知度は低かったということなのかも。読んでいてほんの少し虚しさを感じました。なんとも複雑です。

 なんにしろ、この書籍。興味ある方には垂涎モノですが、まったく興味無い方にはつまらんな~という代物ですかね。
 かくいう自分は食い入るように読み耽ってしまいました。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

blogram投票ボタン

Theme : 新刊・予約 * Genre : 本・雑誌 * Category : ★満州国関連
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

わたしも読みました❤ * by Setsuko
私も書店で目にして、衝動買いをしてしまいましたv-8
デザインを勉強している身として、歴史に対する理解が必要なことを気づかされた一冊でしたv-91
この本は、ビジュアルな媒体を羅列しただけのパンフレット書ではなく、すさまじいほどの詳細な解説というか、分析がついているところ魅力なんですねv-216
もっと注目されていいと思うのですけど。私も読み耽ってしまいましたのでv-209

Re: いらっしいませ☆ * by 惺
>Setsuko 様e-398

はじめまして!
自分はこの本、過去記事にコメント下さった方からのご紹介で知ったんです。
ものすごく贅沢な書籍ですよね~。視点が違うというか、今までのこのテの本とはひと味違うゾ! という印象。

「この本は、ビジュアルな媒体を羅列しただけのパンフレット書ではなく、すさまじいほどの詳細な解説というか、分析がついているところ魅力なんですね」
   ← ホントにそのとおりだと思います。的確かつするどい指摘が多々あって、思わず共感してしまうし。
アクセス数もかなりあるので、その筋(どの筋?)では結構メジャーな書籍みたいですよ。
コメントありがとうございました☆ デザインの勉強頑張ってくださいね!

エールをありがとうございます * by Setsuko
デザインと美術の「境界」って、なんでしょうね?v-121
「文化」と「弘報」の間も、微妙~v-82
この本を読んで、自分がやろうとしていることを、もっと深く考える必要があることに気がつきましたv-46
それにしても、「ミス満洲」の逸話は素敵!v-72お話を聞いてみたかったわv-49

Re: エールをありがとうございます * by 惺
Setsuko 様 e-398

> それにしても、「ミス満洲」の逸話は素敵!v-72お話を聞いてみたかったわv-49
  ← ホント~☆ 娘さん達がご存命で、しかも連絡が取れるなんて。ビックリ!
ただ、やはり「ミス満洲」なのにモデルが実は日本人だったという事実が気持ち的にちょっと複雑e-263

自分は満洲国関係興味あるんで、Setsukoサンおススメの書籍などありましたら、是非教えてください!
コメントありがとうございました☆

個別記事の管理2010-05-12 (Wed)

ご訪問ありがとうございます☆

キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)
(2004/07)
山室 信一

商品詳細を見る


 再読ですが、何度読んでも感慨深いです。
 満洲国についての入門書、あるいは満洲国研究の必読書ともいうべき書籍。近年において、読みやすさ・豊富な資料・すぐれた見解という点では抜きんでている文献なのではないでしょうかね。1993年吉野作造賞受賞。

序章  満洲国へのまなざし
第一章 日本の活くる唯一の途
第二章 在満蒙各民族の楽土たらしむ
第三章 世界政治の規範となさんとす
第四章 経邦の長策は常に日本帝国と協力同心
終章  キメラ──その実相と幻像 
 と、各々の章ともかなり内容詳細です。豊富な資料や図説・文献の引用、どのようにして満洲国が建国されたのか、建国後の旧清朝派との対立、日本軍部の対満洲政策の鋭い見解などが無駄なく網羅されています。

 清朝ラストエンペラー愛新覚羅溥儀を皇帝とし、その妻婉容は阿片に溺れ、甘粕正彦が暗躍し、川島芳子は日本軍に踊らされる。満映女優李香蘭は歌い、溥儀の弟に嫁いだ嵯峨浩は敗戦後の満洲を逃げ惑う……等々、ドラマティックな満洲国は幾度となく映画やドラマ・小説の舞台になっていますが、実際にはとてもひどい実情だったようです。

 著者は「満州国」を、頭が獅子・胴が羊・尾が龍のギリシア神話の怪物キメラになぞらえてます。もっと具体的言うと、獅子→関東軍・羊→天皇制国家・龍→中国皇帝および近代中国となり、それぞれのパーツが次第に変態を遂げてゆき、最終的には死滅という末路を辿ると記しています。
 多少難解な部分もありますが、少しでも興味がある方にはものすごく収穫の多い書籍だと思います。

 満州国は、1932年から1945年の間、満州(南満洲:現在の中国東北部)に存在した国家。
 と、ウィキから簡単に引用しましたが、簡単に言っちゃうと日中・第2次大戦下での日本の傀儡(あやつり)国家です。限りなく植民地化されてたといっても過言ではないです。

 日本のある意味「負の遺産」。忘れちゃいけないな~としみじみ思ったのでした。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

blogram投票ボタン
Theme : 考えさせられる本 * Genre : 本・雑誌 * Category : ★満州国関連
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

ご紹介 * by nsachiyo
新刊の貴志俊彦『満洲国のビジュアル・メディア-ポスター・絵はがき・切手』吉川弘文館、2010年)も、ぜひご一読くださいv-34画像がたくさんあるわりに、軽くない1冊です。

Re: はじめまして、こんばんは☆ * by 惺
> nsachiyo 様e-398

まさかこのレビューにコメントが来るとは思っていませんでした! ありがとうございます☆
「満洲国」自体がものすごくマイナーテーマなので、完全にシュミで書いたレビューだったんです。
この書籍知ってます。ちょっと(かなり)気になっていたんですよ、実は。nsachiyoさんのコメントを読んで必ず購入しようと決めました! 当時の画像って貴重なんで、俄然興味が湧きました。
またお越しくださいませ☆

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。