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個別記事の管理2010-09-23 (Thu)

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 100923_1546~01  婉容(えんよう)―ラストエンペラー夫人

 画像は自分所有のモノとコラボです。
 以前図書館で借りて個人的に興味深く読めた本。今回Amazonで中古で購入。中古といっても美品で新品同様。以前から欲しかったんだけど、書店注文しても絶版で購入不可。諦めかけていたところ、偶然ネットで発見! ホント、ネットって有難い! 以下BOOKデータベースよりあらすじ。

ラストエンペラー溥儀の皇后、婉容は、阿片中毒にかかり、最後は家族とも引き離され野たれ死にする。その背景には、清王室の陰惨な因習と日本帝国による満州独立の謀略があった。

 この女性についての生涯と画像はコチラでどうぞ。あまり丁寧な資料とはいえないんですけどね。
 入江曜子サンの「我が名はエリザベス」という作品の方が、この婉容については有名かもです。
 同じ人物を取り上げていますが、入江版はちょっと変わった一人称小説風に、対してコチラはあくまで忠実に史実と資料に基づいた内容。
 読みやすさで言うとコチラかな? 入江版も良いですけどね、自分的にはコチラの方がしっくりと読めた。

 国内ではほとんど彼女に関する書籍も資料も無いので、自分も含めて興味ある人には貴重な書籍だと思います。
 最近NHKハイビジョンで彼女の特集番組があったらしく、一時期関心度も高かったようです。自分は見逃してとっても悔しかったんですが。
 
 画像で見るかぎりものすごい美女! 現代に生きていたら絶対女優になれたんじゃないかと思うくらい。美女であるばかりでなく才気活発・才媛でもある、天津のフランス租界で育った上流社会のモダンな女性 。
 英語もテニスもなかなかの腕前で何不自由なく育った深窓の令嬢……そのまま何ごともなく生きていけば、幸せな人生を送れたはずなのに。
 その華やかな人生も溥儀への輿入れと共に終止符を打ちます。それがわずか17歳の時。

 滅びかけた清朝とはいえ、一応皇后として当時の中国人女性の最高位に就いた婉容。その時から既に悲劇が始まっていたとは何とも皮肉。
 その婉容の輿入れシーンから始まり、序盤から中盤までは清朝終焉・辛亥革命等の中国近代史を交えて書かれてます。当時の皇后の輿入れの詳細などめったに知る機会がないので、それだけでも読んでいて興味深い。

 そして同じく溥儀の許に輿入れした第二夫人文繡との確執。
 文繡は婉容ほど容姿・教養に恵まれてはいないけれど、近代的な思想を持った意志の強い女性。ある意味婉容とはまったく正反対の個性の持ち主。
 その文繡が溥儀の暴力と虐待に耐えきれずに逃げ出し、正式に離婚を請求するエピソードなどはかなり詳細で面白く読めた。
 溥儀との生活からうまく逃げることの出来た文繡と、そうでない自分の現状に悩む婉容の絶望と葛藤が、そのまま阿片吸飲というあらたな闇へと誘われていく過程に思わず納得してしまう。

 清朝復辟(再興)に取り憑かれた溥儀とは、生活から考え方から何もかもすれ違う。日本軍からは監視され、自由もない無為に過ぎてゆく婉容の孤独な日々。満洲帝国皇后というのも名ばかりのもので、孤独を癒すための阿片依存はますますひどくなり、日本敗戦とともに彼女も囚われの身に。

 一人の女性の身の上にこれでもかこれでもか、と執拗に身に降りかかる悲劇に哀れを通り越して呆然とするばかり。世が世なら、もう少し遅く生まれてきたのなら、もっと幸福な人生を送れたであろうのに。

 廃人同様となって中国国内を転々とするラストは正直読むのが辛かったです。皇后から一廃人への転落。誰にもみとられることなく孤独死した婉容に、少なからず「日本」が関わっていたと思うと、何とも複雑な想いが禁じ得ませんでした。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : ★婉容・李香蘭関連
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こんばんわ^ * by チルネコ
こんばんわチルネコです^^こちらでは初めてですが(笑)、どうぞよろしくお願いいたします。
実はブログをYAHOO!でやってるんですが、あちらはYAHOOアカウントがないと書き込みなどができないので、FC2でもやることにしちゃいました^^。書いてることは変わらないんですが、良かったら今後ともお付き合いくださいませ。
それと事後報告で申し訳ないですが、惺さんのブログをリンクさせていただいていいでしょうか?問題あればお気軽に申してくださいね。これから日参させていただきまーす^^

Re: こんばんわ^ * by 惺
>チルネコ様v-353
びっくりしました~!こちらこそどうぞヨロシクです☆

> それと事後報告で申し訳ないですが、惺さんのブログをリンクさせていただいていいでしょうか? ← もちろんOKです! チルネコさんのところにもちょくちょく行かせていただきま~す!
コメントありがとうございましたe-466

この辺がね * by キヨハラ
だからどうってこともないんですが、BIBLIO HOLICの記事って女性の伝記って結構多くないですか?あと女性作家の本も。さらに女子雑誌、女性ボーカルの音楽がよく紹介されていますよね。
自分は女性作家の小説以外は、これらのものにご縁がありませんでした。そこで女子系ブログのイメージを持っていました。
まあ、それはともかく、婉容さんの伝記もインパクトありそうです。興味があります。惺さんのお陰で自分の関心外だったものにいろいろ興味がもてるようになりました。

Re: そうですか * by 惺
>キヨハラ様v-353
>だからどうってこともないんですが、BIBLIO HOLICの記事って女性の伝記って結構多くないですか?あと女性作家の本も。さらに女子雑誌、女性ボーカルの音楽がよく紹介されていますよね。
 ← ハイ、多いです。やはり自分が女だからかな? 自然と多くなるかもです。ま、特定のジャンル(特に満洲関係)に限っての女性伝記は多いかな? あくまでも個人的な好みなので…☆ 音楽もね~、男性ボーカル書きたいんですが、殆どV系(ヴィジュアル系)なのでやっぱ記事にするのはなんだかな~と思ってしまったり。

> 惺さんのお陰で自分の関心外だったものにいろいろ興味がもてるようになりました。
 ← 悪影響だったらゴメンなさいe-263 でも自分もキヨハラさんのおかげでかなりいろいろと勉強させてもらっています。とても良い影響・シゲキを受けさせてもらって感謝です☆
いつも嬉しいコメントありがとうございますe-466
  

個別記事の管理2010-02-15 (Mon)

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我が名はエリザベス (ちくま文庫)我が名はエリザベス (ちくま文庫)
(2005/10/05)
入江 曜子

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 サブタイトルが「満洲国皇帝の妻の生涯」。そうです、あのラストエンペラーの奥さんです。旦那さんと大違いでものすごく影薄いですよね。エリザベスというのはクリスチャンネームだとも、溥儀の家庭教師ジョンストンがつけた名だとも言われているそうで。なんせラストエンペラー溥儀はヘンリーだったらしい

 そのエリザベスこと、皇后婉容の一人称による自伝という変わった形式で話が展開。
 黄昏ちゃってる清王朝に輿入れするところから話は始まり、もともとは天津のフランス租界に住んでいたモダンなご令嬢だった彼女の悲劇的な人生は、もうこの輿入れ時点で決定的なものだったのでしょう。
 才色兼備、加えてテニスや英会話を好む西洋式の生活を送っていた彼女が、古臭いしきたりに縛られた紫禁城の生活に馴染めるわけがない。おまけに溥儀は特異な性癖の持ち主。理解しがたい第二夫人の存在。婚姻と同時に一生分の不幸が降りかかって来たかのような彼女に、さらに孤独という試練が待ち受けます。

 辛亥革命によって清朝が滅亡すると溥儀にしたがって日本軍の保護下に。そしてその日本軍の言われるがままに満洲帝国の皇后の座に据えられてしまうまでの、婉容の微妙な心理描写や、ややもすると分かりにくい複雑な時代背景が、膨大な参考文献による確かな記述でとてもわかりやすく、最後まですらすらと読み進めてしまいます。

 溥儀への不信、第二夫人文繍との好まざる確執、孤独ゆえの阿片依存等々、悲劇の淵に堕ちてゆく婉容に対して著者の視線はあくまでも寛大。ドラマや映画に登場する婉容像というのは、美しいけれどあまり知性的に描かれていないのがすごく残念で、造られた虚像なのだなあと。個人的に実際の婉容皇后はこの作中像に近いのでは? と思いますね。

 品のある文体と流れるような淀みない小説構成。歴史的人物の自伝としても、また視点を変えて一つの小説としても充分読ませてくれます。

 清朝最後の皇后陛下。世が世ならばきちんとした墓稜に埋葬されるべきが、たった一人、何処とも知れぬ場所で野垂れ死ななければならなかった悲劇。なんとも哀れ。
 けれど2007年に名誉回復なのか、きちんと清朝墓稜に埋葬されたという話をちらほらと聞きましたが、定かではありません。


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個別記事の管理2010-02-09 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

 このブログを始めてまだ間もない自分ですが、コメを頂いたり返したり、他ブログ様を見て感心したりと、存分に楽しんでおります。皆さま本格的な書評だったりと素晴らしいです。読んでいる書籍も豊富でいらっしゃって思わず尊敬しちゃいます!
 そんな他ブログ様を見習いつつ、自分はあくまで趣味とマイペースを頑固に貫きながら、楽しいブログライフを続けていきたいと思いま~す☆ ヨロシクお願いします!

李香蘭 私の半生 (新潮文庫)李香蘭 私の半生 (新潮文庫)
(1990/12)
山口 淑子 藤原 作弥

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 あまりにも有名な李香蘭。本名山口淑子さんの自伝です。主に満洲時代、李香蘭として活躍されていた時代が中心となってます。あくまで自伝ですが、昭和の近現代史、特に満洲に関しての貴重な資料とも言えます。
 ご本人の一人称で語りかけるようにハナシが進むので、堅苦しさはまったくありません。

 内容はというと「第1章 撫順時代」から「第15章 さようなら、李香蘭」までのわかりやすい章分けとなってます。
 その間に、李香蘭という名の所以、単独北京留学、満映スカウト、デビュー、日劇事件、初恋バナシ、川島芳子との関わり、満映退社・移籍、漢奸罪での逮捕、裁判、釈放・日本への帰国、帰国後の活動が描かれています。
 中国人でありながら、日本に手を貸した裏切者として死刑確実だった山口淑子を救った、親友であるロシア人リューバとのエピソードはあまりにも有名です。その彼女のおかげで釈放された時、山口淑子はまだ25・6歳。
 満洲における日本の国策映画会社「満映」の看板女優としてデビューしたのが18歳なので、10年にも満たない間に目まぐるしく想像だにできなかった李香蘭としての人生を送った彼女は、まさに運命の申し子と言っても過言ではないのかも。

 自分が購入したハードカバーには写真などの資料がたくさん掲載されているんですが、山口淑子さん、お小さい頃からエキゾチックなお顔立ちそのまま。超美少女です。今だったら国民的美少女コンテスト(まだあるのか?)優勝間違いなし! ご家庭もしっかりしていたらしく、美しく教養高い才色兼備のこの方を、時代が選ぶのは当たり前だったのかなァとつくづく思ってしまいます。ただ、その時代がとてつもなく悪い、バッドタイミングな時世だったのが悔やまれます。

 日本という祖国、中国(満洲)という故国。二つの愛すべき国の狭間に身を置き、自らも山口淑子と李香蘭との狭間で迷い、苦しみ、葛藤し続けたひとりの人物の生きざまが、悲しい昭和史の断片と共に語られています。

流転の王妃の昭和史 (新朝文庫)流転の王妃の昭和史 (新朝文庫)
(1992/03)
愛新覚羅 浩

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 もうおひとかた、こちらもまた李香蘭と同時期に数奇な運命を辿られた方。愛新覚羅浩さんの自伝です。
 清朝ラストエンペラーかつ満洲帝国皇帝愛新覚羅溥儀の実弟、溥傑の許に輿入れした華族の嵯峨家令嬢です。

 何不自由ないお嬢様として生まれたはずなのに、運命はやはり聡明なこのお方を選んでしまうんですね。
 溥傑氏との間に2人のお嬢さんまで生んで幸せな生活を送っていたはずが、日本の敗戦、そして終戦。満洲帝国の解体。溥傑氏と長女とも別れ、取り残された次女と阿片による廃人同様の皇后、数少ないお付きの者等と共に悪夢の流浪の旅が始まります。

 掲載された写真の浩さんは本当におっとりとした、典型的なお嬢様のたたずまい。何故にこんな方が過酷な運命に翻弄されなければならなかったのかと、本当に不思議です。自分の身の心配だけではなく、ムスメの、そして哀れな皇后婉容の世話までも気丈にしていたという裡に秘めたハングリー精神、素晴らしいです。

 運命の神サマはそんな彼女にさらに追い打ちをかけます。無事に保護され日本への帰国の途に着きますが、シベリアに抑留された溥傑氏との再会はならず、その上最愛の長女慧生を不慮の事故(心中ともいわれてますよね)で亡くしてしまうという……。

 月並みな言い方しかできませんが、戦争は人生をあっけなく狂わし、壊してしまうのだなと。自分が軽々しく書いたりするモンじゃありませんが、今のこの平和な時代に生まれてきたことをホント~にありがたく思います。自分達が在るのも先人達のあまたの犠牲と努力のおかげと言っても過言ではないのかもしれません。

 晩年の浩さんは溥傑氏との再会がかなって北京を安住の地と決め、とても幸せにお過ごしになったようです。次女の方は日本に終の棲家を求め、たくさんのお孫さんと共に暮らしているそうです。

 昭和初期、運命に翻弄されながらも逞しく己の道を進んだ女性の生きざまにとても考えさせられます。
 半面、自分はまったく~こんなにナマぬるく生きてていいのか!? と反省することしきりです。

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