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個別記事の管理2011-01-03 (Mon)

ご訪問ありがとうございます☆

変身 (新潮文庫)変身 (新潮文庫)
(1952/07/30)
カフカ

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 初・カフカ。「城」にしようかこの作品にしようか迷いましたが、本の薄さでコチラに決めました。
 で、読了後の感想が……かなりグロテスクで、救いの無いハナシだな、と。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に替わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。
なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。
事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。

 「変身」とは主人公の精神的・思想的な変貌の例えなのかと思っていたら、人間から虫へと変身してしまった、まんま、外見上の変化のことでありました。ビックリです。
 感動的なストーリー展開はまるで無く、淡々と話は進んでいきます。
 主人公のグレーゴルは父・母・妹の4人家族の大黒柱。彼の稼ぎで一家の生計を支えている。その彼が一夜にして奇怪な虫へと変身してしまうという……。

 このハナシ、そのまま読むとまったく理解不能の一種の怪奇譚としか思えない。けれど、解説にもあったとおりに、一人のニート、或いは仕事に行き詰って神経を病んでしまった人間として置き換えて読むと、なるほどかなり理解度が増すかな、と思った。
 奇怪な虫に変身したグレーゴルをひた隠しにする家族。もちろん双方の言葉・意志の疎通は不可能。稼ぎ手を失った家族はそれぞれ生活をするために働きに出ることになり、自然発生的に湧いてくるある種の結束。

 完全に疎外されたグレーゴル。彼にその気はなくとも、その存在だけで一家を破滅に追い込んでしまうという皮肉。そして紆余曲折を経て間接的にではあるけれど、遂に父親の手にかかって死んでしまう。そしてやっと奇怪な虫から解放された家族は新たな希望を胸に再出発をするという結末。

 解説に記載されていたカフカの生い立ちを読むと、彼は両親との折り合いが悪かったとのこと。その確執がこのような作品を生んだのかな、とも思えるし、少し深読みしてグレーゴル=カフカとして読むことも可能であるとも思う。虫となったグレーゴルを最後に殺してしまうのが父親というのも、何だか暗喩が含まれていて怖い。
 カフカの暗く複雑な精神世界を描いているような、そんな読み方もできる1冊。ただ、自分的にはちょっと後味悪かったかな……。


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Theme : 海外小説・翻訳本 * Genre : 小説・文学 * Category : カフカ
* Comment : (10) * Trackback : (1) |

虫・・・ * by 読書系女子
あけおめ☆

変身は気持ち悪さで内容がさっぱり頭に入ってこなかった記憶があります^^;;;

>一人のニート、或いは仕事に行き詰って神経を病んでしまった人間として置き換えて読む

おぉ!そう読めばよかったのですね。
もう一回読んでみようかな・・・

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
あけましておめでとうございます♪
今年もヨロシクお願いします!!

> 変身は気持ち悪さで内容がさっぱり頭に入ってこなかった記憶があります^^;;;
ホントに正月早々キモい本を読んでしまった…orz
薄さで選んだのが間違いだったと後悔。

> もう一回読んでみようかな・・・
うう…スゴイ。
自分の頭の中ではム○デが連想されていて、なんか本に触るのもイヤ状態かも。
カフカ、恐るべし!!

NoTitle * by ひいち
あけましておめでとうございます☆
今年もよろしくおねがいします♪

ふふふ♪新年早々にキモ系の本を読んでしまったのですね~(笑)
でも、どんな風なんだろうって、逆に読んでみたくなっちゃったりしますねー。怖いものみたさ?そんな感じです!

31日~3日まで夫実家で過ごしましたが、
本もナシ、PCもナシの生活はなかなかに新鮮でした(苦笑)
この2つがないと、淋しくってしょうがない私・・・
今晩は、眠れないかも~(>∀<)

NoTitle * by まいまい
かなりかなり昔に読んだきりなのですが、
これを読んだ時は、
「自分が」巨大な虫に変身したら、
いったいどうなるだろう・・ということばっかり
考えましたね。

実際にはある日突然、
自分ではいかんともしがたい
奈落の底に落ちるような事態になることは
ないとはいえない。

それでも人間ならば人間としての誇りを持っていられるけれど
ザムザはそれさえ奪われている。何の落ち度もないのに。

ちょっと記憶があいまいだけど、日常が淡々と綴られて、哀しかったような。
そして虫が死んで、みんながほっとするところがあって、ものすごく哀しかったような気がする。
父親に殺されたっていうのは忘れていました。そうだったらさらに哀しいですね。
(いや、それは救いなのかも・・こうして考えさせるところがブンガクなんでしょうかね。)
長々と失礼しました。

Re: ひいち様☆ * by 惺
あけましておめでとうございます!
こちらこそ、今年もヨロシクお願いいたします☆

> でも、どんな風なんだろうって、逆に読んでみたくなっちゃったりしますねー。怖いものみたさ?そんな感じです!
想像していた内容とまったく違ったのでビックリでしたが、深く考える作品でもあるので一読してみるのもいいかもです。

> 31日~3日まで夫実家で過ごしましたが、
> 本もナシ、PCもナシの生活はなかなかに新鮮でした(苦笑)
お帰りなさ~い♪
さぞにぎやかで楽しいお正月だったことでしょう。
ブログのUPが楽しみです~☆
本もナシ、PCもナシの生活……たまにはそれもいいかも~!
これから充分に本・PC堪能してください!!

Re: まいまい様☆ * by 惺
> 実際にはある日突然、
> 自分ではいかんともしがたい
> 奈落の底に落ちるような事態になることは
> ないとはいえない。
>
> それでも人間ならば人間としての誇りを持っていられるけれど
> ザムザはそれさえ奪われている。何の落ち度もないのに。
この部分を読んでいたく考えさせられました。
キモイといって読んでいた自分は、なんて想像力不足だったのかと。

> ちょっと記憶があいまいだけど、日常が淡々と綴られて、哀しかったような。
> そして虫が死んで、みんながほっとするところがあって、ものすごく哀しかったような気がする。
> 父親に殺されたっていうのは忘れていました。
父親に~というのは、間接的になんですけどね。結果的にそうなってしまったという。
淡々と綴られているのは確かです。それがかえって人間の怖さを倍増させているような。
この小説、なぜ? と思う箇所が多いのですが、まいまいサンのおっしゃる通りに、読者に考えさせる部分が多いというのも、またひとつの魅力なのかな?とコレを書きながら思ってしまいました。

こんばんわー^^ * by チルネコ
僕もこれは既読なんですが、同じ迷いかたしてますね!実は『城』と『審判』と『変身』積んでまして、同じ理由で本書を読んだのであります(笑)でも他の二冊は今でも放置なので、いいきっかけいただいたと思ってそろそろ読んでみようかな~^^

これは短い作品ですがとんでもなく前衛的だったのでしょうね。道尾さんもオマージュらしき作品書いてましたが、これにはやはり届きませんし^^。読んだときには知らなかったのですが、カフカがカリカチュアライズされてもいるんですね~。短いので再読してみよっと^^

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんばんは♪
>同じ理由で本書を読んだのであります(笑)
そうですね、本が薄くてラッキーと侮ってたら……非常に深い作品でした!!
まいまいサンのコメントを読んで、なるほどそういう読み方もできるのか、と目からウロコ状態です。

> これは短い作品ですがとんでもなく前衛的だったのでしょうね。
確かに…だからこそ、現代まで生き残っているんですね~。
いやいや、自分も再読せねばいかんな。
皆様既に読了済みの方が多くて、やはり名作・話題作なのだなぁとつくづく思いました。
この作品の様々な読み方・感じ方を知ることができて良かったです。
コメントありがとうございました☆

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Re: おはようございます! * by 惺
v-83コメ様☆
あけましておめでとうございます。
かなり衝撃的な内容でビックリしました!
面白さを期待していたので、余計残念に思えたのかも。
が!!v-83コメさん同様カフカがキライというわけではなく、次は「城」を読もうと思ってます。
この本に対してこんなに皆さんの感想がいただけるということは、やはり名作なのだな、と痛感。
テーマといい、文体といい、ちょっとカミュに似ているかな?とも。
いつも真摯なコメントありがとうございます!
「月は無慈悲な~」早く借りれるといいですね~♪
今年もヨロシクお願いします☆

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