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個別記事の管理2011-02-21 (Mon)

ご訪問ありがとうございます☆

ブラームスはお好き (新潮文庫)ブラームスはお好き (新潮文庫)
(1961/05)
フランソワーズ サガン、朝吹 登水子 他

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 またしてもサガンを読んだ。恋愛モノが限りなく苦手なジャンル(古典悲恋モノはOK)の自分としてはめずらしいな~と、驚きつつ読了。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

美貌の夫と安楽な生活を捨て、人生に何かを求めようとした聡明で美しいポール。ディスプレー・デザイナーとして自立し、ロジェという恋人を持つ三十九歳の彼女に、十五歳も年下の美しい金持ちの息子シモンが夢中になる。彼女を真剣に恋したシモンは、結婚を申し込むが……。
孤独から逃れようとして織りなす複雑な男女のもつれを描く、パリの香りに満ちた四番目の長編小説。

 前に読んだ「優しい関係」とほぼ似たシチュエーション。美しい40歳前後の女性とその恋人。で、そのカップルに絡む年下の美青年。この、「年下の美青年」というのがミソで、「優しい関係」ではいわゆるワルで、今作の彼は金持ちのボンボン。真逆ですが、基本キャラ設定は同じ。年上の知性的で聡明なヒロインに一目ボレし、惜しみなく愛を注ぎ、孤独を癒してくれて、さらにイロイロと奉仕してくれちゃう! ちょっとマンネリ感漂うが、なんとも理想的な青年像です。

 ストーリーとしては単純明快。いわゆる3角関係モノです。
 長年連れ添った恋人・ロジェが若い娘と浮気してしまい、それを見て見ぬフリをするポール。決して取り乱さず醜い嫉妬心などは表に出さず。恋人の心が次第に自分から離れていくことを知りながらも、心のどこかで孤独を恐れている。その心の隙間に突如割り込んできたシモン。彼の若さと自分に対する愛の一途さに戸惑いながらも次第にその愛情を受け入れてしまう、ポールの微妙な女性心理描写が巧いな~と。

 ロジェという男がとんでもなくどうしようもないヤツで。若い娘にうつつを抜かしているクセに、ポールがシモンとくっついたと知ると俄然嫉妬心を燃やすという……隣の花は赤い状態。結局はポールを忘れられずにヨリを戻すんだけどね。
 ポールとしても、やはり15歳も年上というのがかなりコンプレックスだったようで。「愛に年の差は関係ない」という言葉を地で行くシモンと別れてしまった気持ちも痛いほどよく判るが……しかし!! 自分としては、シモンに対する同情がハンパなかったな~。ポールが自立した女性、という設定ならば、どっちつかずのどうしようもないロジェなどさっさと斬り捨てて、少~しばかり頼りないかもしれないが、シモンとの新しい生活を2人で切り拓いて行ってよ~! と切に願ってしまった。

 現実的に言うなら、ポールの下した判断は真っ当だったのだと。しかし、ロジェとは別れた方がいいぞ~。腐れ縁でズルズル……はロクなことがないからね~、と既に激しく感情移入。ただこの作品、サガンが20代の頃に発表されたとのこと。恐れ入ります。自分よりも遥か年上女性の心理描写がとても巧みでそれだけでも瞠目に値する作品だと思いました。あと、母性本能をくすぐる美青年の描写も巧いね! シモンがとっても魅力的で、このキャラが今作の面白さの一端を担っているかな~?

 なぜに、こんなにサガンを読んでしまうのか。自分の心理を解析したところ……プチセレブな世界を舞台にした美しい自立した女性。美貌の青年に言い寄られ苦悩するヒロイン……かといって○ーレクインのように甘ったるくない展開等々、なるほどおよそ自分とは真逆の理想的なエレメンツがた~くさん詰まっているからなのね! 無意識のうちの、実は自分の密かな願望の表れだったのね! と妙に納得してしまったのでした。


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Theme : 海外小説・翻訳本 * Genre : 小説・文学 * Category : フランソワーズ・サガン
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苦手なジャンルでしたか!! * by 読書系女子
パリの雰囲気とか妙におしゃれですよね~~
それなのに○ーレクインになってしまわないところがサガネスクですね☆

私的にはワルのルイスのほうが好みです^^;

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは~♪
恋愛モノはガラでもないというか…orz
でもサガンの今まで読んだ作品は好きだなあ。

> 私的にはワルのルイスのほうが好みです^^;
いいですよねぇ……彼もi-178
サガンが描く年下美青年たち、なにげ自分のツボです!
次は何を読もうかな~。
また読書系女子サンのレビューを参考にさせていただこうっと♪

個別記事の管理2011-01-19 (Wed)

ご訪問ありがとうございます☆

優しい関係 (新潮文庫 サ 2-7)優しい関係 (新潮文庫 サ 2-7)
(1971/08)
フランソワーズ サガン、朝吹 登水子 他

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 が、画像が既に無い……以前読んだ「悲しみよ、こんにちは」がとても良かったので、またもサガンに挑戦! とっても期待して読みました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

45歳の女性シナリオ・ライターのドロシーは、いささか思慮に欠け、アル中気味でもあるが、自分の道をごまかしなく歩もうとしている。
彼女にはポールというハンサムで申し分のない恋人がいるが、二人の前に風変りなヒッピー青年ルイスが現れる……。
ハリウッドを舞台に展開する一人の女と二人の男のかもし出す不透明な雰囲気を、文学的才能と鋭い感性で捉えた第七作。

 相変わらず読みやすくて洒落た小説だな、と。前作はヒロインは17歳の少女。今作のヒロインは人生の酸いも甘いも噛み分けたドロシーという大人の女性。
 彼女にはポールというイケメン恋人がいるが、彼女はひょんなことからルイスという、これまたイケメン青年を拾ってしまうことになる。
 ゆきがかり上、何故かルイスと暮らし始めるドロシー。親子ほど年の差がある彼女にとって、ルイスは恋愛対象外の存在。単なる憐憫の情だけで生活の場を提供していたのに、ルイスは彼女に恩義を感じ、無償の愛情を捧げることになる……。

 と、ここまで書くとなんとも大甘系のラブロマンス! イケメン2人に愛されるドロシー……と、シチュエーション的にもとっても美味しいのですが、さすがサガン。そんな甘い展開は用意していないのです。
 ある夜拾ったルイスは実はとんでもない狂犬。いや、牙を隠した狼といったところかな?
 自分の窮地と生命を救ってくれたドロシーに対して盲目的な愛を注ぎ、遂にはドロシーを不幸にする人間を、次々とその手で殺めてしまうのだ!
 その事実を知ったドロシーの驚愕と苦悩の描写が巧い! 自分と対立する人物が必ずルイスのターゲットになってしまうと知った彼女の、たとえ憎い相手であってもその憎悪の感情をぐっと飲み込むシーンがなんともコミカル!

 なんとかしてルイスに殺人を犯させまいとするドロシーがとても愛すべき人物に思えた。時にアルコールに逃げ、恋人に逃げてしまう、そんな彼女のキャラクターが好感度大。
 対する美貌の殺人鬼・ルイスのあまりにも冷酷でありながら、ドロシーにだけは唯一ココロを開くという、思いっきり母性本能くすぐる孤独な翳りもとっても魅力的。
 愛する女性のためにその手を汚すことも厭わない美青年……う~む、女子にとってはなんとも美味しい設定。一種のファンタジーとして読みましたね、自分は。

 そんな狂犬ルイスをドロシーはもちろん警察などに突き出すなんてヤボなことはしない。
 恋人ポールとの結婚を決意し、ナント3人で暮らそうというのだ。
 このラストを背徳ととるか、粋ととるか。それはやはり読み手の受け取りかた次第というところでしょうかね。
 ドロシーが今後どうやって美しくも凶暴なルイスを飼いならしていくのか。そして男女の恋愛でもなく、かといって母性愛でもない。この微妙で不思議な二人の関係がどうなっていくのか? ソコが自分的にはとても興味が湧いたし。
 サガン女史、さすがの幕引きだな~と唸りました! 


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : フランソワーズ・サガン
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NoTitle * by 瀬川レナ
サガンは「悲しみよ、こんにちは」しか読んだ事がないですが、この本も読みたくなりました!
「悲しみよ~」は、無邪気な残酷さみたいなのがうまいなぁと。


それで、突然で申し訳ないのですが もしよければ、リンクをブログに貼らせていただけないでしょうか?
よろしくお願いします^^

Re: 瀬川レナ様☆ * by 惺
こんばんは♪
> サガンは「悲しみよ、こんにちは」しか読んだ事がないですが、この本も読みたくなりました!
> 「悲しみよ~」は、無邪気な残酷さみたいなのがうまいなぁと。
10代で書いたとは思えない巧さにビックリでした!
「優しい関係」は交流しているブロガーさんのオススメなのですが、面白かったですよ!

リンクOKです☆
とっても嬉しいです。自分も貼らせてください。
こちらこそヨロシクお願いします!!

交流しているブロガーさんってアタクシ?^^ * by 読書系女子
この本、アルフィーの高見沢さんも好きな本に挙げているんですよね~~
あのかたもちょっとルイスっぽい?(笑)

いろんなコトがあっても、まぁ、なんとかなるさっ、とサバサバした気分になれる1冊です、私にとっては。

Re: Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんにちは~♪
もっちろん、読書系女子様ですよん。サガンといえば、読書系女子様!!
今回もステキな本をご紹介、ありがとうございます。
新しく交流させていただくe-35の瀬川レナ様~!
読書系女子様のブログ売れてる本ランキングと読書系女子セレクトは、
現在数学の講義を展開中です。
たまに経済も学べるとてもアダルトで教養高いブログです!
一読の価値ありますよ☆

> この本、アルフィーの高見沢さんも好きな本に挙げているんですよね~~
> あのかたもちょっとルイスっぽい?(笑)
タカミー≒ルイス……なんとも斬新な!

> いろんなコトがあっても、まぁ、なんとかなるさっ、とサバサバした気分になれる1冊です、私にとっては。
ドロシー羨まし~!! なんて、思いっきり憧れを抱いて読んでおりました。
ルイスのように無償の愛情が欲しいよ~!! とココロの中で叫んでいた自分。
なんだかとても悲しくなりました…。
コメント・TBホントにありがとうございますi-176

個別記事の管理2010-12-04 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

悲しみよこんにちは (新潮文庫)悲しみよこんにちは (新潮文庫)
(2008/12/20)
フランソワーズ サガン

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 初・フランソワーズ・サガン。18歳のデビュー作として有名なのでタイトルだけは知っていました。が、こんなにも深い内容だったとは予想外。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

セシルはもうすぐ18歳。プレイボーイ肌の父レイモン、その恋人エルザと、南仏の海辺の別荘でヴァカンスを過ごすことになる。
そこで大学生のシリルとの恋も芽生えるが、父のもうひとりのガールフレンドであるアンヌが合流。父が彼女との再婚に走りはじめたことを察知したセシルは、葛藤の末にある計画を思い立つ……。

 あらすじだけ読むと、イマドキのケータイ小説みたいだな~と思ってしまう。けれど、内容は段違い!! オトナが読んでも充分鑑賞に堪えるし、一人の少女の葛藤と、その心の奥に巣食う黒い闇の部分の描写が巧すぎる!

 海辺の別荘でひと夏を過ごす17歳のセシルと父親レイモンドと、その恋人エルザ。自由気ままにお互い束縛せずに過ごす日々。
 そこに同じく父親の恋人?であるアンナも合流したことから、3人の良好な関係に暗雲が立ち始める。
 知性的で、理想的な女性のアンナにセシルは同性として尊敬と憧憬の念を抱く。けれど、父親が真剣にアンナとの結婚を考えるようになってから、セシルのアンナに対する感情に微妙な揺れが生じてくる。

 今まで完全に自分のモノだと思っていた父親をアンナに奪われたと感じる焦りと嫉妬。洗練された大人の女性、規律正しいアンナに対して羨望にも似た気持ちを抱くけれど、規律正しい生活習慣を望む彼女に対する反発──。
 次第にアンナに心を奪われてゆく父親と、それまでの自由気ままな生活を取り戻すために、セシルはアンナを追いだすために一計を案じる。

 とっても良くできたストーリー。父親の恋人エルザとセシルの恋人シリルという、2人のワキキャラを動かしてセシルの陰謀?の一端を担がせるあたり、巧いな、と。
 完璧なオトナの女性アンナに対する、羨望と憧れと嫉妬が入り混じった複雑なセシルの心情が丁寧に詳細に描写されていて、却って生々しいくらい。
 終盤、セシルの計画は無事成功しするが、間接的にアンナを死に至らしめることになった、セシルの後悔と葛藤。そしてようやく気付く、自分がいかに子供であったのかと。いつのまにか自分の中で重要な位置を占めていた大切なアンナとの永遠の別れ。
 夏の終わりと共にセシルは成長し、初めて知る本当の悲しみ。それは彼女の少女時代との別離の悲しみでもあるのだ。

 作者と主人公が同年代。等身大の少女の悩みや葛藤を瑞々しい感性で、破綻無く書いている才能に改めて敬服。
 日本で言えばかつての綿矢りさか、三並夏・金原ひとみといったトコロでしょうかね。
 絶妙なタイトルにやられました。お見事。


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Theme : 海外小説・翻訳本 * Genre : 小説・文学 * Category : フランソワーズ・サガン
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サガンだ! * by 読書系女子
悲しみよこんにちは、読まれたのですね~
読書系女子はサガンの大ファンです☆
河野万里子さんの新訳は読みやすくてよかったです~☆☆
旧訳も大好きなんですがi-237

完璧さに対する反発とか、少女の残酷さとか、サガンが描くと美しい!お見事です!!
あぁ、サガンが読みたいっっっ

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
読みましたよ~!
ものすご~く面白かった!!
さすがの巧さだな~と感心。
この作品はやはり若くないと書けないな~とつくづく思ってしまったし。

> 完璧さに対する反発とか、少女の残酷さとか、サガンが描くと美しい!お見事です!!
ホントだよね~。
特に少女の残酷さの描写がね~。
サガンに味をしめてしまいました。他に何かおススメ作ってありますか?
よかったら教えてくださ~い☆

おはようございます。 * by チルネコ
サガンは残念ながらまだ未読です^^;
ですが何か内面描写が巧みな印象ですねっ!
少なからずサガンの投影とかも見え隠れしてそうですねぇ。
僕もいつか読もうかな、サガン^^

Re: チルネコ様☆ * by 惺
おはようございます!!

>何か内面描写が巧みな印象ですねっ!
> 少なからずサガンの投影とかも見え隠れしてそうですねぇ。
デビュー作で若干18歳の時の作品!! というのにビックリでした!!
思春期女子の複雑な想いと葛藤がよく書けてるな~と。
読書系女子サンもイチ押しなので、読んで損は無いと思います☆

熱い恋 優しい関係 * by 読書系女子
おすすめは「熱い恋」と「優しい関係」です。(単に私が好きな作品だから、なのですが^^;)
でも、古本でしか手に入らないんですよね~。
図書館にはあるはずです。(お仕事中に借りることはできるんでしょうか?)

「ブラームスはお好き」なら手に入るかな。
映画にもなった「冷たい水の中の小さな太陽」も良かったです~~(これも古本でしか手に入らないかも・・・)

私はデビュー作→2作目→3作目と順に読みました。

ふふふ。惺さまもサガンファンになりましょう!ぜひぜひ!!

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
わ~い、ご紹介ありがとう♪
どれも面白そうなタイトル!!
自分も順を追って読んでみようかな?
正直、もっと難しいのかと思ってたんですよね。
こんなにすんなり読める作品だったとは!
なんとか入手してみます☆

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