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個別記事の管理2011-02-02 (Wed)

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ランボー詩集 (新潮文庫)ランボー詩集 (新潮文庫)
(1951/10)
ランボー

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 たまには外国の詩集でも読もうかと思って購入した本。ランボーは以前「地獄の季節」を読了。手頃な薄さといい即買いしてしまいました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

16歳で天才の名をほしいままにし、19歳で筆を断った早熟の詩人ランボーは、パリ・コンミューンの渦中にその青春を燃焼させた天性の反逆児であった。
ヴェルレーヌに“偉大なる魂”と絶賛された深い霊性と、今日の詩人たちにも新鮮な衝撃を与え続けるその芸術的価値において、彼こそ空前絶後の詩人と呼ばれるにふさわしい。
本詩集には傑作『酔いどれ船』を含む代表作を網羅した。


 構成としては大まかに初期詩篇と後期詩篇にわかれてます。後期詩篇の中に「地獄の一季」の1節と「イリュミナシヨン」が含まれているという、若干複雑な内容。
 この後期詩篇の「地獄の一季」・「イリュミナシヨン」は今作堀口大學訳ではこのタイトルですが、自分が以前読んだ小林秀雄訳では「地獄の季節」・「挿画」となってました。
 訳者によってタイトルが違い、読了済みの作品もあってちょっと混乱 

 初期詩篇は前26篇。ランボー16歳~17歳の時の作品が多いらしい。とても10代で作られたとは思えないほど完成度が高い。
 中には抽象的・幻想的すぎてちょっと理解に苦しむ作品もありましたが、巻末にある「鑑賞ノート」を参照しながら読むととても理解しやすかった。

 で、自分的に気にいった作品をいくつか。
何がニナを引止める
 熱愛中の男女。浮かれまくる彼に対してあくまで冷静な彼女から発せられる現実的なひと言。ちょっとコミカルなカンジがとてもいい。
裏切られた心臓
 「何がニナ~」とは真逆の作風。荒んだ精神状態・状況下の妖しげな雰囲気満載の作品。
黎明
 「イリュミナシヨン」中の1作品。幻想的な朝の情景描写が良いな、と。清々しさ、清冽さが感じられて、「黎明」というタイトルも秀逸かと。
精霊
 いろいろな解釈・読み方が出来る作品とのこと。「鑑賞ノート」にあるように、自分はキリストを描いているものとして読むのがとてもすっきりしているのでは?と思った。

 堀口大學氏の訳は正直言って、自分的には少し難解だった。後期詩篇が、読了済みの「地獄の季節」と被っていたので、どちらかというと読みやすい小林秀雄訳の方が好みかも。それに堀口訳は格調高い文体がとても素晴らしいけれど、いかんせん、表現が現在と段違いに古風に感じられたのがとても残念。

 が、しかし!! 両訳を読み比べてみるのもなかなオツなものだな、と。オリジナルは当然同じなのですが、訳者のアレンジと解釈の違いでこうも風味の異なる作品として楽しめるのか~と目からウロコでした。


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Theme : * Genre : 小説・文学 * Category : ランボー
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

こんばんは * by まいまい
ランボーって、詩よりも本人の方がある意味伝説みたいになってますよね。
今でも堀口大學の訳で売られているのも考えてみるとすごいです。
そして小林秀雄の訳と読み比べる・・贅沢かも。
昔々読んだような気もするのですが、これは再読したいですね。

おとなになってからはどう生きたのでしょう? * by 読書系女子
>16歳で天才の名をほしいままにし、19歳で筆を断った早熟の詩人ランボー

ええ~@@!そうだったんですね~~
ランボーっていう名前しか知りませんでした~~~
なかなか怪しげでよさげですね。

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは♪
>ランボーって、詩よりも本人の方がある意味伝説みたいになってますよね。
ホントですね~。著作を読んで初めて略歴知りましたが、
なんて波乱万丈なお方!とビックリでした。

堀口大學氏は「ルパンシリーズ」も訳されてるんですよね。
ちょっと時代に合わなくなっているかな、とも思いますが。
自分は小林秀雄訳の方が断然好みですね~。
両訳とも薄くて(コレ重要!)お手軽に読めるので、おススメかも。

Re:読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは~♪
オトナになってからの彼はというと……。
おこさまの頃から放浪グセ(プチ家出)があって、
さらに某作家(♂)とスキャンダラスな事件を起こして、
19歳で早々に執筆活動をやめちゃって、
あちこち放浪したあげく、最終的には商人となった模様です。
で、病気に罹ってしまって37歳の若さでお亡くなりに……。

早熟サンです。作品もそんなカンジです。←どんなのよ?

個別記事の管理2010-09-10 (Fri)

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地獄の季節 (岩波文庫)地獄の季節 (岩波文庫)
(1970/09)
ランボオ

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 最近海外モノ(特に古典)多いです。面白い作品多いし~。
 こちらはちょっと(かなり)気になっていた作品。以前読んだ「悪の華」と似ているのかと思いきや、まったく違ったテイストでした。以下文庫表紙より内容。

16歳にして第一級の詩をうみだし、数年のうちに他の文学者の一生にも比すべき文学的燃焼をなしとげて彗星のごとく消え去った詩人ランボオ。
ヴェルレーヌが「非凡な心理的自伝」と評した散文詩「地獄の季節」は彼が文学にたたきつけた絶縁状であり、若き天才の圧縮された文学的生涯のすべてがここに結晶している。


(「序」のようなもの)・悪胤・地獄の夜・錯乱Ⅰ・錯乱Ⅱ・不可能・光・朝・別れ の9篇から成立。

 作者の一人称の「俺」が斬新!!
 まずそれに度肝抜かされました。そしてなんてイカした訳なんだ! と感動。ちなみに訳者は小林秀雄サンです。
 野性的で荒々しくて、けれどそれでいて繊細で脆い。この詩を書いたのがランボオ19歳の時だということなので、若さ溢れるまさに適訳だとしみじみ思ってしまった。
 悪魔に語りかけるという序の部分の内容も訳も最高に洒落てます!

 ただ、この詩世界を理解するには、ランボオの生涯をある程度知っていないと混乱するかもです。
 早世の天才詩人ランボオは、3年足らずで文学界からその姿を消してしまうそうです。独立した商人として生計を立てるためらしいですが、その詩人生活との決別間際に創作した詩らしいです、コレ。
 なので、読んでいて精神的に混乱している部分も読み取れるし、信仰にすがり救いを求めている記述も多々あります。作品中に登場する悪魔と神との対比も、作者の心情を表しているようでなかなか面白い。

 特に印象的だったのが、地獄の夜。「狂気の処女」と題された、悪魔のような夫に対して絶望的になっている妻の、神に懺悔を乞い、さらに救いを求めるという設定の散文詩。
 訳者が巧みというせいもあるのだけれど、救いを求める妻の哀れさの描写が秀逸。そしてラスト1行の作者の冷めた1文がなんともスパイス効きすぎ。

 それと最後の別れ。詩人生活との決別を暗示しているような意味深な内容だなと勝手に解釈。
 詩の世界も抽象的で陰鬱だけれど、その中にあって、未知の世界へと旅立とうとしている作者の底知れぬ力強さと、闇に差し込む一条の光のような希望を感じる1篇かと。

 小林秀雄のナイスな訳と若きランボオの傑出した才能がコラボした名著。
 他に「飾画」42篇収録。こちらも独特の世界を堪能できます!


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