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個別記事の管理2011-05-22 (Sun)

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狼の怨歌 (1982年) (角川文庫)狼の怨歌 (1982年) (角川文庫)
(1982/07)
平井 和正

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 「狼の紋章」と「狼のレクイエム」が自分的にはベストなんですが、その隙間の作品「狼の怨歌」。以下BOOKデータベースより内容。

苦悶でねじまがった顔が恐ろしい変貌をはじめた。口がねじれながら裂け、ふとい犬歯がみるまに伸びる。金色の獣毛が微速度撮影さながらに密生してきて、全身を覆っていく、―獣人現象だ。
致死量の5倍にも相当する青酸カリが少年の腕に注射されたのだ。羽黒獰との闘いに斃れたはずの犬神明が生きていた。そして、ウルフガイの不死の秘密を手にしようとする不死鳥作戦が不気味な影をあらわしはじめる…。ドランケの魔手に落ちた青鹿晶子を救うため、犬神明、神明、虎4が凄絶な闘いを繰り広げるシリーズ第2作。

 画像もないのか~。何故か昔の自分はこのハナシあまり好きではなかったようで。懐かしくて再読してみましたが、う~ん、やっぱり平井和正氏は巧すぎる~!! あのシャープな文体が大好きです……ッて、なんで苦手だったのか、良くわかりました。あまりにもバイオレンス度高かったからです。さらにスプラッターのオマケつき。
 第1作目の「狼の紋章」はあきらかに学園モノに終始していて、ヒーローである孤高の人狼・犬神明と美人教師・青鹿晶子との切ないプラトニック・ラブがまた良かったんですが。
 この第2作では一気にCIAが絡んだ国際的陰謀に犬神明と青鹿晶子が巻き込まれて行く……という、スケールが大きくなってガラッと変わった展開。

 1度死んだ明がなんと生き返ってしまうのはお約束。その彼の不死身の「血」……というか、「血清」を巡ってダークヒーローであるCIA非合法工作員・西城恵の暗躍と、同じく人狼であり犬神明の仲間である神明、そして中国人工作員・虎4の登場と、ワキを固める魅力的なキャラクターが続々登場。
 そして犬神明最愛の女性、青鹿晶子は強力な麻薬を投与されて廃人同様となってしまう……。

 今作の最大の見せ場は、精神病院に捕えられていた犬神明が覚醒し、神明によって救出されるまでの、酸鼻を極めた大脱出劇。
 ホラー映画真っ青の大スプラッターシーンがえらくリアルで読んでいて鬱々してしまいます。人間の胴はまっぷたつにちょん切れるは、臓物は飛び出るは、もうもうものスゴイです。ある意味、平井氏の真骨頂ともいうべき描写なんですが。
 そんな陰惨極めた中にあって、いや、だからこそ、瀕死の状態から目覚めた犬神明の純粋さがやたら際立ってます。獣人である彼等からしてみれば、人間の方がなんとも冷酷で残酷で野蛮であると。人間が無抵抗の自分に対して行った残虐な行為と、眼前で繰り広げられている惨状を冷ややかに、静かに、そして憐れみをもって見つめている犬神明の、人間に対する哀しみと静謐な怒りがじわじわと伝わってくるし、平井氏による描写が巧すぎる!!

 今作は後に続く感動作「狼のレクイエム」の前哨戦、大いなる序章、といったトコロでしょうか。ホラー・スプラッターは絶対ダメ! という方にはおススメしません。それほど巨匠の迫真の描写力が楽しめる1作となってます。


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Theme : 忘れられない本 * Genre : 本・雑誌 * Category : 平井和正
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Re: こんばんは! * by 惺
v-83コメ様☆
自分が読んだのは出版されてかなり後だと思うのですが、
友人の「面白いから絶対読んで!!」という
言葉に負けて読んだのが最初でした。
その友人というのも、もちろん女子で……。
言われてみれば、あまりオンナノコが読むハナシじゃないですよね。
でも、どちらかというと、自分はこういう傾向好きですね~。
逆に恋愛モノとかあんまり……(特に現代の恋愛作品とか、女性作家のモノとか)

「幻魔大戦」は自分も初っ端から挫折しました。
それとアダルトウルフガイシリーズもダメですね。
とどのつまり、少年・犬神明と青鹿センセの絡みがツボだったみたいです。
映画も面白そうですね~。今はコミックがあるみたいですよね!

* by ひいち
平井氏の本は未読ですー!
面白そうですねっ。今度借りてみようっと♪

最近上手に時間が使えなくって、読書量もガンっと下がっているけれど、
本読みたーい(>∀<)の気持ちは、継続中!!
家計だけじゃなくって、時間のやりくりも、しなくっちゃ!!

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 平井氏の本は未読ですー!
> 面白そうですねっ。今度借りてみようっと♪
かなりハードなバイオレンスです。
苦手でなければとっても面白いですよん。

> 家計だけじゃなくって、時間のやりくりも、しなくっちゃ!!
さすがひいちサン! いい言葉ですね!
自分も見習います~☆

個別記事の管理2010-08-19 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

 100819_1607~01 狼のレクイエム 第1部 (角川文庫 緑 383-54)

 100819_1606~01 狼のレクイエム 第2部 (角川文庫 緑 383-55 ウルフガイシリーズ)

 画像は自分所有のモノとのコラボです。個人的にこの表紙、芸術作品だヮと思ってます。
 まだうら若き学生の頃、熱狂的ファンの友人に薦められて読んだモノ。狼オトコのハナシ~!? と最初は敬遠していたけれど、食わず嫌いはイカンッと渋々読み始めたシリーズ。たちまちのうちにハマッたのは言うまでもありません。シリーズ初作「狼の紋章」はすでに大昔に稚拙なレビュー済み。1シリーズおいた、お気に入りの作品。以下文庫見開きよりあらすじ。

第1部  
狼人間犬神明少年が愛する唯一人の女性青鹿晶子は、CIAに拉致され、救い出されはしたものの、意志を失った廃人になった。
そして監禁中に犯された彼女は妊娠し、中毒症を併発して今や死に直面していた。これまで強靭な狼人間の力を耐えることのみに費やしていた犬神明だが、晶子の危機を救うため、遂に卑劣な人間たちとの暴力と戦う決意を固めるのだった……。

第2部
侵入者を徹底的に拒むCIA極東支局の建物。ロケット弾攻撃にも耐えうる核シェルターに覆われた屋内には、恐怖の殺人システムが配備されている。
しかし、瀕死の青鹿晶子を救う道は、この建物のどこかにあるはずの解毒剤を捜し出す以外に方法はないのだ。
中国情報部虎部隊の虎4を伴い、狼人間犬神明は、満月期の凄まじいパワーを発揮して内部に突入した。2人はコンピューター・ルームを破壊して支局の機能を麻痺させ、追いすがる保安局員を蹴散らして、支局長ハンターに迫った。
だが、それも束の間、予備の装置が作動し、2人は退路を塞がれてしまった!


 ふ~、あらすじ長い~。ココだけ読むとハードボイルド・サスペンスアクション的な展開を想像しますが、それだけではないんです! 
 作品の根底にあるのは、犬神明の青鹿晶子に対する静謐で優しい無償の愛。 
 作中にはウンザリするほどの暴力的シーンや過激な表現(例えば、自分の体内に仕込まれた爆弾をナイフ1本で自分で取り出すとか、血がダラダラ~とかね)がやたらとあって閉口してしまうんですが、あちこちに散りばめられた犬神明の騎士道精神ともいうべき優しさ・ストイックさの描写が、それらの凄惨さを巧く中和してくれているから、何とか読み進めることができる。

 強力な麻薬で廃人となり瀕死の青鹿晶子の命をなんとか救うべく、生命をかけて戦いを挑む彼の姿に感情移入しないはずがない。
 その彼を慕う、虎人間の虎4というキャラクターも秀逸。青鹿晶子とは正反対の性格を持ち合わせ、情熱的で好戦的、気まぐれだけれど憎めない。犬神明と虎4のビミョーな心の触れ合いも、うう、ツボです!
 そして犬神明に叶わぬ恋心を抱いて彼の敵地襲撃の良きパートナーとなる彼女も、最終的には愛する犬神明のために死んでゆく。その献身的愛情にもう涙……。

 そしてもう一人の重要なサブヒーロー、西城恵もわすれちゃならない。前作(狼の怨歌)で犬神明の血清によって、不死身となった彼の活躍も読ませる!
 冷酷無比の殺人マシーンだった彼が、一人の女性によってその心情が変化してゆく過程の描写も素晴らしいし、微笑ましいし、感動させる。その彼が今作のキーパーソンとなって、終盤犬神明に希望を抱かせることになるのだから、さすが、平井和正氏、巧すぎですッ!!

 ラスト数ページ。あんなに激しく繰り広げられた戦闘がまるでウソのように、静寂なシーンと共に物語は締めくくられます。
 白銀の満月の下、悲しく響く狼の遠吠えは何を意味するのか? 
 果たして晶子は救われたのか? 明は再び仲間と最愛の女性に逢うことができたのか?
 幕の下ろし方も極上の巧さだと感じ入りました。作品はとても古いですが、その面白さ・描写の素晴らしさは現在の作品となんら遜色ないです。
 何度読んでも自分にとっての名作なんだなァとつくづく・しみじみ思いました。
 ……相変わらず、自己満足なレビューでスミマセン ここまで読んで下さった方、ありがとうございました☆



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Theme : オススメの本 * Genre : 本・雑誌 * Category : 平井和正
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* by キヨハラ
あ、こういう話好きです。でも、読みたいといいながら、一冊も読んでいない狼(少????)女なので、あえて、読むとは申しません。
表紙も確かにいいですね~~~v-432

Re: タイトルなし * by 惺
> キヨハラ様e-343
 
 フフフ……犬好きのキヨハラさん、狼オトコの登場するこの本、やっぱ気になります?(ちがうって!!)
 表紙は自分のマズい画像が悔しい……ものすごく実物はもっといいんですけどね。
 お立ち寄り&コメントありがとうございましたe-466
 

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Re: NoTitle * by 惺
> v-83コメ様e-398

こちらこそいつもありがとうこざいます!
読書の秋……そういえば暦の上ではもうすぐ秋なんですねェ。早いですね~。
涼しくなるのももうすぐ! それまで何とか頑張り?ましょう☆
コメントありがとうございましたe-466

個別記事の管理2010-02-10 (Wed)

ご訪問ありがとうこざいます☆

100210_2157~01  狼の紋章 (角川文庫 緑 353-51 ウルフガイシリーズ)

 なんだかなあ……レイアウト悪くてスミマセン アマゾンさんの方には画像付きのサンプル? が無いようなので、自分所有のモノと合成しました。
 そうです。知る人ぞ知る平井和正大センセイの「狼の紋章」です。ウルフガイシリーズ記念すべき第1作(だと思う)!

 人狼(要するに狼男)であることを隠しながら生きる孤独な少年犬神明と、その正体に薄々感づき始める年上の美人教師青鹿晶子とのプラトニックな淡い恋愛をベースにし、獰猛な野獣の如き不良はびこる学園で繰り広げられるバイオレンスアクション! ま、一言でいうとこんなカンジでしょうか。

 ですが、この偉大な小説を一言でなど言い表せません。特に自分のような語彙の皆無な人間では内容の魅力をご紹介するのはム・リというもの。ですが、何とか頑張って自分の感想だけでもお伝えできたらなあと。

 犬神明というキャラクターを生み出しただけでこの小説の半分は成功しているのではないかと。人狼であるが故、人間ともなじめず、けれども愛情に飢えたストイックな孤独のヒーロー。
 その彼との最初の邂逅から無意識の裡に惹かれてしまっていた青鹿晶子。その二人のもどかしくも切ない交流が物語の根幹となって、最後まで読者を引っ張っていきます。

 犬神明の青鹿に対する無償の献身と愛情、自己犠牲に胸打たれます、ホント。平井氏の職人芸ともいえる無駄のないシャープな文体にゾクゾクするのは自分だけかな? 

 大昔には実写で映画化されたようで、最近ではコミックスも出ているみたいですね。未読ですが。自分はやっぱり何でもオリジナルが好きです、ハイ。

 このカバーイラスト、ステキじゃあありませんか! 加藤直之という方の作品です。このカバーにもヤられましたね。
 今読むと悲しいくらい時代背景が古いです。昭和57年初版発行なので、そのあたりの風俗を楽しむのもまたよろしいのかと。← いやいや文庫化がこの年なので、実はもっと古いのかも……。
 いくら時代が移り変わっても、この作品の素晴らしさはこの先ずっと色褪せることはないと信じてま~す。

 名作です。ご一読あれ。

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