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個別記事の管理2011-03-01 (Tue)

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一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
(2009/07/18)
ジョージ・オーウェル

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 怖かったです~!! ホラーでもスプラッターでもない正統派小説なのに、この恐ろしさ! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

<ビック・ブラザー>率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。
ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが……。

 端的に言っちゃうと「ディストピア(反ユートピア)小説の系譜を引く作品」、あるいは、「極端な管理社会で、基本的な人権を抑圧するという社会」を描く作品とのことです。
 あらすじにもあるとおり、「党」や「党員」という単語が出てくるので、おのずとある体制を連想しますよね。モデルはその国家体制をとった国らしいですが。
 設定としては核戦争後の近未来。世界は3つの大陸によって構成されていて、そのうちの「ユーラシア」という国が舞台。
 主人公は「党員」であるウィンストン。その彼が次第に国家体制に疑問を持ち始め、伝説の地下組織の存在を信じ、自分もその活動に身を投げ出そうとするのだが……。

 最初は、権力を貪る「党中枢」を、ウィンストンとその地下組織、そしてプロールと呼ばれる最下層階級等、体制に不満を持つ人民が革命を起こす──という、劇的な展開を予想していたのですが……真逆でした。
 国家で禁じられている行為(自分の思想を書き著す・自由恋愛をする等)を次々と繰り広げるウィンストン。彼はふとしたきっかけで、国家体制に疑問を抱き、次第に伝説とされる国家転覆の地下組織の存在に惹かれてゆく。  
 そしてもう一人の強烈なキャラ。「党中枢」と呼ばれる最高機関に籍を置くオブライエン。それが仮の姿であり、実は地下組織のメンバーなのではないかと信じたウィンストンは、一縷の望みを託し、意を決して彼に逢いに行くのだけれど……。

 もう、そこから先はじわじわと恐怖が襲ってきました。案の定裏切りに遭い、連行されるウィンストンを待っていたのは「再教育」という、いわゆる拷問。徹底的にウィンストンの正常な思想を根底から覆そうとする、あの手この手の責め方の描写にもう、ビビリっぱなし!
 最初の登場ではものすごく信頼に足る革命の闘士と思っていたオブライエンが、実は骨の髄まで「党員」であったことの恐怖!!
 ウィンストンは長年「党」から危険人物としてマークされていて、飛んで火に入る夏の虫の如く絡めとられてしまったわけで……。

 が、彼はなかなか強靭な意志の持ち主であり、数々の拷問にも粘って耐えきるけれど、最後の最後、徹底的に打ちのめされてしまう。それが、自身の最愛の恋人に対する裏切りであったり……。
 この完全に思想改造された不幸な主人公・ウィンストンを描くことで、権力・体制への恐怖を暗示しているのかなあと、痛烈に感じてしまいました。
 この小説が書かれたのが1940年代だったというので、当時の社会・政治情勢も微妙に絡んでいると思うのですけどね。
 とにかくコワイです。でも考えさせられる小説でした。平和な世の中に生きてて良かったと、つくづく思ってしまいましたね。


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Theme : 海外小説・翻訳本 * Genre : 小説・文学 * Category : 1984年
* Comment : (6) * Trackback : (0) |

NoTitle * by ひいち
こんばんは☆
これはまた難しそうな本ですねー。
ホラーでもスプラッタでもないのに「怖ろしい」とは、
人間の本質をつくような内容だったのでしょうか?
気になるけれど、拷問・・・うーん。怖そう・・・(><)

あ。先日お願いした件、今日の記事でアップしましたぁ~☆
快諾いただき、ありがとうございました(^∀^)

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは~♪
読みながら、ヤバい、失敗だったかな?
と思いましたが、いやいや、やはり名作でした。

>人間の本質をつくような内容だったのでしょうか?
ひいちサン、とっても良いコトおっしゃる!!
まさにソレです。良くも悪くも極限状態での人間の姿に感慨深かったです…。

> あ。先日お願いした件、今日の記事でアップしましたぁ~☆
> 快諾いただき、ありがとうございました(^∀^)
わ~!! 遊びに行かせていただきま~すi-176

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読みました。 * by キヨハラ
読みました。1984年ごろ。映画が出たりして、再ブームだったので。でも新訳ではなかったであろうと思います。

怖い話ですよね。読んだ後、知らずに監視されているかもしれないという脅迫観念におそわれました。そんなことありえないと思いつつも、ぬぐいきれない恐怖。幽霊に対するのと同じような恐さ。
現代の科学技術を使えば、個人の監視なんて楽々できちゃいますよね。そう考えるとさらに恐くなっちゃいますね。

Re: こんばんは~! * by 惺
v-83コメ様☆
管理社会を描いた作品という点では「華氏451度」と類似点があるかもです。
どちらともリアリティありすぎて素晴らしくも恐ろしい。

「吸血鬼カーミラ」は興味あるんですが……面白そうですよね~。
記事にするかはちょっと考えちゃうかな…。

Re: キヨハラ様☆ * by 惺
こんばんは!
> 現代の科学技術を使えば、個人の監視なんて楽々できちゃいますよね。そう考えるとさらに恐くなっちゃいますね。
そうですよね~。
このハナシほど極端ではないけど、
現に今でも似たような管理社会の国ってあるし…。
コレはある意味救いのないバッドエンドの小説だったので、
読後ちょっとショックでしたね。
でも、完璧な世界観でオドロキでした!

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