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個別記事の管理2013-01-22 (Tue)
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エディプスの恋人 (新潮文庫)エディプスの恋人 (新潮文庫)
(1981/09)
筒井 康隆

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 久しぶりの筒井康隆。前に読んだ「七瀬ふたたび」が結構好きだったので、シリーズ最終作のこの作品も読んでみようかなと。あ、でも最初の「家族八景」は読んでないか。まあいいや。以下文庫裏表紙より内容。

ある日、少年の頭上でボールが割れた。音もなく、粉々になって──それが異常のはじまりだった。
強い"意志"の力に守られた少年の周囲に次つぎと不思議が起こる。その謎を解明しようとした美しきテレパス七瀬は、いつしか少年と愛し合っていた。
初めての恋に我を忘れた七瀬は、やがて自分も、あの"意志"の力の導かれていることに気づく。全宇宙を支配する母なる"意志"とは何か?


 面白かった!さすが大御所!といったカンジで。
 ヒロインは読心術を備えたテレパシスト(超能力者)七瀬。高校の事務員として社会に溶け込んでいる彼女がとある小さな事件をきっかけとして壮大な事件というか陰謀?に巻き込まれてゆく。
 ミステリアスで心の読めない少年・香川智弘の周りで次々と起こる怪現象の謎を突き止めるべく行動を開始してゆく──。

 という、最初はミステリーというかサスペンスタッチで展開してゆくので、グイグイと引きこまれてしまって一気読み。
 謎めいた香川少年がなんだかとってもヨロシクてね~笑。冷酷でありながら無垢という少年の魅力全開で。筒井氏、さすがの巧さだなあと。←ただの好み!最初、この智弘がテレパシストなのかと思っていたら違った。少年から果てはその父親にまで疑惑の目を向け、故郷の山深い村まで探索の手を延ばす七瀬。まるで何かに導かれるようにするすると謎を解明してゆく彼女が突如としてとある「存在」に気づいた時の驚愕がなんとも。
 自分の意志の遠く及ばないところで人生を操作されていると知った七瀬。智弘をその父親をそして自分を導き守護し操っているモノの存在たるや、もう超次元的。日常サスペンス&ミステリーから後半一気に宇宙的SF世界へとトリップさせてくれる作者のテクと世界観に驚いた!

 そしてタイトルからしてギリシア神話をモチーフとしたテーマにもしてやられたなと。母と息子の近親相姦でありながら実はそうでないという複雑でひとひねり効かせたちょっとエロいシーンにもさすが!と唸るしかなかった。
 で、今作で一番スゴいというか真骨頂なのが、ラストのどんでん返し。ここできちんと前作の「七瀬ふたたび」とリンクさせているというね。
 自分が到底抗うことのできない神のごとき存在に対し、自分自身の存在さえも疑う七瀬。今いる「私」は本当の自分なのだろうか?造られた自分ではないのだろうか?と思い逡巡し、彼女が下した鮮やかな決断が潔い。全知全能の神VS七瀬。という構図の意外さに圧倒された。かなり前の作品なのだけど、自分的にはあまり古さ感じなかったなー。

 「エディプスの恋人」っていうタイトルもね、智弘の母親か七瀬か?と考えさせられるところ。
 本当は今日読むハズじゃなかったんだけどね…最初チラ読みしはじめたら面白くて止まらず。さすが巨匠の作品だわ!と感心と驚きで読了でした!

ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)
(2012/08/17)
筒井 康隆

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 で、その大御所筒井氏。
 ラノベを出版されていると最近知って。
 本屋で見かけて一瞬目を疑ったよー!!
 内容は賛否両論らしいですが…挑戦しようかどうしようか…うーむ。

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Theme : SF小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 筒井康隆
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

こんちわん♪ * by ゆき
この作品、私も最近読みましたよ~。ミステリーのような展開からSFへと一気に転換するのが流石ですね。
私は恋愛小説としての側面を見てしまいましたが、色々な読み方ができるのが面白いな、と。
SFの巨匠といわれるだけある作品ですね。

Re: ゆき様☆ * by 惺
おはようございますー!
おお!ゆきさんも読まれましたか!
昔の作品だけど、あんまり古さ感じなくて面白かった!
するする読めちゃうし、ラストのオチにもビックリで。

>色々な読み方ができる

ってまさにそのとおりですよね。
ホント、巨匠スゴイなって思いました☆

個別記事の管理2010-04-05 (Mon)

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七瀬ふたたび (新潮文庫)七瀬ふたたび (新潮文庫)
(1978/12)
筒井 康隆

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 映画公開に合わせて読もうと思っていたのですが、我慢できずに即読了。読みやすくて面白くて哀しい。大御所のお力を存分に見せて頂きました。文庫初版が昭和53年…… ちっとも古さを感じません。却って新鮮さをもって読み返しました。以下ウィキよりあらすじ。

 人の心を読む能力を持つ火田七瀬は、超能力者であることを悟られることを恐れ、家政婦の仕事をやめて旅に出る。その途中、夜行列車内で同じ人の心を読める能力を持つ幼い少年ノリオと出会い、さらに予知能力を持つ画家の青年恒夫に出会う。恒夫は列車が事故に遭うことを予言し、七瀬らは途中の駅で降りる。その後、他にも超能力を持つ仲間と出会うが、一方で超能力者抹殺をもくろむ集団の存在を知り、立ち向かってゆく。

 ある意味古典的なSF・超能力者モノです。「時かけ」ではいわゆるジュブナイル的な文体と内容の面白さだったんですが、こちらはSF要素をからめた純然たる文芸作品に仕上がってます。
 精神感応能力を持つ七瀬が核となって、予知能力・時間旅行者・念動力を持つテレパシスト達との出逢いと哀しい別れ。異端視されることを恐れてひっそりと生活する彼らを抹殺しようとするのは、能力を持たぬ人間である警察組織。
 共存したいと願う七瀬の想いをあざ笑うかのように、ひとりまたひとりと仲間のテレパシストが命を落としてゆく姿にココロ打たれる。さまざまな能力を持つ主要人物の個性も面白く、その能力がいかに七瀬との相乗効果をもたらすのかというのも、ゲーム感覚で楽しめる。そして何より筒井康隆氏のインパクトある的確な描写力と、緊迫感あふれた文体に文字通り目を奪われました。

七瀬ふたたび DVD-BOX七瀬ふたたび DVD-BOX
(2009/03/18)
蓮佛美沙子 塩谷 瞬

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 あのNHKでの再映像化! 毎週心待ちにして観てましたッ! 大昔の多岐川裕美のをちらりと憶えていましたが、こちらもなかなか面白かったです。が、かなり内容が原作とは違ってます。キャラ設定とか。でもでも、蓮沸美沙子×塩谷瞬コンビはなかなか良かったぞ。映像もものすごく綺麗で(特に水族館のシーンとか)、テレパシストの苦悩が原作同様に良く描かれていたと思うんですが。原作でも映像でも、やはり異端者・少数派は無残に淘汰されてしまうというラストに限りない虚しさを覚えます。

 映画では七瀬役芦名星だそうだ。作者お墨付きのキャスティングで、原作に忠実にをモットーにしているらしい。「時かけ」といい「七瀬」といい、今年は筒井康隆イヤーなのかなァと思ってしまうのでした。



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Theme : 原作本~映画・ドラマ ~ * Genre : 本・雑誌 * Category : 筒井康隆
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by 伊織
筒井さん作品は読んだことがないので、興味津々デス^^
実は著書自体は購入済なんですが、まだそこまで手が出ないんですよね~。

でもこちらの小説も面白そうなので、読んでみたいです♪

Re: タイトルなし * by 惺
>伊織様♪

筒井康隆。自分は最近のモノはま~ったく購入していないんですが、昔の有名な2作品だけは読みました。SFなんで好き嫌いがあるかな~と思いますが、わりと読みやすいです。

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