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個別記事の管理2011-04-05 (Tue)

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神曲 天国篇 (河出文庫 タ 2-3)神曲 天国篇 (河出文庫 タ 2-3)
(2009/04/03)
ダンテ

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 読み終わりました~。神曲3部作のラスト「天国篇」。心なしか前に一度読んだ時よりもよく理解出来たような気が。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

三昼夜を過ごした煉獄の山をあとにして、ダンテはベアトリーチェとともに天上へと上昇をはじめる。
光明を放つ魂たちに歓迎されながら至高天に向けて天国を昇りつづけ、旅におわりにダンテはついに神を見る。
「神聖喜劇」の名を冠された、世界文学史に屹立する壮大な物語の完結篇、第三部天国篇。

 一言で言うなら、天国篇の名にふさわしい壮大な叙事詩といったトコロでしょうか。
 崇高な美女・ベアトリーチェ共にめぐる天国。それはダンテの構築した神曲世界ではこうなってます。
第一天  月光天 ベアトリーチェとの質疑応答。ピッカルダとの出会い。
第二天  水星天 ベアトリーチェによるキリストの肉化の説明。  
第三天  金星天 カルロ王・遊女ラハブの魂との出会い。
第四天  太陽天 トマス・アクイナス、ソロモン他、賢人達の魂との出会い。
第五天  火星天 殉教者たちの魂との語らい。 
第六天  木星天 現世で正義を愛した人々の魂
第七天  土星天 ピエトロ・ダミアーノによる神の予定の教義。
ヤコブの梯
第八天  恒星天 敬虔な人々の魂、地球を振り返る。
第九天  原動天 天使のヒエラルキーの説明。
第十天  至高天 ベアトリーチェとの別れ。神を見る。
 ……というように、まるで宇宙そのものですね。
 天国=宇宙という概念を当てはめているトコロに意外な気がしました。もっと抽象的・観念的な捉え方をしているのかと思っていたので。
 地獄・煉獄篇は、ひたすらビビッてばかりのダンテと死者達とのある意味ユーモラスなやり取りが読みどころのひとつでもあったのですが、今回、天国篇はガラッと作風が変わって少し難解に。ダンテを天上世界へと導くベアトリーチェは優しさの中にも厳しさを潜ませて、ダンテから尋ねられる疑問を、まるで教師のように理路整然と明確に解き明かしてゆく。ウェルギリウスと一緒だった時にはまるで情けない少年のようだった彼も、見違えるように逞しくなってゆきます。

 ここ、天国で出逢う魂たちも豪華メンバー勢ぞろい。ダンテの祖父の祖父であったり、あの賢者・ソロモン王であったり、聖母マリアであったりと、さまざまな高貴な魂たちと出逢い、疑問を投げかけ、その答えを受け彼の裡で理解と知識を深めてゆく。
 そして、最後の旅となる第九天から第十天にかけてが今作のクライマックスですかね。
 ベアトリーチェから最後の案内人・聖ベルナールへと引き継がれ、天国のあまりの眩さに目がくらんでしまうダンテ。居並ぶアダムとエバ、天使ガブリエルなどなど錚々たるメンバーが見守る中で、ベルナールがダンテが神を直視できるようにと、マリアに祈りを捧げる第32歌「ベルナールの祈り」がとても格調高く素晴らしいです。

 で、いよいよラスト第33歌。ベルナールのマリアへの祈りが叶ってダンテの目が見え、ようやく神の姿を捉えます。その喜びに充ち溢れた誇らしいまでの堂々たる神の描写が素晴らしい。
 暗黒世界を思わせる陰惨な地獄篇・罪人が己の罪を清める煉獄篇・そして神々しいまでの光を感じさせる天国篇。
 3巻あわせてちょうど100歌。各篇とも精緻で巧妙な構成の完璧な世界観。14世紀に書きあげられたというこの古典が21世紀の現代にまで読み継がれているという事実だけでもスゴいです。現代人から見ても、ダンテが創りあげたこの世界観は驚愕に値するかな、と思います。今さらながら、やはり古典の名作かと。その偉大さを充分堪能させていただきました。
 光満ち溢れる天上世界を描いているドレの挿画も、これまた完璧です。一見の価値アリです!!


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個別記事の管理2011-03-22 (Tue)

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神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)
(2009/01/26)
ダンテ

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超・久しぶりの神曲。前作地獄篇を読んだのは果たしていつだったか? 読もうと思って購入しておいたことすらすっかり忘れてました……で、思いだしてさっそく読了。素晴らしい世界観にもう言葉ありませんでした。以下BOOKデータベースよりあらすじ。

二人の詩人、ダンテとウェルギリウスは二十四時間の地獄めぐりを経て、大海の島に出た。そこにそびえる煉獄の山、天国行きを約束された亡者たちが現世の罪を浄める場である。
二人は山頂の地上楽園を目指し登って行く。永遠の女性ベアトリーチェがダンテを待つ。

 「神曲」というのは結局、ダンテが生きたまま地獄・煉獄・天国を旅する物語なんですね。その旅の頼もしいナビゲーターが実在の詩人・死者であるウェルギリウス。
 地獄篇・煉獄篇共に、ウェルギリウスの案内の下、ダンテがさまざまな死人達と出逢い、感化され、精神的に成長してゆくというストーリーなのだ、と自分的に理解してます。
ちなみに煉獄の詳しい定義はコチラをどうぞ。

 今回の煉獄の旅のテーマはズバリ「七つの大罪」です。
 高慢・嫉妬・怒り・怠惰・貪欲・大食らい・色欲の七つの罪。
 それらの場所を通り抜けてゆくダンテとウェルギリウス。そこには実在した著名な人物達を配して、各大罪を犯した罰を受けているという設定もユニーク。
 その罪人の中には生前ダンテと知り合いだった人物がいたり、ウェルギリウスを慕っていた者もいたりと、とてもバラエティに富んだユニークな設定の数々は読んでいて飽きない。ただ、舞台がイタリアなので、日本人にとってあまりなじみではない人物がほとんど。注釈を参照しながら読まないとちょっとツライかも。

 生前の罪を悔い改めている死者たちは、ある意味とてもユニークで愛すべきキャラクター達。そして慣れないあの世を遍歴するダンテをしっかりと導いてゆくウェルギリウスの細やかな心配りは読んでいて羨ましいくらい。辛く過酷な旅を続ける彼等が次第に強い絆で結ばれてゆく姿にココロ打たれます。
 様々な体験と精神的成長を遂げたダンテ。とうとう、煉獄の山を登り終えた先には憧れのベアトリーチェが待つ天国が。
 しかし、それは今まで連れ添っていた心強い師・ウェルギリウスとの別れでもある。その彼がダンテに送る言葉がまた泣かせます!

   これから先はおまえの喜びを先達とするがよい。
   峻険な、狭隘な道の外へおまえはすでに出たのだ。
   正面に輝くかなたの太陽を見ろ、
   草花や樹々を見ろ、
   ここではすべてが大地からおのずと生えている。


 不毛の地であった地獄・煉獄から地上の楽園である天国の森に到着したダンテへのはなむけの言葉であり、永遠の別れの言葉でもあるわけです。
 名訳との誉れ高い、平川祐弘氏の翻訳はとても読みやすかった。そして忘れちゃいけない、ドレの挿画も相変わらず素晴らしい。
 技術的なコトはよくわかりませんが、ウィキによると 聖なる数「3」を基調とした極めて均整のとれた構成 であるとのこと。巻数も3だし、キリスト教の三位一体にも関わりがあるらしい。
 作者ダンテによる完璧なる世界観と精緻な構成で創造された一大叙事詩。次は天国篇に再度挑戦!


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個別記事の管理2010-06-09 (Wed)

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神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)
(2008/11/04)
ダンテ

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 「地獄篇」とか……ちょっとブキミなタイトルですが、怖くないですよ~。でもって、とっても有名な作品。
 ずっと昔に読了済みだったのですが、懐かしくなって再読了。やっぱ素晴らしいなァの一言に尽きました。以下ウィキよりあらすじ。

西暦(ユリウス暦)1300年の聖金曜日(復活祭前の金曜日)、人生の半ばにして暗い森に迷い込んだダンテは、地獄に入った。作者であり主人公でもあるダンテは、私淑する詩人ウェルギリウスに案内され、地獄の門をくぐって地獄の底にまで降り、死後の罰を受ける罪人たちの間を遍歴していく。

 要はダンテの地獄から煉獄を経由して天国までの長い旅行バナシといいますか。「地獄篇」・「煉獄篇」・「天国篇」の3部作。この「地獄篇」はその長い旅の発端、序章。
 旅の案内人は詩人ウェルギリウス。この頼りがいのある案内人に、「地獄」にビビるダンテはすっかり「おんぶにだっこ」状態。もちろん作中では真面目な描写で書かれているんだけど、そのビビリ具合がかなり可笑しくもアリ。ダンテの人間臭さに思わず親近感がグッと湧いてきます。

 地獄の構成もまた緻密。第一圏から第九圏まで様々な罪悪が振り分けられていて、ダンテとウェルギリウスはそこでの個性的な罪人達と会話を交わす。そのやりとりもなんだかユニークで、悲惨さはあまり感じない。
 そして、何といっても秀逸なのが、ギュスターヴ・ドレの挿画。ダンテの想像の世界を見事に具体的に描き表していて、この挿画を見ているだけでも飽きません。

 まるで本当に「地獄」から「天国」を旅してきたかのような豊かな想像力にひたすら感動。難解そうだな~と思っても読んでみるとそうでもないです。詩形式で1曲が短めだし、かなり詳しい内容紹介と訳註があるので助かります。読むのにおススメは河出文庫。岩波文庫版は旧訳なのでかなり難解かも。ま、お好みですけどね~。
 あんまりにも抽象的な「地獄」・「煉獄」・「天国」の概念を、ここまで詳細に具体的に創りあげたダンテの想像力に驚きっぱなしでした。


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