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個別記事の管理2011-03-24 (Thu)

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隻眼の少女隻眼の少女
(2010/09)
麻耶 雄嵩

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 最近よくお目にかかるこの小説。 帯に 「本格ミステリ・ベスト10」第1位 とあり、その他さまざまなミステリー作品のランキング上位となっている模様。そんなに面白いのか~と期待しつつ読み始めました。以下BOOKデータベースよりあらすじ。

古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!因習深き寒村で発生した連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。

 あっさり、なあらすじ。そうだろうな…これ以上書きようがないだろう。冒頭の【主な登場人物】の紹介からなんとも良い雰囲気。そしてこの小説の世界観を表す「スガル縁起・抄」を読んだ限りでは、因習に満ちた寒村でのおどろおどろしい殺人事件、あの横溝正史ワールドを期待していたのですが……見事裏切られました。

 読みながらコレはもしかしてラノベなの? と錯覚起こしそうなほど。自分の父親を殺してしまったゆえに、自殺願望の青年・静馬。その彼の前に颯爽と現れるのが、古式ゆかしい水干(男子の平安装束の一つ)を身にまとったみかげという17歳の少女。←あ、時代設定は1985年です、時代小説ではないので。
 もう、ここでドン引いてしまいました。何故に水干装束? コスプレ? などとツッコミ入れたくなりました。
 で、そのみかげはイマドキのラノベヒロイン同様に気が強い美少女。自ら探偵を名乗って(しかもものすごく探偵業にプライドを持っている)、静馬を自分の助手としてしまう。彼も彼で年下の少女に振りまわっされぱなしで情けないし。ある意味パターン化されたコンビで、何の新鮮味も感じられない。

 舞台も現代生活とは切り離された、一女性を神とも崇める風習の残った閉ざされた村。そこで起こる連続殺人事件。それをみかげが圧倒的な自信の下、解決してゆく…という展開なのですが…いかんせん、リアリティが無さ過ぎて閉口。たかが17歳の少女が警察の信頼を得て事件解決のためとはいえ、最前線?で活躍するなんてありえないし。

 トリックとしてもどうなんだろ? 自分的にはこじつけ多用な気がしてイマイチしっくりしませんでした。この人物が犯人…と思わせておいて、実は違った…という小出しのどんでん返しが複数回あって、驚きも半減。そのためラストの最大のどんでん返しもなんだかウソっぽく感じられて、逆にそれは無いだろ~!! とちと憤慨。
 初めての作者サンで期待していたわりには、思いっきりカスってしまった感強し。
 「親子2代」というのがこの小説のキーポイントなのでしょうか? 親による子供への教育ミステリーとでも名付けたくなってしまいました。

 「隻眼の少女」というタイトルもどうなんだか……隻眼=初代みかげのトラウマなのだが、そのことが特にハナシに重要性があるとは思えなかった。
 ちょっと辛口の感想となってしまいましたが、まあ、この作風が好きな人は好き。ダメな人はダメといった読後感でしょうかね。自分的にはちょっと残念な1冊でした。


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 麻耶雄嵩
* Comment : (1) * Trackback : (3) |

* by 通りすがり
そもそもトリックを用いた殺人事件なんてものが非現実的なんだから、「現実世界のリアリティ」と「作品内世界のリアリティ」を同一視するのはナンセンスではないでしょうか。
特に麻耶雄嵩なんて、いかに特異な物語世界を構築し、いかに壊すか、に毎回全力を尽くしている作家ですし…。

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