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個別記事の管理2011-04-02 (Sat)

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グラデーション (光文社文庫)グラデーション (光文社文庫)
(2010/05/11)
永井 するみ

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 初めての作家サン。以前読んだ「スコーレNO.4」に似たテイスト。自分的にはこちらの方が好みかも。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

桂真紀は中学校に通う女の子。みんなが憧れている先輩の男子から誘われて一緒に帰っても、気後れが先に立つ。
学校行事で行った夏のキャンプでも、誰がカップルになるかで盛り上がる友だちの話に素直に入っていけない。そんな彼女を驚かせた友人の思い切った行動とは──。
十四歳の少女が二十三歳の大人の入り口に立つまでの十年間を丁寧に描いた連作小説。


 物語は淡々と展開して、コレといった盛り上がりはまるでないのになぜか一気読みしてしまった不思議な作品。だいたい同じようなハナシの「スコーレNO.4」は自分的にとっても退屈だったのに対して、コチラはなぜか引きこまれてしまった。その差は一体なんだろう?と思ってよく考えてみると、ヒロインを取り巻く女性たちがとても魅力的だからなのね、と納得。

 ヒロインである真紀は外見的にも性格的にも特に際立った個性を感じないけれど、他人や友人とほどよい距離をとるのがとても巧いキャラクター。苦手とする派手で賑やかな友人の中にいても決して安易に迎合したりせず、自分という個性を大切に生きている。そんな彼女の個性を認めて、それぞれの年代で真紀の友人となってゆく女性達が色とりどりのカラーを持っていて面白い。

 結婚至上主義・独立心旺盛・突然のお見合い結婚・お嬢様の突然の起業……と、さまざまな人生の転換期を迎えてゆく友人達を見送り、見守る真紀の視線は嫉妬とは無縁であくまで優しい。
 そしてその真紀も恋愛に悩み、悩みながらも意外な行動力を発揮して意中の相手の許にとび込んでゆく。なかなか煮え切らない真紀の相談にのったり、背中を押してくれるのもその時々の友人たち。
 
 そんな優しい人間関係の中で、真紀は少女時代から大人の入り口までの長い時間を、ゆっくりと確実に成長し変化してゆく。時に母親との関係に・恋愛に・友人との距離感に・学校での居場所の無さに悩み、葛藤しながらも自身の納得できる仕事と居場所を模索し続ける姿に思わず共感。ウンウン、こんなの自分にもあったなあ~と、ついつい感情移入してしまったし。

 タイトルにもあるグラデーションとは、「物事の段階的、時間的における変化の総称」とのこと。まさに真紀の長い長い成長期における精神的変遷を表しているのではないかなと。
 中学校時代の男友達との、あらたな恋の始まりを予感させるラストもまた良し。急がず、ゆっくりと前に進んでいこうかなと思わせる、癒しの1作でした。


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