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個別記事の管理2013-06-18 (Tue)
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残月 (ハルキ文庫 た 19-10)残月 (ハルキ文庫 た 19-10)
(2013/06/15)
高田 郁

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 やっとですね。あやうく発売日購入を忘れてしまうところでした。6月15日発売ということで(一部では14日発売だったの?)開店と同時に書店に駆け込みました。ふぅー買えてよかった! 以下BOOKデータベースより内容。

吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは―――(第一話「残月」)。
その他、若旦那・佐平衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・・・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。


 前作では、又次さんのショッキングな結末に非常に驚いたのですが……こう来るか! というもう予想の斜め上をいく怒涛の展開に、作者サンの掌の上でゴロゴロ転がされっぱなしの自分。又次さんの死にはたいそう心が痛みましたが、より一層ストーリー的に面白くなったような気がします。あくまで個人的に。
 で、今作。やっぱり面白いですよ。涙腺弱すぎる自分はもうボロ泣き! 4作共季節に沿った内容と料理の見事なコラボで唸りました。

残月─かのひとの面影膳
 タイトルロールのこの話。新盆を背景に今は亡き人を偲ぶ姿と想いをテーマに。
 又次はもちろん、澪のかつての想い人小野寺数馬の母・里津、つる屋主人・種市の娘おつる等。大切なかけがえのない人々を偲び交錯する想いの中、澪は新作料理に悩み迷った挙句なんとかして創り上げる。乾物をベースにしたその料理は「噛みしめ」て食することが大切なのだとか。
 「亡き人の思い出を噛みしめながら食す」「面影膳」というこれまた絶妙なネーミングに脱帽。作者サン、すごいッ!

みくじは吉─麗し鼈甲珠
 この話も好きだなあ。
 端的に言うと澪とあさひ太夫こと野江とのストーリー。待ってました! この幸薄なふたりの幼馴染の行く末がこの話のキモだと信じて疑わない自分なのでこのエピソードにはかなり喜びました!
 又次の死と火災のショックで伏せがちのあさひ太夫を元気づけようと、澪に引き合わせる源斉。しかし、立場上馴れ馴れしく幼馴染状態に戻ることが許されず、一料理人と太夫としてしか語り合えない辛さ。しかし再会したことで互いに元気を与えあい明日への活力漲るというね。澪が野江を見請けする! という斬新な展開の今後が非常に気になって仕方が無いのだよ。

 とまあ、新作なのでネタバレ回避であまり書きませんが、今作のテーマは 食は人の天。コレに尽きます。「食は人々の命を繋ぐ大切なもの」と源斉が澪に語るシーンがとても印象的。
 で、今作はとある2人のキャラの人生に大きな岐路が待ち受けていて。それは図らずも澪の人生にも多大な影響を与えることとなって、次巻以降、澪はきっと攻めの姿勢で人生を突き進んでいくような気がします。今作でかなり逞しくなったように感じられたしね。
 いつもながら、作者サンの読者を楽しませよう!という想いがひしひしと感じられる素敵な作品だと。ストーリーは言うまでもなく、登場する料理に関してもですね。皆斬新で美味しそうです。

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個別記事の管理2012-05-23 (Wed)

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みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)
(2012/05/15)
高田 郁

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 買ってしまいました、レシピ本! 帯の惹句「今日から我が家の食卓が『つる屋』に!!」にも惹かれてしまいましたねー!
以下文庫裏表紙より内容。

大好評「みをつくし料理帖」シリーズで登場した料理をあなたのご家庭に!!
「はてなの飯」「ありえねぇ」など、本編ではご紹介できなかったレシピを初公開。澪がつくり出す料理を著者自らが完全再現。
また、つる屋の間取り図や書き下ろしエッセイなど余すところなく収録。そして、ここでしか読めない、澪と野江の幼き日の思い出を描いた書き下ろし短篇小説「貝寄風」を特別収録した豪華なレシピ本。

  みをつくし4

 ということで、作ってみました(笑)
 時計まわりに上から ありえねぇ 山芋の磯部揚げ はてなの飯

  みをつくし2
ありえねぇ ~「花散らしの雨」より~
 いわゆる酢の物ですね~。コレは実は自分流にアレンジしてしまって…オリジナルはもっと凝った味のはず。

  みをつくし1
山芋の磯部揚げ ~想い雲より~
 これはものすごーく美味しかった! 大和芋がもっちもちではんぺん+おもちみたいな食感で!
 作るのも芋をすって海苔にのせて揚げるだけ~の超簡単作業! おまけにヘルシーだし。

  みをつくし3
はてなの飯 ~八朔の雪より~
 これも~超絶品!! 煮しめた鰹と生姜の風味がマッチしてご飯が進みました。ところどころ茶色いのはお焦げではなく、煮汁です。混ぜるだけ~のまたも簡単調理でした。
 などなど大食いの自分にとってかなり魅力的なレシピ本!! しかもコレ、かなりダイエットメニューかもって作りながら思いました。だって油をあまり使わないし、純和風料理だし。健康食間違いなし!さらに他のメニューにも挑戦したくなる~。

貝寄風
 書き下ろし短篇小説ですね。澪と野江の幼少時のお雛祭りの一日を描いたほっこり作品。
 おさない二人の、相手を思い遣る健気な心が切なく温かい。澪、早くあさひ太夫を身請けしてやってくれ~!

***************************************************************
 
 ということで、今日は仕事が休みだったため、用事のついでにお茶の水~神保町~九段下まで行ってきました!
 快晴でとても気持ちが良かったので写真などをパチパチと。

神保町1

 聖橋
 お茶ノ水の駅を出てすぐのお茶の水橋から撮影。自分は橋よりも下を流れる川のあまりの水鏡っぷりに感心したし。
 こうやって見るとなんか歴史を感じる。特に川に浮かぶ材木船?とか。

神保町2

 湯島聖堂
 湯島聖堂 は孔子廟とのことで。孔子様の銅像もででんッと鎮座しておりました。お茶の水駅出てすぐ。初めて行きました。近くて驚き。

神保町3

 ニコライ堂
 一度行ってみたかった ニコライ堂! 中に入る勇気がなくて外観だけだが……一般人も入れるのかなあ? 入ってみたい~。もうもう圧倒的! ビルの谷間に突如として現れる荘厳なチャペル。素敵です。

神保町4

 東亜高等予備学校跡地
 今は 「神保町愛全公園」 となっている、かつて周恩来など中国人留学生が日本語習得のために通った予備校の跡地。
 画像のように立派な碑が建っていて、自分が行った時はちょうどお昼時で、昼食後の多くのサラリーマンさん達がくつろいでおりました。

 などと、いつの間にかお茶の水~神保町の名所探訪となってるし。和洋中の名所に行けてちょっと満足。
 ホントは健康診断に行っただけなのにねー。帰りは九段下まで歩いていい運動になりました。しかし、今日は暑かった!


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* by ひいち
おはよー☆
健康診断が素敵なお出かけになってる(^∀^*)
ふふ。いいね☆

みおつくし・・・のお料理だー!!!
自分で作ってみちゃうなんて~(^∀^)
素敵だわ!惺さん!!おいしそう!

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
天気も良かったのでついついフラフラと……。
良い運動になりました☆

大食いなのでこういうレシピ本に実は弱くて(>_<)
昔話題になった「体脂肪計タニタの~」もしっかり買ってしまったのデス(笑)。

個別記事の管理2012-03-15 (Thu)

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夏天の虹―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-8 時代小説文庫)夏天の虹―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-8 時代小説文庫)
(2012/03/15)
高田 郁

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 書影がない~(泣)
 傘をさしたおもいっきりタレ目の澪ちゃんのジャケ画なんですけどね。以下文庫裏表紙より内容。

想いびとである小松原と添う道か、料理人として生きる道か……澪は、決して交わることのない道の上で悩み苦しんでいた。
「つる家」で料理を旨そうに頬張るお客や、料理をつくり、供する自身の姿を思い浮かべる澪。天空に浮かぶ心星を見つめる澪の心には、決して譲れない辿り着きたい道が、はっきりと見えていた。
そして澪は、自身の揺るがない決意を小松原に伝えることに──(第一話「冬の雲雀」)。
その他、表題作「夏天の虹」を含む全四篇。 


冬の雲雀──滋味重湯
忘れ貝──牡蠣の宝船
一陽来復──鯛の福探し
夏天の虹──哀し柚べし 


 ヤバイです~。面白すぎでした! 期待して待っていた甲斐があったというもの!
 発売したばかりなのでネタバレになってしまうため、あまり詳細に感想書けませんが、全四篇とも素晴らしく面白いです。
 前作でいきなりの小松原との仲が進展し、よもや一緒になれるのか? 的な展開から一転して、やはり自分の心の中にある料理人としての道を捨て去ることのできない澪。その想いを自覚して、今作で小松原に自分の意志をはっきりと伝えます。
 小松原もきっと予感はしていたのでしょうね。澪の料理人としての才能と想いに。
 「ああ、やっぱりな」という気持ちはあったんだな、という想いがひしひしと伝わってきました。
 澪にも周囲にも迷惑をかけず、自分一人が悪者となって姿を消してゆく小松原! これぞオトコの中のオトコです。
 はっきりと別れてしまったふたりの道をまざまざと見て、もう涙腺崩壊。
 後戻りできない悲恋ストーリーにものすごく感情移入してしまいました。

 で、その失恋のショックで澪の身体に異変が!
 そのため料理にも支障をきたし困惑する「つる家」の面々。そこに思わぬ助っ人・又次が。
 今作はもうこの又次のために作られたと言っても過言ではありません。それほど彼の面目躍如。
 最終的にはヒロイン澪を食ってしまった感がアリアリでしたし。
 暗い翳を持ちながら、「つる家」の皆と接するうちに人間的に丸く優しくなってゆくその変化がもうたまりません。
 澪と共に作る料理の数々。そして、彼が作り、結果的には澪への哀しい置き土産となってしまったという、タイトルロール夏天の虹の話はもうもう涙無しでは読めなかった!! まさかあんな展開を用意していらっしゃったとは! 作者サン、巧すぎです!

 哀しい哀しい別れの後には、澪の異変もきちんと治癒するという嬉しいオチ付き。
 まさかまさかの驚愕の展開と清々しい読後感。人気シリーズというのも頷けます。
 例のごとく、「つる家」のメンバーは健在。澪がどんなに苦境に立たされようとも、彼等彼女達がいれば決して負けることは無い。
 今後も一体どんな艱難辛苦が澪に降りかかり、それをどう振り払ってゆくのか。なぜかどうしても応援したくなる、そんなストーリー展開とキャラ造形の巧みさに思わず感嘆!! の今作でした。


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* by ひいち
こんにちはー☆

もう読んだのねっ!出たばっかりだよね~。
いいなぁいいなぁ♪
あんな展開ってどんな展開なのぉ~?
あぁ。もう気になってたまりません!!!
楽しみです☆☆

惺さんのレビュー最高!

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは☆
もうもう、待ちきれなくて読んじゃいました!
面白かった&泣けました!
あんな展開というのは…うう…言いたいけど言えない~(>_<)
予想外・まさかのお話でした。
機会があったらぜひぜひ読んでみてー!
面白いし、出てくる料理もとっても美味しそうだよー☆

個別記事の管理2011-08-19 (Fri)

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心星ひとつ―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-7 時代小説文庫)心星ひとつ―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-7 時代小説文庫)
(2011/08)
高田 郁

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 が、画像がないですが……現時点でのシリーズ最新刊。購入した友人がさっそく貸してくれました、感謝!! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

酷暑を過ぎた葉月のある午後、扇屋の楼主伝右衛門がつる家を訪れた。伝右衛門の口から語られたのは、手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。
一方、登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移ってこないか、との話が届いていた。登龍楼で奉公している、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、それぞれが思い揺れていた。
つる家の料理人として岐路に立たされた澪は、決断を迫られることに──。
野江との再会、小松原との恋の行方は?


青葉闇──しくじり生麩
天つ瑞風──賄い三方よし
時ならぬ花──お手軽割籠
心星ひとつ──あたり苧環 … の怒涛の4篇収録。

 最初にお断りしておきます。完全ネタバレですので、未読の方で結末を知りたくないッ! という方はどうぞスルー願います。
 今回は急転直下、怒涛の展開となりました。ええーッ? まさかまさかの意外なストーリーにまたしても次作に過剰な期待が。
 この作品、期待を絶対裏切らない面白さがスゴイな、と毎回思います。なにせ、今回は澪の失敗作から始まるのだから、その意外性もハンパないです。
 いつも美味しそうな料理を創作していく澪。今回も生麩を提供しようという発想は良かったのだけど、それがどうしても巧く作ることができず。安直に他人に作り方を聞いて最終的には思い描いていた生麩を作ることに成功するのだけれど、逆に料理人としての矜持を問われ恥じ入る澪のエピソードが新鮮。

 そして、つる家最大の危機が迫る「お手軽割籠」。
 不審火が頻発するつる家界隈。火の扱いを取り締まるため使用時間を午前8時から10時までの2時間のみに制限されることに。かなりシビアです。
 一体澪を始め、つる家の面々はこの難局をどうやって打開していくのか? 温かい食事は提供することができず、常連達も次第に離れていく始末。
 考えた末に、冷めても美味しい、今で言う持ちかえり弁当を売り出すことに。プラスアルファのアイデアで弁当箱を返してくれた人には次回値引きするというサービスも。
 これが大当たりしてつる家最大の危機を回避。奇抜でなるほど! なアイデアに脱帽しました。

 そしてラストの「心星ひとつ」。
 これが怒涛のエピソード!! ついに澪の想い人・小松原との縁談が!!
 前作のラスト話は今作の完全なる前振りだったんですね。あの強烈キャラである小松原の妹・早帆が登場して澪と兄・小松原こと小野寺数馬との仲をまとめてしまう。
 町人である澪は早帆の屋敷で修業したのち、やんごとない武家の養女となって晴れて小野寺家へと嫁ぐ──という計画が加速度をまして進行中。
 数馬から直々に告白され、それを受ける澪。しかし、料理への想いは立ち切ることが出来ずに千々に乱れる自分の心。その迷いを医者であり良き理解者である源斉に相談する。そして彼が夜空に不動の輝きを放つ心星(北極星のこと?)を例えにあげて、静かに優しく澪に諭すこの言葉が秀逸。
 たとえ心に迷いが生じても、決して自分の中にこれだけは譲れないものが潜んでいる。それが己の生きる標となる心星なのだ───この言葉が今作の最も重要なテーマなのでしょう。
 よもや源斉センセ、澪のことを? と思わせぶりに今作は終了。自分にとって何が一番大切なのか次第にはっきり自覚してゆく澪に期待が膨らみます。前作で結婚した美緒や、独特な個性の、りうばあさんも健在。次作で一気にクライマックス? 早く続きプリーズです!!


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こんにちは * by 潤
惺さんこんにちは。潤です。
コメントするのは初めてですね。緊張ー。
実はこっそり訪問させていただいております。

心星ひとつ、おもしろかったですね!
読み始めたら最後まで止まらないです。
小松原の告白はどっきどきというかもうにやにやしました。
TBさせて頂きましたー。
今後ともよろしくお願いします!

Re: 潤様 ☆ * by 惺
こんばんはー!
わー潤サン!! ご訪問ありがとうございます。嬉しいですー☆☆

> 心星ひとつ、おもしろかったですね!
> 読み始めたら最後まで止まらないです。
ホントですよね!
今回もまさかまさかの展開で。

> 小松原の告白はどっきどきというかもうにやにやしました。
やるときゃやるんですね、彼!
でも源斉先生にも頑張ってもらいたいと思うのは個人的願望(>_<)
職場でも大人気で、
澪はこの結婚棒に振るのではないかという意見が大多数(汗)
次が楽しみですね~♪
TBありがとうございます。
自分もさせていただきました!

個別記事の管理2011-06-12 (Sun)

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小夜しぐれ (みをつくし料理帖)小夜しぐれ (みをつくし料理帖)
(2011/03/15)
高田 郁

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 このシリーズもとうとう最新刊までたどり着きました。貸してくれた友人に感謝!! ということで、さらに面白さに磨きがかかってる~☆ 以下BOOKデータベースより内容。

季節が春から夏へと移ろい始める卯月のある日。
日本橋伊勢屋の美緒がつる家を訪れ、澪の顔を見るなり泣き始めた。美緒の話によると、伊勢屋の主・九兵衛が美緒に婿をとらせるために縁談を進めているというのだ。それは、美緒が恋心を寄せる医師、源斉との縁談ではないらしい。果たして、美緒の縁談の相手とは!?―(第三話『小夜しぐれ』)。
表題作の他、つる家の主・種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』、『夢宵桜』、『嘉祥』の全四話を収録。
恋の行方も大きな展開を見せる、書き下ろし大好評シリーズ第五弾。

 今回は内容充実、新たな展開・趣向……といった面白さてんこ盛りでした。
 まず、表題作の「小夜しぐれ」が泣かせてくれました。澪と同じ名前のよしみの美緒。伊勢屋という大店のお嬢サンでもある彼女の突然の婚礼話ですね。
 彼女が青年医師・源斉に寄せる想いは所詮淡く幼い恋心。結局は親の決めた相手……自分の店の中番頭・爽助と縁組むことに。
 最初は激しく抵抗と反抗を繰り返していた美緒だったけれど、とあるきっかけで爽助との婚礼を決意する。その婚礼の料理をぜひとも澪にと願う美緒の心情が切なくやるせない。我儘な少女時代を捨て、店のために自分の恋を諦めた美緒の健気さと精神的成長。そして、その友のために心づくしの料理をつくり、悲しく密やかに祝う澪。
 ままならぬ人生の岐路に立った友を想う澪の心情が読んでいて辛かった。

 次に印象的だったのが、「迷い蟹」。
 澪の働くつる家の店主・種市の悲しくも残酷な過去話。いつもは人の良いとぼけた風采の種市だけれど、実は自分がきっかけで娘・おつるを結果的に死に追いやってしまったという苦い過去が。種市の今でも非業の死を遂げた娘を想う、激しくも悲しい自責の念と感情の吐露が痛々しい。

 で、今回シリーズ中で最も異彩を放ったのが、ラストの「嘉祥」。
 ナント、澪はまったく登場しません。何故なら、謎の人物・小松原視点で展開するハナシなので。
 で、ここでとうとう澪の想い人小松原こと、御膳奉行・小野寺数馬の素性がはっきりしちゃうんですね。かなりナゾいクールな人物なのかと思いきや、いやはやとっても親しみ深いキャラクターでありました。
 幕府の威信をかけた「嘉祥」という行事に出す菓子をつくるハメとなった小野寺が、澪の放ったひと言をヒントに無事菓子を作り上げるという洒落た短篇。
 ややもすると、ほっこりラブラブ? 的な感アリ。さらに小野寺の妹・早帆という強烈なキャラも登場して笑わせてくれる!

 美味しそうでひとひねりある料理の数々と、澪を取り巻く個性豊かな登場人物たちが織り成すストーリーの妙。マンネリ化しない・させない作者サンのサービス精神をひしひしと感じた1冊でした! 早く次が読みたいものです。


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個別記事の管理2011-05-29 (Sun)

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今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
(2010/09)
高田 郁

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 友人から借りているのでいい加減返さないとー! と思って読了。いやいやいや、毎度のことながらつる家の面々にほっこりさせられます。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

月に三度の「三方よしの日」、つる家では澪と助っ人の又次が作る料理が評判を呼び、繁盛していた。
そんなある日、伊勢屋の美緒に大奥奉公の話が持ち上がり、澪は包丁使いの指南役を任されて──(第一話「花嫁御寮」)。
戯作者清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになった。少しずつ明らかになってゆくあさひ太夫こと野江の過去とは──(第二話「友待つ雪」)。
おりょうの旦那伊佐次に浮気の疑惑が!? つる家の面々を巻き込んだ事の真相は──(第三話「寒紅」)。
登龍楼との料理の競い合いを行うこととなったつる家。澪が生みだす渾身の料理は──(第四話「今朝の春」)。


 面白いですよ~。今回も飽きさせずに読ませるハナシばかり!
 自分的に面白かったのが、第二話。澪の幼なじみであり親友でもある、野江こと吉原遊女のあさひ太夫。商家のお嬢様 だった彼女が何故遊女に身を落としたのか、その経緯がわかって来て、読ませます。そして、つる家の常連客である戯作者・清右衛門が澪に放つひと言がとっても印象的。
 「女が女を身請けしろ」 ── つまり、澪があさひ太夫を身請けして、その身を自由にしてやるのだ、と励ますシーンがすごく良かったし!!
 その一見途方も無い提案を最初はムリだと思い、それでも実現不可能ではないと思いとどまる澪。彼女があさひ太夫を救うために今後どう行動してゆくのか、先の展開がますます面白くなってきた!

 で、ラスト第四話。いわゆる料理対決ですねー。つる家VSライバル店・登龍楼!
 食材は「鰆」。さあ、一体澪はどういう料理をもってして登龍楼との勝負に挑むのか?
 そして、作者サン、すんなりと勝負をさせてくれません。ナント、澪が出刃庖丁で指を負傷してしまうんですね!!
 どうする澪あーんどつる家ファミリー!! 勝負の行方はいかに?

 そして勝負も終わった後は、澪と想いを寄せる小松原とのほっこりシーンで締めくくる巧さ!
 澪と小松原の恋の行方もどうなっちゃうんでしょうかねー。ワイドショー並みに興味津々です。
 つる家の面々は相変わらず良い人ばかり。極悪人がまったく登場しないのもこの作品の良さなのかも。
 澪が料理に人生に恋に思い悩む時、いつも的確かつ冷静なアドバイスをする、おばあちゃんの知恵袋的な存在「りうばあさん」が何と言っても強烈な個性と魅力を放ってます。
 このような個性豊かなキャラクターの魅力が、きっとこの作品の人気の秘密なのですね。

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想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
(2010/03)
高田 郁

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 このシリーズも3作目。飽きずに読めてしまうのが魅力なのかな? 以下、BOOKデータベースよりあらすじ。

土用の入りが近づき、澪は暑気払いに出す料理の献立に頭を悩ませていた。そんなある日、戯作者・清右衛門が版元の坂村堂を連れ立って「つる家」を訪れる。澪の料理に感心した食道楽の坂村堂は、自らが雇い入れている上方料理人に是非この味を覚えさせたいと請う。
翌日、さっそく現れた坂村堂の料理人はなんと、行方知れずとなっている、天満一兆庵の若旦那・佐兵衛と共に働いていた富三だったのだ。澪と芳は佐兵衛の行方を富三に聞くが、彼の口から語られたのは耳を疑うような話だった―。


 ホント、毎回毎回手を変え品を変え、さまざまな事件と新キャラを盛り込んでます。マジ、飽きません。
 今作の白眉は、吉原の遊女となって会いたくても会えなかった幼なじみの「あさひ太夫」こと野江と澪のつかの間の再会シーンでしょうか?
 まるで映像が目に浮かぶような見事なシチュエーションを用意して、感動させる作者サンの巧さに唸ったし。二人の変わらぬ友情をひしひしと感じられて、自分的に名シーンだな、と。

 で、さらに今回のメインストーリーは、あえて言うなら「風評」ですね。
 ライバル店多い澪の働く「つる家」にパクリ店が続出。そのうちの1店舗から今でいう食中毒が発生し、なぜかそれが元祖「つる家」だと誤解されてしまう。
 客は激減。またも苦戦を強いられる澪とその仲間たち。しかし、本当に味のわかる理解者たちに支えられてなんとか窮地を乗り越えてゆく。
 その間の澪の苦悩・悔しさ・怒りなどの素直な感情の吐露に、思わず感情移入してしまう!

 ただ今作はかなりご都合主義的な流れが多くて気になったかも。あまりにも出来過ぎの展開が多々あって、そこがちょっと違和感というか、不自然というか。
 しかし!! そんな欠点を補ってあまりあるのが、澪のひねり出す料理のアイデア=作者サンのアイデアということになるんですが。特にタイトルにもなっている「想い雲」で登場する「鱧」に関するウンチクと料理法には思わず納得。
 そのエピソードに絡んで、美味しい料理を作るのに性別は関係ないというメッセージも盛り込ませているところも巧いなあと。

 さらに澪が想いを寄せる謎の人物・小松原の正体もおぼろげにわかってきたりして……今後の展開を期待させる終わり方……というか、焦らしかたも巧いよな~と。冗長にならず、メリハリつけたストーリー展開を期待します!次はどんな料理が出てくるのかな~? そういうトコロも楽しみな作品ですね!


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花散らしの雨 みをつくし料理帖花散らしの雨 みをつくし料理帖
(2009/10)
高田 郁

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 友人から借りている1冊。そろそろ返さなきゃ! ということで読了しました。面白いです!! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

元飯田町に新しく暖簾を掲げた「つる屋」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。
早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じものが「つる屋」よりも先に供されているという。はじめは偶然とやり過ごすも、さらに考案した料理も先を越されてしまう。
度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を目撃してしまい──。


 導入部だった前作ほど緊張感は無いですが、新たなキャラが登場したり、会いたくても会えない幼なじみとのつかの間の交流エピソードがあったり、澪にとうとう訪れた恋の予感があったりと、なかなか手を変え品を変えで読ませてくれます。
 最初のハナシからして、ちょっとしたミステリーっぽくて好感度大。澪の考えた料理のアイデアを横流しする人物は一体誰なのか? 予想外の推理モノ?に発展したので、ちょっと新鮮。

 この作品、基本は人情。なので登場する人々は皆情に厚く良い人たちばかり。ライバル店・登龍楼の板長のみが唯一の悪人といったトコロでしょうか。その彼もついには登龍楼をクビになってしまうし。ゆったりのんびりとした作品世界をじっくりと堪能できます。
 で、今作品のなによりの目玉は料理ですよね。澪が苦心しながら編み出す、バラエティに富んだ料理のアイデアがまた楽しい。ちゃんと季節の旬の素材を考慮しているあたり、ああ、自分も食生活なんとかしなきゃな~と、いらんコトまで考えてしまいます。その描写もまさに垂涎モノ。とても美味しそうで、違った意味で感情移入しちゃうんですよね。

 いろいろな書評を読むと、設定自体にいろいろとツッコミどころはあるようなんですが、まあ、それはおいといて。あまり難しいことを考えずに澪と彼女を取り巻くユニークなキャラクター達を見ているだけでもなぜかほっこりとさせられる。
 吉原の太夫となった幼なじみ・野江と再会ができるのか? ほのかな恋ごころを寄せる謎の浪人? 小松原との恋の行方は一体? などなど、今後の展開もなかなか面白そうです。

 で、今回自分的に一番ウケたキャラが、歯が無いくせにせんべいをバリバリ食すという、齢70超の「りうばあさん」!! つる屋でスーパー接客術を駆使し、さらに澪に恋の素晴らしさを訥々と語るシーンなど、名脇キャラと呼びたい!
 そんな、魅力溢れたキャラクター達もまたこのシリーズの人気の一因なのかもですね。次作も期待します!


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Theme : 歴史・時代小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 高田郁
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