05≪ 2017/06 ≫07
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2011-05-05 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

恋する世界文学 (集英社文庫)恋する世界文学 (集英社文庫)
(2011/04/20)
佐藤 真由美

商品詳細を見る

 集英社文庫の今月(5月)の新刊。本屋で一目ボレして購入。なんたってグリム童話の「かえるの王様」を彷彿させる表紙がとってもカワイイ!! というわけで、以下文庫裏表紙よりあらすじ。

奔放な女性はなぜモテるのか。 男の嘘と女の嘘は、種類が違う?
「ティファニーで朝食を」「赤と黒」「アンナ・カレーニナ」など世界の名作15篇の恋模様を、現代の恋愛エピソードにからめてリアルに軽やかに紹介。
ときめき、切なさ、情熱、嫉妬……場所や時代は違っても、恋する気持ちは変わらない。
恋愛短歌の名手が複雑な女心と悩める男心に迫る、甘くてスパイシーな文学案内。


恋人は旅行中 ─ カポーティー「ティファニーで朝食を」
愛のせいかしら ─ アベ・プレヴォ「マノン・レスコー」
少し間違えても幸せ ─ オースティン「自負と偏見」
レアが欲しかったもの ─ コレット「シェリ」 
お気に入りの孤独 ─ サガン「ブラームスはお好き」
男と女の勝負 ─ ラクロ「危険な関係」
ただそれだけのこと ─ モーパッサン「女の一生」
男の嘘と女の嘘 ─ コンスタン「アドルフ」
つき動かすもの ─ モーム「月と六ペンス」
■ ■だったなんて ─ ナボコフ「ロリータ」
男は恋で死なない? ─ スタンダール「赤と黒」
ノーリーズン ─ ヘミングウェイ「武器よさらば」
わたしを離さないで ─ E・ブロンテ「嵐が丘」
明日におまかせ ─ チェーホフ「奥さんは子犬を連れて」
愛の罪、恋の罰 ─ トルストイ「アンナ・カレーニナ」

 ものすごく面白い!! 見るからに豪華なラインナップです。上に挙げられた作品のそれぞれの「愛」の形を鋭い洞察の中に適度なユーモアとを交えて解説してくれます。著者である佐藤真由美サンは女流歌人。とってもわかりやすくて軽妙な語り口のおかげでするすると読めてしまったし。撰者渾身(?)のセレクト15篇の中から、個人的に印象に残ったモノをいくつか。

カポーティー「ティファニーで朝食を」
 既読なんですが、コレを読んでヒロイン・ホリーの魅力がさらに理解できたというか。語り手の「僕」との恋愛ヌキにしたさらっとした関係が、ヒロインの奔放さをより強調しているのだなあ。束縛を受けずに自由でいたいと願う、聡明で理知的なホリー。世の男性はこんな奔放な女子に振り回されたい! という密かな願望があるのだそうだ。へえ~。
アベ・プレヴォ「マノン・レスコー」
 こちらも既読。読んだ時は、マノンに翻弄されるシュヴァリエが少しばかり情けないゾ! と思っていたが、やはりここでも実はマノンは悪女ではなく、情けないのは彼の方と辛らつなお言葉。そのシュヴァリエがあまりにも甲斐性がないばかりに、あんな悲劇的末路を辿らなきゃならなかったマノンが可哀そうと分析しているあたり、なるほどなと。彼、親友に借金ばかりしてたしね。
オースティン「自負と偏見」
 これは是非読んでみたい作品! コメディらしいのですが、たくさんの魅力的なキャラクターが登場し、さまざまな恋愛模様がとても面白そう。
サガン「ブラームスはお好き」
 これも読了済み。デキるオトナな女・ポールが、腐れ縁で離れられないサエない男と、年下のイケメンとの間で揺れ動く心情が見事な作品。そのポールが実は男女の恋愛ではなく、長年慣れ親しんだ「孤独」と離れ難かった、という著者の洞察に唸った。そうだったのか。わかる気がする。
ラクロ「危険な関係」
 これ、高校生の時に読んだ覚えが。当時、なんやらものすごく過激なハナシだな~と印象に残ってた。貴族社会を舞台にした2人の男女の恋愛をめぐる熾烈な駆け引き。策士・メルトイユ侯爵夫人とタラシのヴァルモン子爵との一騎打ち。著者は多数出てくるキャラたちの相関関係をわかりやすく解説。恋愛に勝ち負けはないのね、または喧嘩両成敗としみじみ。
ナボコフ「ロリータ」
 これも読了。やはり、ハンバートの壊れッぷりに序盤は著者も辟易の模様。しかし、ミステリと読み説き、最後にはやはり素晴らしい作品と理解した著者の以下に掲げる賛辞が面白い。
この本を「永遠に手を出さないか、生涯において五度以上読み返すことをおすすめする」とのことだ。妙に納得。
スタンダール「赤と黒」
 恋愛のために命を落とすヒロインは多いが、逆のパターンは少ないゾ! ということで、今作を紹介。で、自分的に非常に読みたくなったし。あまりにも有名だけど、未読だった。愛に殉じる男、ジュリヤン・ソレル!! イカしてるぜ!! どんな生き様なのか無性に知りたい。
E・ブロンテ「嵐が丘」
 好きな作品を取り上げているとどうしても気になります。ヒースクリフとキャサリンの激しく狂気に満ちた愛こそが、作者エミリ・ブロンテ自身の魂なのかもしれない、と洞察しているあたり、非常に納得。

……と、古今の世界の名作にはさまざまな男女の「愛」が描かれてます。これもそれぞれの作者の想像あるいは実体験の賜物であるとするならば、凡人の自分にとって尊敬に値します。
 自分的に実生活ではこんな恋愛は絶対的にあり得ないので、せめて小説の中でじっくりと堪能したいなあ。そういう意味でもこの書籍、良質な恋愛小説のナビ本と言えるかと思いますね!
 ひぇ~!! またも恐ろしく長い駄文となってしまいました。ここまで読んでくださった忍耐強い方、ありがとうございました!


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆

スポンサーサイト
Theme : ロマンス ヒストリカル * Genre : 本・雑誌 * Category : 恋する世界文学
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

* by 読書系女子
>長年慣れ親しんだ「孤独」と離れ難かった、という著者の洞察に唸った。そうだったのか。わかる気がする。

というところを拝見して、わたしも「そうだったのか!」と思いました。なるほどねぇ~。

自負と偏見や危険な関係も読んでみたいです。
マノン・レスコーとロリータは早々に挫折したのですが^^;

スタンダールの赤と黒は惺さまなら絶対ハマると思います。てか、私は超ハマりました^^;ジュリアン、美形で野心家で情熱的なんですi-176

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんにちは☆
> スタンダールの赤と黒は惺さまなら絶対ハマると思います。てか、私は超ハマりました^^;ジュリアン、美形で野心家で情熱的なんですi-176
ま、マジですか?
面白そう!! アツい男子好きです!!
古典の名作って基本面白いと思う。
中には読むのがツライよ~、というのもあるけれど。
まだまだ自分が知らなくて面白い作品って
たくさんあるんだろうな~。
「ブラームス~」の洞察には驚きました。なるほどッて思いましたもん!!

* by planetarymoon
本当に素敵な表紙!!
良質な恋愛小説ナビ本とは・・・読んでみた~いi-178

ここのところドタバタしていて
読書の時間が全然取れないので
素敵なレビューを読んでしまうと
うずうずしてしまいます

そういえば恋愛も長らくしてないなぁ
(って既婚者が問題発言?)
私も小説の中で堪能したいものですi-236

Re: planetarymoon様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 本当に素敵な表紙!!
> 良質な恋愛小説ナビ本とは・・・読んでみた~いi-178
いいでしょ?いいでしょ?
この表紙に一目ボレして買ってしまいました!
とっても読みやすくて面白かったですよ☆

> そういえば恋愛も長らくしてないなぁ
> (って既婚者が問題発言?)
> 私も小説の中で堪能したいものですi-236
あ、既婚者でも脳内恋愛はOKだと思いま~すi-176
かくいう自分もそうですし~。
小説内だったらどんな妄想…想像もアリですよね☆
楽しめる本です。おススメします!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。