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個別記事の管理2011-05-06 (Fri)

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白夜 (角川文庫クラシックス)白夜 (角川文庫クラシックス)
(1958/04)
ドストエフスキー

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 恥ずかしながら、ドストエフスキーを初めて読みました。なんだか難しそう&ブ厚い小説ばかり……という印象が強かったので敬遠していました。
が、ものすごい薄さ(115ページ)とカバーイラストに惹かれて読んでみました。以下、文庫裏表紙よりあらすじ。

ドストエフスキーには過酷で人間性の本性を凝視する一方、感傷的夢想家の一面がある。
ペテルブルグに住む貧しいインテリ青年の孤独と空想の生活に、白夜の神秘に包まれたひとりの少女が姿を現した。だが、夢のような淡い恋心が芽生え始める頃、この幻はもろくもくずれ去ってしまう──。

 ひとことで言うならば、ロマンティックな悲恋でしょうか。他の作品知らないのでなんとも言えないのですが、ドストエフスキーってこんな悲恋モノ書いてるんですね。目からウロコです。

 独りの貧しい夢想家(というのはどういう人間なのかイマイチ不明なのですが)の青年が、孤独な生活の中、ある白夜にやはり孤独な少女と知り合うことになる。
 お互い一目で惹かれるものがあったのか、はたまた、同じ孤独を抱えた同胞だと直感したのか、何故か意気投合して白夜での再会を約束。
 それぞれが自分の不幸な身の上・境遇を披露しあううちに、同情がやがて愛情へと変わってゆく……。

 白夜と共に現れる少女・ナースチェンカが健気でいじらしい。老婆と二人暮らしの上、恋人にも捨てられ、そのやるせない想いを偶然知り合った青年に吐露する。流れるようなその会話が素晴らしいなと。同じ孤独を抱える者同士、四日間の白夜での再会で次第にココロを寄せ合ってゆく二人の様子がなんとも初々しく清々しい。
 ナースチェンカに激しく焦れ、彼女も青年の穏やかな愛情についにココロ動かされ、いよいよ二人の拙い恋は成就するのか? といったその瞬間に予想外の悲劇が。

 恋人に捨てられたと思い込んでいたナースチェンカの前に、突如として現れたその恋人。青年と愛を誓ったすぐその後で、即座に心変わりをしてしまう彼女。
 あまりの変わり身の早さに、ったく女ってヤツは……と自分的には憤懣やるかたなかったんですが、なんと、青年は彼女のことをあっさり赦してしまうんですね。潔く身を引き、以前と変わらぬ孤独な生活を送る青年。
 ラスト、その彼が孤独な自分の部屋で、結婚の決まったナースチェンカの幸福を願う心情が非常にココロ打つ。彼女の幸せこそが、まさに自分の幸せなのだと言い切る潔さ。
 これこそ、真の男なのだ! 真の男の優しさなのだ! と思わず感慨に耽ってしまいました。

 女の狡さ・弱さと、男の優しさ。つかの間の2人のココロの触れ合いを白夜という幻想的なモチーフで描いた短篇。悲哀に満ちてとっても印象的でした。


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Theme : 古典文学 * Genre : 本・雑誌 * Category : ドストエフスキー
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

読んだことない~ * by 読書系女子
罪と罰しか読んだことなくて…
書評を拝見して、これは読まねば!!と思いました。
喜喜として(?)恋人のところに戻ってしまうナースチェンカの気持ち、わかるな~。こういう女は「彼女の幸せこそが…」と言うような人は選ばないんだろうな~。うまくいかないねぇ。。。ザンネン…
白夜っていうモチーフ、かっこいいですね☆

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 罪と罰しか読んだことなくて…
> 書評を拝見して、これは読まねば!!と思いました。
> 喜喜として(?)恋人のところに戻ってしまうナースチェンカの気持ち、わかるな~。こういう女は「彼女の幸せこそが…」と言うような人は選ばないんだろうな~。うまくいかないねぇ。。。ザンネン…
> 白夜っていうモチーフ、かっこいいですね☆
おお!
読書系女子サンはナースチェンカ派ですね!
なるほどなるほど!
自分はどっちかというと青年寄りなんですが、ちょっと彼、純粋すぎ~?
と思ってしまったり。ホント、オトコとオンナの仲はうまくいかないもんですねえ…。
短篇でなかなか読みやすかったし! 本が薄~いというのがうれしい。

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