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個別記事の管理2013-03-12 (Tue)
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あのころのデパートあのころのデパート
(2012/08/22)
長野 まゆみ

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 ものすごくかわゆいジャケ画に一目ボレ。長野まゆみさんのエッセイ的な作品って初めて読むかも。以下BOOKデータベースより内容。

昭和のよそゆきのお出かけとは、家族でデパートに行くことでした――。
大食堂でお子様ランチを食べたら、屋上遊園地へ。かつて家族の贅沢な楽しみだったデパートも、時代と共に変わってきました。百貨店の成り立ち、包装紙のオキテ、店員のおじぎの角度や独特の言葉遣い、店内アナウンスや雨が降った時にかかる曲名まで、勤務経験者でないと知り得ないデパートの秘密いっぱいの愉しい読み物。


 もっと軽くてほんわかした内容かと思いきや、ご自身の体験を含めた実はなかなか硬派な内容でちょっと驚きでした。
 元デパート勤務だったのですね。知らなかった!意外な前職を知って一気に読了してしまった。長野さんが勤務していた30年前(正直驚き…そんなに前なんだ!)のデパートの内情暴露的なエピソードもアリ、デパートの歴史にも触れていたりと、うん、勉強になった気が。
 描写がね、やはり細やかなのですよ。美大ご卒業という経歴ゆえか、商品ひとつひとつの説明が具体的でそのものを見ているよう。家庭用品売り場ご担当だったらしく、絨毯やテーブルクロスの描写が美しいのなんの! 
 御幼少時代の体験・思い出が著作に影響していたりとかね、ポロっとネタバレ的な話があるのも面白い。

 中盤の、今現在の有名どころのデパート見学記もさすがの描写でかなり面白く読めた。なかなかシビアな視点で語られるのも自身が勤務していたゆえなのかなと。家族で行ったデパート思い出として、屋上動物園とかお子様食堂とか。都電でデパートというエピソードにえ?そんなに昔?とちょっと驚いたりして。長野さん、意外と昔の方…などと不謹慎失礼! というか、昭和ってもうそんなに昔なんだ…ってあらためて想ったり。
 さらにご自身が新卒で勤務したデパートの思い出とか。当時のデパートの内情が窺えて面白い。ちなみに、K百貨店(確か)となっていたけれど、フフフ…何処のデパートにお勤めだったかわかってしまったのだ。吉祥寺にあった今はなき関西系のデパート。今は某カメラ店になっているところだよね。←どうでもいい。

 ちょっと個人的思い入れが感じられるのも御愛嬌。想像していた内容とはかなり違ったけれど、長野まゆみさんの違った一面、デパートの歴史を知れて自分的には面白く読めたかな。いつもの小説の幻想的な文章・雰囲気とはまったく違った(当たり前だ)親近感湧きまくる1冊でした。

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Theme : エッセイ/随筆 * Genre : 本・雑誌 * Category : 長野まゆみ
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個別記事の管理2013-01-27 (Sun)
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天体議会(プラネット・ブルー) (河出文庫―BUNGEI Collection)天体議会(プラネット・ブルー) (河出文庫―BUNGEI Collection)
(1994/08)
長野 まゆみ

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 タイトルに惹かれて購入。作者サンらしいなあ…と期待して読みました。以下BOOKデータベースより内容。

水蓮との友情。兄との確執。自動人形と噂される謎の少年との不思議な出会い。そして少年たちをのせた船は、南へと出航したのか。兄を想う少年・銅貨をめぐって、星の少年たちの孤独を描いた、長野まゆみの“星の王子さま”―。

一、鉱石倶楽部 / 二、天体議会 / 三、変わり玉 / 四、天河プラザ / 五、水先案内

 各章のタイトル見ても、らしいというか独特のセンスというか。素敵。
 SFっぽい世界観は相変わらずで、登場するのは二人の少年。銅貨と水蓮。このネーミングセンスもさすが。
 ストーリーとしてはこの少年のたちの日常を淡々と描いているのだけれど、ちょっとした冒険とミステリアスな美少年との絡みが自分的には面白かった。その神出鬼没の美少年は果たして自動人形なのか、それとも既に亡くなっているのか? と気になるキャラ。

 登場するのはオール少年。しかもすべて魅力的で個性的。特に水蓮と銅貨の関係がとってもいいなと。ドライでありながら、まだ子供っぽさを残していて微笑ましい。さらに銅貨の、兄の藍生に対する複雑な想いが読んでいてちょっと切なくなった。その兄も父親に対する思慕と反発という、その年頃独特の葛藤が何気に描写されていて読まされた。ラスト、父の許へと旅立つ兄がちょっぴり子供っぽく思えたのも御愛嬌。ひとり残る銅貨も精神的に少しだけ強くなった気がして成長感じたしね。

 で、とにかく文章と描写が綺麗すぎて。透明感溢れる独特の世界観に圧倒! この作品、なんでも長野まゆみ版「星の王子さま」なのだとか。自分的には「銀河鉄道の夜」をイメージしたけれど。あの謎めいた美少年がカムパネルラっぽくて。少しノスタルジックな雰囲気もね、なんだか似てる。
 さらに、ここに登場する「鉱石倶楽部」っていう銅貨と水蓮御用達の店があるのだけど、これ、自分も行ってみたいよ! 出てくるメニューが超絶美味しそうだし!←どうでもいい。
 少年達の会話やガジェット。すべてにおいて完璧な長野ワールドにどっぷりと浸れる作品だと。いやいやいや、ホント素敵少年たちに癒されました、ハイ。

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* by 潤
わーい!天体議会、祝読了!!
長野要素たっぷりですよね!!
少年はもちろん、鉱石に天体に!
描写が『綺麗』は私も感じます。色を感じる。
漢字を多用してるのも初期作品の特徴で、それも大好きです。
ちなみに長野まゆみは宮沢賢治の影響を受けているので「銀河鉄道の夜」っぽいという読みは正解かも。

この水蓮&銅貨コンビでもう1作「三日月少年漂流記」というものがあります。
さらっと読めますのでぜひ。


Re: 潤様☆ * by 惺
こんばんは!
読了しました!素敵世界堪能しました!
まさに真骨頂的な感じですよね。
自分はあのミステリアスな少年がとっても気になって。
彼の正体は一体何だったのだろうかと。うん、ものすごく気になる。
「三日月少年漂流記」はぜひとも読んてみたい作品ですね!
あのふたりをまた逢えるのかと思うと楽しみ!



個別記事の管理2012-10-28 (Sun)
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カルトローレ (新潮文庫)カルトローレ (新潮文庫)
(2010/12)
長野 まゆみ

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 長野まゆみ作品を読みたくて、しかし著作が多くて何を読んでいいのやら…と途方に暮れてついったで呟いたら複数のツイ友さんがこの本をおススメしてくれました。ありがとうついった&ツイ友様!! ということで以下BOOKデータベースより内容。

きび色の沙漠、“船”での暮らし、謎の航海日誌カルトローレ。長野まゆみの新境地が白い世界にきらめく。作家生活20周年記念作品。

 内容短すぎ!! なるほど作家生活20周年記念作品だったのか。新境地なのか。と今さら知った。
 今まで読んだ作品とは全く違ったテイストで。読了したのがSFとか和物とかかなり劇的な作品が多かったのだけれど、これは正直癒しの作品でした。
 映像的というの? 時代も場所も判然としない、けれど沙漠を舞台にした青年たちの物語。
 冒頭の上空を旋回する鳥のシーンからもう映像的で、まるでロングショットの緩やかな展開の映画を観ているようだった。

 いちおう主人公は語り手のタフィ。謎の宇宙船(であると自分的に認識)<船>で生まれ生活していたが、その<船>が航行不能となったことで地上で暮らすこととなる。地上の生活に適応するために訓練を受け、無事プログラムを終了したタフィはとある沙漠に住みつくこととなる。
 そこで出逢うのが、その地区の担当官である青年コリドーと、水脈を発見することができる性別不明のワタと呼ばれる不思議な子供。さらにエルジンという青年も加わって、4人のゆったりとした時間が描かれてゆくという内容。

 タフィの正体は? 彼の仕事である謎の日誌「カルトローレ」とは一体何か。といったカンジで作品中に謎がたくさんちりばめられているのだけれど、それが解明されることは一切ない。そもそも謎解きがメインのストーリーではなくて、主にタフィ・コリドー・ワタの3人のキャラたちが繰り広げるささいな事件や何気ない日常描写がメインなのかなと。
 特に彼等が作る料理の美味しそうなこと! 垂涎モノですね、コレは。リアリティありすぎて実際本当に作れるんじゃないの?って思うくらい。その部分を読むだけでも楽しい。

 自分的にとても気になった&気に入ったキャラがワタ。このキャラも性別不明だし、なにかと謎めいているのだけれどそこがまた良いかなと。
 まるで空気のように存在して、けれどタフィやコリドーにとってはなくてはならない大切な存在となっているのも確か。不思議な魅力のキャラだなと。長野作品のこういうミステリアス系のキャラって良いなあ…。
 読みはじめた時は完璧SF展開を予想してました。萩尾望都の「マージナル」みたいな。管理された実験都市に生活するタフィ、それを監視するコリドー・ワタみたいな。でも全然違ってた(笑)

 あ、で、気付いたのが「」←こういう会話文がないこと。それなのに誰のセリフかわかってしまうところが、さすが職人芸! ものすごく感心しました。流れるように読めてとてもよかったかも。
 ヨーロッパ映画を観ているような(ゴメン、ちょっとアバウトかも)雰囲気の作品。ゆったりと時間のある時に静かに読むのが良いかもね。とても癒されますよん。ジャケ画もとても素敵だし。


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* by 潤
惺さん、おこんばんわ!
祝!カルトローレ、読了!!

とっても穏やかな世界ですよね。まさに癒し。
掴みどころがないんだけどそれもいいみたいな。
映像的とは言い得て妙。確かに人物のみならず風景とか全体的なイメージが頭に浮かびます。
きび色の優しく柔らかな感じ。
私もワタの不思議な雰囲気に惹かれました!

Re: 潤様☆ * by 惺
こんばんは!
読了できました、カルトローレ!
潤さんにもおススメいただきホントありがとう☆
面白かったですよー。
素敵ですよね。いろいろな作風持ち合わせてて長野さんって多才。
この作品は読みながら脳内に映像がくっきりと。
特にワタが青い衣を被って沙漠の中を角牛(だっけ?)引きながら歩いてくるところとか。
料理の描写も美味しそうだったし 笑
きび色なんて素敵表現にもやられてしまった。
次はメルカトルに挑戦予定です!きっと潤さんは読了済みですよね。
ブログにお邪魔したらレビュー読ませていただきます。

個別記事の管理2012-08-02 (Thu)

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雪花草子 (新潮文庫)雪花草子 (新潮文庫)
(2012/07/28)
長野 まゆみ

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 ひさしぶりの長野まゆみ。これはもうはっきり言ってジャケ買いだったのですが、自分的に予想外の面白さでした。以下BOOKデータベースより内容。

都の北東、深山に棲まう白薇童子は、父・地雷鬼の強くあれという望み虚しく朱唇艶やかな美貌の夜叉。これを母の仇と討伐に向かった中納言の嫡男・琉璃若。宮処で対峙したものの、半陰陽の童子にいつしか心奪われ…。
不思議な縁を描く「白薇童子」他、夜叉に堕ちゆく美しき舞手の苦悩、将軍家に生を受けた双子の運命の悲哀など、心に巣食う残虐性を流麗な文で綴った官能溢れる草子3編。


白薇童子
 美少年・瑠璃若の身体を張った冒険譚。行方知れずの母親が夜叉の許にいると知った彼が、ずるがしこい女狐等のもののけに遭遇しながらも、万難を排して夜叉の許にたどり着く。瑠璃若が知らない、妖しい美しさの白薇童子こと夜叉との間にまつわる自身の出生の秘密。一種の怪異譚ともとれるけれど、あくまで淫靡で幻想的。瑠璃若と白薇童子との禁断の関係が流麗な筆致で描かれる。
鬼茨
 武家の息子・朱央と申楽の舞い手・小凜。仲良いふたりの少年にふりかかる無残で哀しい運命。そのカギを握るのが将軍家の息子・蜜法師。
 彼の愛猫を誤って殺してしまったことから、執拗に苛まれる小凜(ぶっちゃけ蜜法師はSなんだよー)。かけがえのない友人を助けたくともできない、もどかしさに身もだえる朱央。
 かなりハードな蜜法師の小凜に対する嗜虐描写は圧巻。蜜法師への怨念で夜叉になり果てた小凜を、身を呈して護り救う朱央の健気さに胸熱。
蛍火夜話
 「とりかえばや物語」を連想。双子の少年の取替譚というべきか。
 将軍家の嫡男として育った蝉丸と、生まれて間もなく河に流され捨てられたが、とある身分の高い人物に拾われ少女として生き延びた蛍姫。
 取替譚なのでラストはだいたいおきまりのケースなのだけれど、腹に一物もった蛍姫の強かさ、逆に儚げな蝉丸のキャラ設定が好対照。
 傍観者であり、双子にもっとも近い人物である侍女・刈安が一番不気味なキャラクターなのかも。

 近親相姦・男色・異装譚・サディズム等々、ありとあらゆるハードなテイストを盛り込んでいながらも、お伽草子という体裁のせいか、陰惨さは華麗な描写の影に隠れてますね。長野まゆみというとSFテイストの作品が多いような気がするのだけれど、こういった真逆の雰囲気の作品もものすごく良いと思う。
 キャラクター達が身にまとっている衣装ひとつとっても描写がとても美しくてため息モノ。色彩や情景が即座に思い浮かべられるというのも、作者の力量の凄さなのかも。

 しかし、読者をかなり選ぶ作品だなと。苦手な人は絶対苦なのかも。けれど苦手だからといって読まずにいるのは非常にもったいない作品だと思うな。
 「夜叉」や「死」等、異形な世界と日常が混ざり交錯する幻想世界。残酷で陰惨で淫靡でありながらそこに描き出される少年達は皆究極の美しさ。作者の趣味・嗜好なのだと言ってしまえばそうなのかも知れないけれど、その独自の世界を巧みな物語構成と美麗な描写で創り上げる手腕には脱帽。
 コアなファンがいらっしゃるのも納得だなと。非常に刺激的で濃密でディープな作品でした。自分は結構好きだな。


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こんばんは * by ゆき
この本、発売日に買いましたよ~。そのまま積んでますが……。
長野まゆみさんの本は結構持ってるのですが、ほぼ積本(;^ω^)

Re: ゆき様☆ * by 惺
こんばんは!
長野さんは根強いファンがいらっしゃいますよね。
自分は思わずジャケ買いでした。
ストーリーはもうもう濃くて耽美で官能的(!!)
ぜひぜひ☆

個別記事の管理2012-01-29 (Sun)

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テレヴィジョン・シティ〈下〉 (河出文庫文芸コレクション)テレヴィジョン・シティ〈下〉 (河出文庫文芸コレクション)
(1996/07)
長野 まゆみ

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 読了しました……やはり難解でありながら独特の長野まゆみワールドにどっぷりと浸ってしまいました。以下BOOKデータベースより内容。

身体機能が衰えてゆくイーイー。崩壊へ突き進むビルディング。碧い星は本当にあるのか。ボディを離れたスピリットに「帰還」の場所はあるか。二人は果たして脱出できるのか。壮大なスケールで描く巨篇・待望の文庫化。

 上巻はかなりな謎を含んでの終了だったので、この下巻でその謎解きがされるのかと思いきや、まったくそうではなかった!
 アナナスとイーイーの背後にある得体の知れない影。もちろんそれはAVIANであり、テレヴィジョン・シティを管理しているADカウンシルもしくは≪同盟≫なのだと思うのだけど、最後までその正体が明かされることはなくてミステリアスなまま。
 徐々に身体機能が衰えていくイーイーと、彼との重要な関係性が明らかにされてゆくアナナス。この2人の関係がとっても切なくてやるせない。時に記憶が飛んでしまうアナナスを静かに優しく見守っているイーイーがまたなんとも魅力的。そのイーイーをさりげなく監視しているシルルも強かさを隠し持っていてイーイーに匹敵するくらいの素敵なキャラ。作者サンの描く少年達には定評があるのだけれど、まったくその通りだなと。

 自らの抹殺の危機を知ったイーイーとアナナスがテレヴィジョン・シティを脱出して、憧れの碧い惑星を目指すラストが圧巻の描写!アナナスを無事離脱させるために姿を消してしまったイーイーは一体どうなってしまったのか? 
管理された世界を飛び出して自由を手に入れよ、と書き送ったイーイーのアナナスに宛てた手紙がめちゃくちゃ感動的。

 ただ、今作、全ての謎がすっきりと解決されたわけではなく……だけど、それはそれで良いのかなと。長野作品を読むたびに思うことは、感覚で読んだ方がよいのだなあ、ということ。第8章のCanaria Islandsのエピソードは特に印象に残るシーン。アナナスとイーイーはめぐり会えたのか? そんな余韻を残して読了しました。読み応え充分。独特の世界堪能させていただきました。


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* by ひいち
こんにちはー☆

あぁ。わかる「感覚で読む」って、うん。そんな感じだね。長野さんの作品はそういう感じのもの結構あるね。
気持ちの良い夢を見ていて、途中で目覚めちゃった~。続きが気になるけれど、このままのいい気分でいいかな?みたいな(笑)
私の表現だと、訳わからなくなっちゃうね(^^;)

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
> 気持ちの良い夢を見ていて、途中で目覚めちゃった~。続きが気になるけれど、このままのいい気分でいいかな?みたいな(笑)
あ、わかる!
はっきりした結末を知りたいけれど、でもこのままあやふやなままでいいかな?
っていう感覚かな。
言いたいことはすごくよくわかります!

> 私の表現だと、訳わからなくなっちゃうね(^^;)
そんなことないです。
バッチリ伝わりました☆

個別記事の管理2012-01-27 (Fri)

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テレヴィジョン・シティ〈上〉 (河出文庫文芸コレクション)テレヴィジョン・シティ〈上〉 (河出文庫文芸コレクション)
(1996/07)
長野 まゆみ

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 複数のツイ友さんからおススメされた作品。なので期待値大で上巻読了しました! 以下BOOKデータベースより内容。

パパとママが住むという「碧い惑星」を信じ、ビルディングからの脱出を夢みるアナナス人。美しいすみれ色の晴をもつ同室の少年イーイーは何者なのか。ビルディングの出口をもとめ、広大な迷路をひた走る二人が見たものは。

 ディストピアものなのかなという印象。
 常にテレヴィジョンに囲まれたビルディングに住む少年アナナスとイーイー。
 アナナスは15億キロも離れた地に住むといわれているママとパパに思いを馳せ、イーイーは逆にそれは幻影だと斬り捨てる。対照的な個性の二人の少年を中心にしてストーリーは展開。まだ上巻なのでなんとも導入部といったカンジで、下巻になるにつれてきっと怒涛の展開が待ち受けているのだろうと勝手に予想。

 圧倒的な世界観にディティール。謎めいたイーイーとシルルの2人の少年。
 テレヴィジョン・シティを管理しているのがADカウンシルであり、ビルディングのセントラル・コンピュウタAVIANでもある。完全管理された世界。読むにつれて次第に感じる閉塞感がゆるく恐怖を感じさせる。イーイーとシルルは果たしてADカウンシルの手先なのか? アナナスを密かに監視しているのか? イーイーは味方なのか? などと、少しばかりのミステリー&サスペンスも感じられて、ページをめくる手が止まらなかった。

 ファンタジーのように見せかけて、実はかなりなSFテイストというのがこの作者の特徴だと自分的には思っているのだけれど、今作もその魅力を充分に発揮しているような気が。メインキャラであるアナナスという少年もかなり謎な存在で、味覚の欠如や一部の記憶喪失等、今後の展開に繋がるようなエッセンスが施されていてかなり惹かれます。その彼が逢いたいと熱望するママ・ダリアとパパ・ノエルの許に辿りつけるのかどうか。完全管理社会からアナナスとイーイーは脱出できるのか? などと果てしなく想像(妄想)は広がってゆく。

 あまりにも凝りに凝った世界観の描写に最初はてこずったけれど、読み進めるともう圧巻という言葉しか出てこない! 続けて下巻に突入します! どういうラストになるのかものすごく楽しみ。


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個別記事の管理2011-12-17 (Sat)

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 ツイ友さんからの強力プッシュで読んでみました。少年を描くことで定評のある長野まゆみサン。以下BOOKデータベースより内容。

スワンは兄と二人暮らし。13歳の誕生日、立て続けに三人の少年から“王子”に間違えられた。
“超”の最中に事故にあい、行方不明になっている王子にそっくり、というのだ。本当の王子はどこに?…
“超”する少年たちの出会いと別れを描く“超”人気作、待望の文庫化。

 意外にもSFだったんですね! それらしい用語は頻繁に出てくるから、最初は ん? っといった感じでなかなか馴染めなかったんだけど、2度読みしたらすんなり理解できた。よく出来た構成だなと。
 24世紀に環境汚染が深刻化。31世紀に極端な環境保護思想が興り、すべての人々は居住衛星(ハビテーション)へと移住することとなる。移動手段としての<超(リープ)>が可能となり、住民はコンピュウタで完全管理され、王子とピエロと呼ばれる「両生類」という種が存在する世界。その「両生類(アンファビアン)」は見た目は少年であるけれど、実は動物相と植物相(フロラ)の両方の特性を併せ持つ──といったちょっと難解な設定。

 舞台となるのは22世紀。そこに住むスワンという少年が今作の重要キャラ。
 自分の誕生日に彼はピエロ-αという少年と出逢ってしまったことから、自分でも予期しない事件へと巻き込まれてゆく。
 ここからはもう少年達のオンパレードです。それぞれが魅力的なキャラクターで、さすがの作者サン。
 スワンという少年を巡って、ピエロ-α・ピエロ-β・ピエロ-γ、兄のカイト等の思惑が交錯する。彼等が探し求める、超(リープ)中に行方不明となってしまった「王子」は一体何処にいるのか? 衰弱するピエロ-αの躰、謎めいた兄カイトの言動……などなど、一気に読んでしまう。

 植物化する人間=植物相という設定が巧く使われていて幻想的。
 少年達の描写も卓越していて、思わずため息モノ。近未来設定でありながら、スワンはクラシカルな学生服を身につけていたり、兄のカイトは褐色の肌に琥珀色の瞳──とか。

 SFの体裁をとってはいるけれど、全編通してファンタジックな少年達の物語。特にスワンとピエロ-αとの絆がとても切ない。そしてラストで判明する探し求めていた王子の真実の想い。なにより、長野まゆみが書き綴る言葉の裏にかくされたちょっとエロティックな暗喩。←わかる人にはわかる。多分。
 相当に、感想書くの難しいです。それほど、感覚で楽しむ作品なのかなと。
 切なくてそれでいて読後感が良い。くどくなくてさらりとしているけれど、妙に艶めかしい。そんな不思議な魅力の作品でありました。タイトルもかなりインパクトありますよね!

 うーん、書きたかったことの半分も書けてない……(>_<) それほど抽象的で幻想的な作品。それがまた魅力なのだと思いますね。サブタイトルが「Super Petit‐Prince」となっているので、なんだか星の王子さまを連想してしまう。植物に王子さま……なるほど、最初はそう思ったけれど、実はギリシア神話のヒュアキントスをモチーフにしているのかなと。
 いろいろな意味で深読みができる作品だなあとしみじみ。


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* by 瀬川レナ
設定が壮大!しかも少年たちのオンパレードと来れば、わたしも読んで、あの輪(@twitter)に加わらなきゃ(>_<)

Re: 瀬川レナ様☆ * by 惺
こんばんは!
こっちもやっぱりSFでありながらファンタジーっぽかったです。
さらにそこはかとないBLテイストが…。
とっても綺麗な描写と表現なのでもうため息モノですよ~(>_<)
でも長野サンって視覚的に訴えてくる描写がとても巧いなって思いました。

> わたしも読んで、あの輪(@twitter)に加わらなきゃ(>_<)
また皆で語ろー☆

個別記事の管理2011-10-25 (Tue)

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上海少年 (集英社文庫)上海少年 (集英社文庫)
(1999/03/19)
長野 まゆみ

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 タイトルに惹かれて借りました。以下BOOKデータベースより内容。

今日も波止場に大陸からの引揚船が着く。睦は独りそれを待っていた。あの海の向こうの都市で過ごした、失われた幸福な日々。
生き別れになってしまった兄と阿媽(アマ)のことを想いながら―。そして、港町の一角に出来た華人の市場で、彼は懐かしい上海から来たという、不思議な男に出会う…。過ぎ去った時代に生きる、少年たちの姿を詩情豊かに描く作品集。


雪鹿子
上海少年
満天星
幕間
白昼堂々
 の5篇収録。

 面白かった!! どの作品もまるで違ったシチュエーションの中で息づいている少年達の描写が白眉でした。
 昭和初期から70年代までのさまざまな時代を舞台にして、ちょっと古風な文体で綴られるストーリーにグイグイ引きこまれて、あまりの巧さにビックリでした。
 作者サンは少年を書かせたら天下一品!とのこと。確かに登場する少年たちは皆非常に魅力的。儚げであったり、強かであったり、奔放であったりとさまざまな顔を見せてくれる。けれど、その少年たちと同等、もしくはそれ以上の魅力を放っていたのが、年の離れた女性や少女たち。

 近親者をテーマにした作品が多かったのだけれど、その近親なるがゆえの複雑な愛情と葛藤などが繊細に描写されていてもう惹きこまれる惹きこまれる!
 昭和の時代を色濃く感じさせる手法は見事だし、各話織り交ぜられた耽美と禁断、背徳などなど、もう独特の世界を表現していて楽しめました。
 特に気にいった作品がコチラ。

上海少年
 上海で生き別れた兄。帰国し、亡き父親の知り合いの許に身を寄せる睦。独り淋しく日々を送る彼の思わぬ場所での兄との再会を、中華街(横浜?神戸?)を舞台に少しエキゾチックな雰囲気で描かれる短篇。
幕間
 演劇界を舞台にした、姉と弟の禁断の愛。儚げでありながら強かな弟・暁が魅力的。実の弟であるのかどうなのか迷いながらも暁に惹かれていってしまう橙子の心理描写がスゴイ。思いをひとつにしながら学生運動に身を投じてしまう刹那的なラストに驚き。
白昼堂々
 凛一と省子。面差しの似ている従妹同士がお互いに変装したことから起こるちょっとした騒動。強気の省子がとっても良いキャラクター。

 密度が濃くてそれでいて上品な短篇集といったカンジ。ちょっとしたマイノリティ恋愛と屈折した親子関係を描いてます。自分的にとっても楽しめましたね~。


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* by ひいち
耽美と禁断、背徳・・・好き♪

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
> 耽美と禁断、背徳・・・好き♪
自分も大好物です!
このハナシにはそんなテイストがたーくさん詰まってました。
お腹いっぱい、大満足でした!

* by 潤
惺さん、こんにちは!
おー長野初期作品に挑戦ですね!
漢字を多用する文体と雰囲気が大好きです。
あとやっぱり少年!

ところで、「白昼堂々」ですがこの文庫に収録されていつのは1章のみです。
実はまだ続きがあるんです!しかもシリーズ化してます!
白昼堂々→碧空→彼等→若葉のころ!すべて文庫化していたはず。
凛一シリーズ私は大好きです。
好き嫌いはありそうですが、「月魚」読めた方なら普通に読めるかと。(そういう意味で)
良かったら是非☆

(なんか上海少年へのコメントじゃないですね、、ごめんなさい。つい…)

Re: 潤様 ☆ * by 惺
こんばんは!
この方の少年描写はいいですよね~。
この作品はいろいろな少年が登場してその魅力もまたそれぞれ違って面白かったし。
意外にも、ちょっと意地悪少女?の描写も巧くておおっ!って思っちゃいました。

> ところで、「白昼堂々」ですがこの文庫に収録されていつのは1章のみです。
> 実はまだ続きがあるんです!しかもシリーズ化してます!
> 白昼堂々→碧空→彼等→若葉のころ!すべて文庫化していたはず。
> 凛一シリーズ私は大好きです。
「白昼堂々」シリーズも面白そうです。
なんとか入手していずれ挑戦してみたいな。

> 好き嫌いはありそうですが、「月魚」読めた方なら普通に読めるかと。(そういう意味で)
自分はもうどんなジャンルでもOKなので大丈夫。(そういう意味で→了解♪)

> (なんか上海少年へのコメントじゃないですね、、ごめんなさい。つい…)
いいえ~、なんでも語っていってくださーい!大歓迎☆

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