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個別記事の管理2011-08-08 (Mon)

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生きている人形生きている人形
(2003/12/19)
ゲイビー・ウッド

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 チェスの自動人形とその中に潜む人間をテーマにしている「猫を抱いて象と泳ぐ」を読んでいて思い出した本。かなり昔に読了済みだったのですが、「猫を抱いて~」を読み始めてすぐさまこの本の存在を思い出しました! 以下BOOKデータベースより内容。

科学の美名の下、魔術師たちの欲望が、美女と見紛う精密な機械仕掛けの人形を生み出してきた。
生命と非生命の境界を曖昧化する、妖しい魅力を発散する人形たち。
「人間とは誰か」の根源的な疑問を突きつける、白眉の精神史。


 いかにも澁澤龍彦的なジャンルだなと。
 読んだきっかけが当時ハマッていたアニメ・ローゼンメイデン(→動くアンティックドールのハナシ)の影響なんですけどね。興味の対象と読書の嗜好が単純ですぐに影響されやすくて…そこが雑食読書たる所以です。(他にもエヴァで聖書とか(>_<))
 お好きな方には堪らない各タイトルのラインナップです。

アンドロイドの血
「フルートを吹く人形」「人工アヒル」
 18~19世紀にかけて世界的に(主にヨーロッパ・アメリカ?)自動人形製作が流行していたようで。その中でも傑出した才能の1人である ヴォカンソン が発明した2作品について。人間のような動きをする「フルートを吹く人形」。まるで消化機能を備えたかのような「人工アヒル」。従来の玩具の域をはるかに超えた精巧なアンドロイドの如き人形を創り出した彼についての詳細記述。
不思議なゲーム
「チェス棋士人形」
 「猫を抱いて象と泳ぐ」の元ネタ的な「チェス棋士人形」について。
 ケンペレン が創ったチェスを自ら打つ、考える精巧な自動人形……であるはずが、実は大がかりな仕掛けの中に人間が潜んでいたという暴露バナシが興味深い。
 人形がチェスをしていると見せかけて実はチェスの達人複数が長年に渡って興行していたという事実。人間が人形(機械)の一部となり果てていたという皮肉な事実が浮き彫りにされている。
完璧な女を求めて
 「おしゃべり人形」について。
 アメリカの生んだ発明王・ エジソン をモデルにしたリラダンの小説「未来のイヴ」に登場するアンドロイド・ハダリーについての言及と、その彼女を模して造られたかのような、エジソンが開発した「おしゃべり人形」の売り出しの完全な失敗談など。
魔術のミステリー、機械の夢
 映画の発展に貢献したメリエスについて。
 奇術師であった メリエス が映画と出会い、奇術で培ったトリックを駆使してフィクション映画の基礎を作り上げるまでの記述と、その彼の起伏に富んだ一生。
お人形の家族
 ドールファミリー・シュナイダー兄妹について
 時代は自動人形からサーカス(見世物)へと。
 小人症の シュナイダー兄妹 たちの活躍。人形に命を吹き込むことに躍起になっていた人間が、今度は逆に自ら人形と称することとなった皮肉。その象徴でもある、サーカスから映画の世界で活躍する彼等達の数奇な運命。読んでいてとても複雑な気持ちに。

 人間は昔から自分達に似せた姿である人形にいかに生命を吹き込むことができるのか? その一点に尋常ならざる情熱を注いできたことが本書を読むとよくわかる。
 現在でもASIMOに代表されるように、その情熱は衰えてはいないと言っていいだろうし。
 無機物である人形に生命を与える=魂を宿す……そんな無謀な夢を実現させようと心血を注いだ人物達の軌跡に思わずアツくなってしまいました。倫理的に言うとちょっとね……と眉しかめることもなきにしもあらずですが。そんな妖しげな裏の歴史も、少なからず虚しさを覚えつつも、なかなか刺激的でもありました。


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Theme : 考えさせられる本 * Genre : 本・雑誌 * Category : 生きている人形
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