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個別記事の管理2012-06-23 (Sat)

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蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)蝋人形館の殺人 (創元推理文庫)
(2012/03/22)
ジョン・ディクスン・カー

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 書評コミュニティ「本が好き!」でおススメされた本。探偵役の名前が「バンコラン」というので(パタリロ!!)興味津々。さらにカー作品久しぶりだったので挑戦してみました。以下BOOKデータベースより内容。

行方不明の元閣僚令嬢が、他殺死体となってセーヌ河で発見された。
予審判事バンコランは、彼女が最後に目撃された蝋人形館の館主を尋問したのち、その館へ赴き展示を見て回るが、そこで半人半獣の怪物像に抱かれた女の死体を発見する。頽廃の都を震撼させる異様な殺人事件の真相とは。優雅な装いの下に悪魔の冷徹さと知性を秘めたバンコランの名推理。新訳にして初の文庫版。


 いやいや、バンコランシリーズ(というのがあるのですね)初めて挑戦しましたが、超絶面白かったです。
 その探偵役フランス人バンコランのキャラがねー、悪魔的であのメフィストフェレスに例えられているのですが、うんうんなるほどそれっぽいなと。
 かなり冷徹・沈着冷静・鋭い推理力を発揮するという完璧天才型探偵。それだけでもかなり魅力的なのだけれど、自分的にはその助手的役割で語り手のアメリカ人ジェフ君に好感度大でした。

 舞台は1930年代フランス。謎めいた蝋人形館で起こった2人の美女の殺人事件……というもうこの序盤から一気に引きこまれて読了。一人は蝋人形館に入ったきり行方不明となりなぜかセーヌ川で死体となって発見。もう一人は蝋人形に抱かれたまま刺殺されて発見されるという謎めいた事件。
 その怪事件を頭脳派バンコランと行動派ジェフが解決してゆくというのが大まかなストーリー。

 現れては消えてゆく犯人候補。蝋人形館をうまくカモフラージュに使った妖しげな仮面クラブ。そこに関わる同じく妖しげな人脈……等々息をもつかせぬミステリー&ミステリーの連続技が圧巻。
 自分的にこの話はうまく二重構造になっているなと。
 特に蝋人形館を営むオーギュスタン父娘。娘のマリーはなかなかに食わせ者で父には内緒でかなり危ない二重生活を送っている。父親もそれを知っていながら知らぬふりをしているけれど、常に娘に対し深い愛情を注いでいる。
 その二人の関係を読者に提示しながらさらに、犯人と犠牲者との関係と心情を暗に象徴しているのが巧いなと。親子の愛情には幾通りもの形があるのだなと、辛いながらにも犯人の心理に同情さぜるを得ない部分がかなりあった。

 自分的にバンコランはややもすると安楽椅子探偵っぽい印象もあるのだけど、その分彼の手となり足となる助手のジェフの活躍が痛快。特に後半、バンコランの命を受けて仮面クラブに潜入調査するエピソードなどはかなりアクション&スリリング! どさくさにまぎれてまさかの人物を味方にしてしまうジェフの愛すべきキャラの一面も垣間見れたりと読み応え充分だったし。
 さらに怒涛のエンディング。見事予想外の犯人を推理したバンコラン。その説得力と伏線の回収も納得のもの。ラストのトランプでの賭けによって犯人自身に身の処し方を決めさせるというのも、洒落た演出と見事な幕引きで脱帽でした。

 1930年代パリの活写も雰囲気抜群。プラス怪奇的な蝋人形館・謎めいた仮面クラブ・悪魔的な探偵・爽やかな風のような助手……などなど完璧な舞台装置とキャラクター達。それらが渾然一体となった素晴らしい世界観のミステリーでした。もちろん、他のバンコランシリーズも読みたくなったのは言うまでもないです。ちなみにパタリロ! に登場するバンコランってこの探偵から由来しているらしいのだと噂も…ホントかな?


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : ディクスン・カー
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個別記事の管理2011-08-16 (Tue)

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皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)
(1981)
ディクスン・カー

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 久しぶりに海外古典ミステリーをと思って借りた1冊。ディクスン・カーは初めて読みました。以下Amazonより内容紹介。

向かいの家で、婚約者の父親が殺されるのを寝室の窓から目撃した女性。
だが、彼女の部屋には前夫が忍びこんでいたので、容疑者にされた彼女は身の証を立てることができなかった。物理的には完全な状況証拠がそろってしまっているのだ。
「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とアガサ・クリスティを驚嘆せしめた不朽の本格編。


 読むのに時間かかるかな? と思いましたが、とても読みやすかったです。
 ヒロインは離婚したての美女・イヴ。その彼女の突然の巻きこまれ型ミステリー。なのでグイグ引き込まれてしまって一気読み。このイヴというヒロインがとっても魅力的でした。
 バツイチ美女という設定なんだけれど、聡明でちっとも嫌味なキャラじゃない。そんな彼女の家に、非常識にも夜中、ヨリを戻そうと自室に忍び込んできた元・夫。
 激しく拒絶しているところで、偶然にも向かいの家に住むイヴの現・婚約者の父親の殺害現場を窓から目撃してしまう。
 紆余曲折あって、なんとその後まったく身に覚えのないイヴが殺人犯として容疑をかれられてしまう──と、そこから彼女の受難と謎解きがスタートしていくわけで。

 アリバイを証明したくてもできない。無実であるのに、状況はまさに彼女にとって不利になる一方。けれど追いつめられた彼女に思わぬ救い主が。
 今作の探偵役がなんと精神科医キンロス博士。警察側は状況証拠がそろっている以上、なんとかしてイヴを犯人に仕立てようと躍起になる。そんな感情論で捜査を進めていく警察とは真逆の方法で、キンロス博士は冷静に理論的に犯人を追いつめてゆく。

 探偵が精神科医というところが今作の重要なポイント。それがラストのトリックの解明のカギにもなっているところが、作者のさすがの巧さ。理論的推理プラス心理学のコラボが見事に冴えわたったラストかと。
 犯人と容疑者に絡む予想外の伏兵。重要なアイテムであるナポレオンのかぎ煙草入れも巧く使われていてなるほどな、と。

 やはり古典に属するミステリーなのでちょっと物足りない感もありますが、冒頭から一気に引き込まれる面白さ。飽きない展開うえにキャラクターの魅力充分。
 自分的にちょっと新鮮な1冊でした。


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かぎ煙草入れはどこじゃ? * by nao
カー君の傑作ですな。
話の内容は(ほとんど)忘れても、トリック解明(というか、ひっかけ?)
の見事さは鮮烈でありました。

傑作も駄作(失礼)も多いカー君でありますが、
惺さんは「火刑法廷」の方が趣味にあう・・ような?
これもやはり(ほとんど)内容を忘れてしまい、不確かでありますが・・。
自分は「帽子収集狂」が特にお気に入りでありました。

Re: nao 様☆ * by 惺
こんばんは!
> カー君の傑作ですな。
> 話の内容は(ほとんど)忘れても、トリック解明(というか、ひっかけ?)
> の見事さは鮮烈でありました。
なるほど!と思ってしまいましたねー☆
探偵を精神科医に設定した理由がここに!! という…。

> 傑作も駄作(失礼)も多いカー君でありますが、
> 惺さんは「火刑法廷」の方が趣味にあう・・ような?
そうなんですか?
今度チェックしてみます!!

> 自分は「帽子収集狂」が特にお気に入りでありました。
そちらの作品と今作とどっちを読もうか迷ったんですよ~。
「帽子収集狂」も有名ですものねー。
「皇帝」というゴージャスな響きに負けて今作を読んでしまいましたー(>_<)

* by ひいち
こんにちはー☆

おもしろそう。サクっと読めそうですね。
今度探してみよう~。
でも、こちらの図書館は外国文学を探すのが大変なのですよねー・・・。
何を基準に並べているのかなぁ。
名前じゃないし、題名でもない・・・。今度司書さんに聞いてみよう・・・

Re: ひいち様☆ * by 惺
>こんばんはです☆
> おもしろそう。サクっと読めそうですね。
本格推理モノでありながら、ホントにサクっと読めました☆
図書館によっていろいろ配架の仕方も違うみたいですね。
わからない時は司書サンに訊いた方が絶対いいと思う!
でも名前順でもなく、題名順でもない…不思議だね~。
見てみたいなあ!

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