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個別記事の管理2013-05-03 (Fri)
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キミトピアキミトピア
(2013/01/31)
舞城 王太郎

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 強烈な個性の作風だけど、なぜか嫌いじゃない舞城王太郎氏の最新刊(多分)。かなり期待して読了しました。以下BOOKデータベースより内容。

離れても、壊れても、二人のYOUTOPIAを信じてる。あなたが見せるその「優しさ」ってなんか違くない? 夫が分泌するものに、妻は名前をつける(「やさしナリン」)。許せない渾名の先輩をストーキングする私の親友(「ンポ先輩」)。一人ぼっちの部屋に突然現れたもう一人の自分(「あまりぼっち」)。話題作に書下し三作を追加、舞城最多七篇で編むトータル・ストーリーズ。

夫の「優しさ」を耐えられない私(「やさしナリン」)、進路とBITCHで悩む俺(「すっとこどっこいしょ」。)、卑猥な渾名に抗う私(「ンポ先輩」)、“作日の僕”と対峙する僕―(「あまりぼっち」)。出会いと別離のディストピアで個を貫こうともがく七人の「私」たちが真実のYOUTOPIAを求めて歩く小説集。第148回芥川賞候補作「美味しいシャワーヘッド」収録。


 7作の中~短篇集。
 舞城作品はもう不条理感ハンパなくてかなりグロくて大変なのですが。読んだ後の消耗感がものすごくて。
 前作の「短篇五芒星」あたりからものすごーくマイルドになってきたような気が。かなり「普通」感が漂っていて読み易かった。
 気になった作品をいくつか。

やさしナリン
 子持ちの主婦がメインキャラ。
 作家で子持ちの主婦櫛子から見た夫とその妹。あまりにも人が良すぎて、他人の不幸を見過ごすことができない夫に対しての櫛子の葛藤を、あの舞城節で書かれた貴重な1作だと。
添木添太郎
 自分的に一番好きな作品。
 舞城作品らしく、日常生活の中に突然非日常が出現するというね。しかも何の不自然さもなく。
 少年と少女2人の成長物語なのだけど、淡い初恋ストーリーとしても読める。身体が弱い(それも尋常な弱さではなく)ひとりの少女をめぐって、彼女を無意識のうちに護ることになる少年と少女。その背後にはなにやら得体の知れない「神」のような存在がいて──。
 その「神」の名前が添木添太郎なのかしらー?と思ってみたり。
すっとこどっこいしょ
 とある男子の青春ストーリーと読むべきか。恋の裏切り?を知って成長するアンパンマンこと梨木少年。
 お得意のグロい表現はかなりマイルド化されているけれど、独特の舞城ワールドは健在。

 等々、わりと日常に根差した作品が多いのだけれど、中にはタイムスリップ・お得意の不条理もの、などバラエティに富んだテーマのストーリーで飽きさせない。ラストの美しいシャワーヘッドは芥川賞候補にもなったそうで。
 舞城作品はオチがすとんと来るものが少ないからなかなか理解し辛いものがあるよね。年代や人を選ぶ作品なのかと思うけれど。
 独特な言い回しやグロさの中にも、作者の暖かい視線を感じる作品もあって個人的には好きなんだよね。
 ホント、最近の作品はかなり読みやすくなって間口(!)が拡がった気がするな。ホロッと感動したり考えさせられたり。グロさにおおっ!引いてみたり。
 いろいろな楽しみ方ができるし、気が抜けないある意味スリリングな作品でした!

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個別記事の管理2012-09-09 (Sun)
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短篇五芒星短篇五芒星
(2012/07/13)
舞城 王太郎

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 いろいろと話題なったらしい芥川賞候補作…ということで読んでみようと思ったのは確か。でも読了してみてそんな野次馬根性で読んだ自分をなんだか恥ずかしく思った。以下BOOKデータベースより内容。

「美しい馬の地」「アユの嫁」「四点リレー」「バーベル・ザ・バーバリアン」「あうだうだう」。綺羅星の如く輝く、五つの物語。デビュー当時の“文圧”はそのままに、透明感を増す、舞城ワールドの新ステージ!
史上初!五篇すべて芥川賞候補作!怒り、悲しみ、喜び、涙する。ここに舞城文学のすべてがある。


美しい馬の地
アユの嫁
四点リレー怪談
バーベル・ザ・バーバリアン
あうだうだう


 これは…自分的にはかなり面白かった。この作者サンの話はいつも読了後にものすごいエネルギー消耗するのだけれど、今回はそんなことはなく、なんともいえない不思議な感動がじわじわきたよ、まじで。
 5つの短篇どれも個性豊かな味付けの秀作だと。胸をぎゅっと締めつけられるような読後感があったり、ああ、舞城らしいなあと思うような後味の悪さ等はもちろん、ダークファンタジー的雰囲気もあったりと。どれも読みごたえ抜群の作品群だった。

美しい馬の地
 「流産」にとり憑かれた男の物語。
 いてもたっても流産のことしか考えられず、一種の強迫神経症に。それがもとで彼女とも別れ友人とも疎遠になりつつある。
 ふとしたきっかけで暴行を受けその固執した思考のループからようやく抜け出すことができた。かなり病的主人公の描写はかなり不気味で、その分、ふっきれた時の開放感とのコントラストが清々しかった。
アユの嫁
 これは一種のファンタジー? どちらかというとダークなの?
 アユの許に嫁いだという姉に振り回させる妹視点のストーリー。神とも魚ともつかないアユの化身?である男と結婚した姉の妊娠騒動。
 妹語りが巧すぎてするすると読める。絶対にあり得ない設定なのにあまり違和感を感じないのが舞城王太郎のスゴいところだと。ファンタジーでありながら、不変の人間の日常を描いているのだなあと。
四点リレー怪談
 これはうーん、個人的にはあんまりかな。
 ちょっとざしきわらし的な怪談設定部分がゾクッとくるけれど、その後のオチが自分的にはよく理解できず。トリックの図解入りでなかなか面白いんだけれどね。
バーベル・ザ・バーバリアン
 バーバリアンとは野蛮人のこと。読了してみてこのタイトルが絶妙だと納得。
 鍋うどんと綽名されていた今は亡き友人に、バーベルのごとく持ち上げられていた語り手の男。
 その彼の屈折した心理がラスト近くになってから露わになっていく手法がすごい。で、タイトルとのマッチングにやられた。好きな1篇。
あうだうだう
 この妙ちきりんなタイトルと作風がもう舞城らしい!
 ダークファンタジーでありながらも少女の友情譚として読んだ。中盤の「あうだうだう」エピソードに思わず背筋がぞくり。方言がまた良い味出してるんだわ。

 今作に対して賞関連でいろいろとあったようですが。候補作に挙げられるということに関して、当の作家は何の関係もないものね。
 自分的にベスト舞城作品と呼びたいくらいの秀作ばかり。この独特の世界観と疾走感は誰にも真似できないし、追いつけないと思う。大満足。


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個別記事の管理2011-02-14 (Mon)

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九十九十九 (講談社文庫)九十九十九 (講談社文庫)
(2007/01/12)
舞城 王太郎

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 ひさしぶりの舞城王太郎。この作者サン読むときって、気力と忍耐力と視力(自分にとってかなり読みづらい文体なのだ)を非常に使うので、読了後ものすご~く疲れる。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

あまりの美しさに、素顔を見せるだけで相手を失神させてしまう僕は加藤家の養子となり、九十九十九と名づけられた。
九十九十九は日本探偵倶楽部に所属する探偵神でもある。聖書、創世記、ヨハネの黙示録の見立て連続殺人事件に探偵神の僕は挑む。
清涼院流水作品の人気キャラクターが舞城ワールドで大活躍!

 九十九十九……「つくもじゅうく」と読みます。この探偵が活躍するという、元ネタの清涼院流水の作品を読んでないのでなんとも言えないのですが、まあ、なんというか、いつもの如くの舞城王太郎のダークな世界といったカンジですね。

 九十九十九のあまりにも奇妙な出生シーンから異常な環境での生い立ちを、彼の一人称で軽快に語らせてます。もう、初っ端から舞城ワールド全開で、序盤から怒涛の勢いでラストまで疾走しきってましたね~。
 第一話から第六話までの構成と展開はもう独特。説明のしようがありません。九十九十九の妄想が入り込むやら、いきなりパラレルワールドが展開するやら、真に理解しようとするのはマジ、ムリかも。←あくまで自分は。
 でもこのムチャな展開って実は練りに練られた構成なんだな、と思うと作者サンの非凡さを痛感。

 いちおう探偵設定なので、彼、九十九十九はあちこちで発生する猟奇事件を解決してゆく。そして、その事件も何故が「聖書」に則っているのが特徴。
 ここらあたりが、なかなか巧いな~と思う反面、やっぱりちょっと破綻しがちかな?とも思える。何故に聖書?と、ちょっとこじつけ感が否めなかったな~。
 「ソドムとコモラ」・「カインとアベル」・「ノアの方舟」・「創世記」・「ヨハネの黙示録」等々、魅力的なエピソードになぞらえているんだけど、う~ん、イマイチ、パンチが足りないというか、しっくりこなかったというか……。

 美しさのあまり自分を見ると皆失神してしまう……という設定も実は……。
 ラスト、こみいった今までの謎と展開が解決される部分。意外な九十九十九の姿にあらあら実はそうだったのね~、とビックリすると同時に、彼の家族に対する素直で真摯な愛情がストレートに伝わってくるのがとてもいい。

 今回、グロさはちょっと控えめ。でも、何とも言えないダークな魅力もたまにはいいかもです。


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積んでます・・・・^^; * by チルネコ
これいつから積んでるんだろう、、、ってなくらいずっと放置してますね^^;非凡すぎてハチャメチャでわかんない箇所も多い舞城さんですが、その奇怪なところがオモチロイという矛盾。。。でもやっぱ奈津川家サーガが白眉かな^^

不思議ワールド * by こはる
いつもながら読書量の多さに感服してます。
凄いな~~

忍耐が必要な小説って後の展開が疾走モードで面白いですよね。
グロいの嫌いじゃないし。。

しかし、寝る前に読むと夢みそうですね。

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんにちは~♪
> でもやっぱ奈津川家サーガが白眉かな^^
「奈津川家サーガ」は未読です~。白眉というくらいなのだから、面白いんでしょうね!
こんど挑戦してみよう☆
でもやっぱこの方の作品って疲れる~i-241

Re: こはる様☆ * by 惺
こんにちは~♪
> しかし、寝る前に読むと夢みそうですね。
絶対!! やめといたほうがいいですよ!!
夢どころか悪夢見そう…i-282
グロ大丈夫とあらば、ぜひぜひ!!
腸でロープ作ったりとか、妊婦サンのお腹を日本刀で…とか、
もうスプラッターも入って、てんこ盛りでした。
うう…食前に読むのもやめといたほうがいいかも。

個別記事の管理2010-05-17 (Mon)

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好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)
(2008/06/13)
舞城 王太郎

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 自分が今まで読んだ舞城王太郎作品の中で一番好きです、このハナシ。
 読んでいて泣きました。え? 舞城作品で泣くなんてありえね~と思う方も多々あるかと思いますが(正直自分でもそう思います)、でもやっぱ泣いてしまいました。
 作者の思うツボなんでしょうかね。シチュエーション的に。

智依子
柿緒Ⅰ
佐々木妙子
柿緒Ⅱ
ニオモ
柿緒Ⅲ
 
 の6作品から成る短編集。「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」は省略!

 どの短編も語り手は男子。対する恋人は皆余命いくばくかの病人、あるいは既に殺されてしまっている、あるいは死地に向かってゆく少女達。
 その彼女達へ捧げる不変の愛を、6作品で手を変え品を変え謳いあげてます。いつものあの下品で救いようのない文体とは全く違った、わりとまともで確かな表現で。

「愛は祈りだ。僕は祈る」

「祈りは言葉でできている。言葉というものは全てをつくる。言葉はまさしく神で、奇跡を起こす。過去に起こり、全て終わったことについて、僕達が祈り、願い、希望を持つことも、言葉を用いるがゆえに可能になる。過去について祈るとき、言葉は物語になる」

「……でも愛情と物語は、ひょっとしたら同じものなのかもしれない。そう、愛とは祈りで、物語も祈りだ。でもそういう本質的なところだけじゃなくて、構造も似たようなものを持ってるのかもしれない。それともひょっとすると、愛情と物語は全く同一のものなのかもしれない」 (本文より)

 印象的な文章を抜き出したんですが、コレを読むと、愛=祈り=言葉=物語=愛 という等式が成り立つような。
 「柿緒」においての語り手である治の職業は作家=物語を書く人。
 ということは、治は書くことによって、既に死者である柿緒への不変の愛を貫いてゆくということなのかなあと。

 少~しこじつけっぽいし、狙いすぎてるけど、巧いな~舞城王太郎! と思いながらベソベソと泣いてしまった、限りなく涙線弱い自分なのでした。


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個別記事の管理2010-03-29 (Mon)

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阿修羅ガール阿修羅ガール
(2003/01)
舞城 王太郎

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 第16回三島由紀夫賞受賞作。
 多分冒頭でドン引き、読むのをやめるか、そのまま読み進めるか二手に分かれる作品だと思う。読みにくさは相変わらず。でも自分は割と抵抗なく読了。既に慣れた?

第1部 アルマゲドン
第2部 三門
第3部 JUMPSTART MY HEART
 の3部構成。ヒロイン愛子の一人称語りで物語は展開。この語り口に耐えられるかどうかもこの作品を乗り越えるポイントのひとつ。テンポがいいと言えばそうだけど、嫌悪感抱く人も多々あるかと。ガールズトークという評もあるが、果たしてそうかなぁ? でもまあ、この語りでするする読めるとも言える。

 例によって全編を覆い尽くすのは、くどいくらいの下品(失礼!)な文章と相変わらずのブッ飛び感。第1部では本格ミステリーに発展するかと思いきや、第2部「崖」「森」「グルグル魔人」の3篇で思いっきりダークファンタジーに突入。それもそのはず、それら3篇の唐突なエピソードは1部の終盤で瀕死の大怪我をしたアイコの臨死体験なのだ。死の淵を彷徨い、三途の川を渡ろうとするアイコをすんでのところで引きとめるのは、失恋の相手陽治と未来の恋人を思わせる桜月淡雪。彼らによって一命をとりとめた愛子は3部で自分が生きる意味を知る。好きでもない相手と軽いノリでヤッちゃった過去を悔いたうえで自分という存在の大切さを実感し、さらに自己への愛(ナルシではなく)に目覚め、一皮剥けた成長を遂げるのだ。

 この作者の作品はいつも下品で邪悪で猥雑で支離滅裂。だけど苦労して読み終えたその果てには、悩みや迷いをふっ切った少年や少女の生の煌めきを垣間見ることができる。瑞々しいココロの成長を感じることができる。救いようのない暗闇に射す一条のその光を見たくて、自分はやっぱりこの著者の作品を読んでしまうのだ。そして毎回ストレートに繰り出してくる、さまざまな「愛」の形にも心惹かれてしまうのだ。今作はヒロインのネーミングからして直球でスゴかった。

 次は「ビッチマグネット」に挑戦しようか思案中。この作品もいろいろとあるようで。う~ん、どうしよう。



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個別記事の管理2010-02-15 (Mon)

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みんな元気。 (新潮文庫)みんな元気。 (新潮文庫)
(2007/05)
舞城 王太郎

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 読んでしまいました……そしてみごと連れて行かれました。奇天烈な舞城王太郎ワールドに。
「好き好き大好き超愛してる。」ではのっけから愛を語られ、「山ん中の獅見朋成雄」ではいきなりたてがみのうんちくで始まり、「世界は密室でできている。」では導入部でオンナノコが高い所から飛び降りる。

 そして今回は、寝ながらまたもオンナノコが宙に浮いている。読みながら、一体どんなハナシになるんじゃい! とワクワクしておりました。

 寝ながら空中浮遊するゆりと飛べない枇杷の姉妹が住む山口家。そこにはもう一人宙を浮くことが出来る、朝ちゃんという妹がいる。ある朝突然、「飛ぶ家」に住むという杉山一家に家を襲撃され、大事な家族である朝ちゃんを連れ去って行ってしまう。そのかわりとして自分達の息子昭を山口家に置きざりにしていくのだが、納得できずに(もちろんだ)必死に追いかけるゆりと枇杷と父親。しかし何故か拉致られた朝ちゃんは自分の家族の許に戻ろうとしない……。

 ストーリーなんてもうメチャクチャです。なんでなんで? の連続。「飛ぶ家」って何? なんでゆりは浮いてるの? なんで人間が空飛んでんの? なんで朝ちゃんは拉致られちゃったの?

 もちろん明確な答えをくれるはずはないのです。舞城氏。彼ワールド内では何でもアリなんです。ブッ飛んだ設定、独特の文体、小説全体をうっすらと包む危ういダークさ。これほど万人受けしづらい作家さんも珍しいな~と。
 しか~し、舞城氏の作品(自分が既読の作品限定で)に共通しているテーマはまさにでしょう!
 親子の愛、家族に対する愛、恋人への愛等々、愛の対象はいずれも違えど、こんなに分かりやすくストレートに書いている作家さんて珍しいなと思います。

 枇杷ちゃんの一人称で綴られているこの作品の主人公は言うまでもなく彼女なんだけど、枇杷ちゃんの少し屈折した異性への愛と拉致られちゃった妹への愛、両親ともちろん他の兄弟への愛、そして自分にとって誰が一番必要なのか、最後の最後に気付く真実の愛。ある意味枇杷ちゃんの人間的成長を描いた作品ではないかと、そう自分は勝手に解釈しております。

 好き嫌いがある作家さんであり、作品だろうなァとは思うけど、個人的には好きです。この疾走感とブッ飛び感。

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* by 伊織
こんにちは。

舞城氏の小説、私は苦手派です^^;
『好き好き~』を読んだんですが、全く彼の世界に入れませんでした・・・(泣)
うん、確かにストレートに“愛”を書かれていて、未だに興味はあるんですが、あのディープな世界に浸る覚悟がまだ出来ていないのです。。。
またもう少し経ったら挑戦してみようかなって感じデス。

それから、前回のコメントでお褒めいただいてありがとうございます!
嬉しかったです。
感想文でしかないのですが^^;
もう少し書評的なものを書けるように精進したいと思います。
またよかったら遊びに来てくださいね~♪

Re: ご訪問ありがとうございます♪ * by 惺
> わ~い伊織さんだ~☆ いらっしゃませ。
 王太郎さん、慣れると何とか読めます。文体にしろ描写にしろ過度な修飾が多い作家さんだなと思うんで、そこをスルーして読むとなかなかイケます。たまに頭痛しますけどe-259
 浅倉卓弥読み応えありそう。図書館にあったんで迷わず手を伸ばしました! 楽しみで~す。読んだらUPしますねッ☆
 

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