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個別記事の管理2011-08-20 (Sat)

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大正二十九年の乙女たち (メディアワークス文庫)大正二十九年の乙女たち (メディアワークス文庫)
(2011/04/23)
牧野 修

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 大正二十九年? 面白そうなタイトルに惹かれて購入。以下BOOKデータベースより内容。

日本が戦乱に巻き込まれつつある、大正二十九年。逢坂女子美術専門学校に、四人の個性的な女学生が通っていた。
画家としての才能あふれる池田千種。武道に没頭する男勝りな星野逸子。身体は不自由ながら想像力豊かな犬飼華羊。素直で女性らしい優しさに満ちた緒方陽子。
戦争の足音が近づく不自由な時代にありながら、短い青春を精一杯謳歌する彼女たち。しかし、その明るい日々に、不穏な影が忍び寄り…。

第一章 池田千種
第二章 星野逸子
第三章 犬飼華羊
第四章 緒方陽子

 初めての作者サン。得意ジャンルはSF・ホラーとのことで。まったく予備知識なかったので、乙女の明るい青春モノを想像していたらあっさり裏切られました。
 まあ、青春モノといえばそうなんですが……若干のホラー・ミステリー要素入ったちょっとダークな青春モノ。
 タイトルにもある大正二十九年というのは、架空の時代設定だったんですね。大阪のこれまた架空の町・逢坂の美術専門学校を舞台にした4人の個性的な乙女の物語。内容的には独特な雰囲気のどちらかというと暗めな作風。本格的に美術に打ち込む4人の乙女達の友情がさらりと描かれてます。

 そんな彼女達の日常に影を落とすのが頻繁に発生する連続少女誘拐事件。そしてその犯人と噂されるのがアルマスティと呼ばれる猿のような怪物……というこのモチーフからしてなんだかエドガー・アラン・ポーを彷彿させる幻想小説風。そして学校で発見される無残な炭坑馬の死体。それがまたひとつのオブジェとして完成されているところがなんとも異常な猟奇殺人。
 そんな殺人事件と犯人探しと少女達のそれぞれの悩みと葛藤を巧く融合させて展開してゆくストーリーに思わず引き込まます。

 ひと言でいうと、なんとも不思議な作風の小説。女子徴兵制があり、女も戦争に志願できるという設定もなかなか面白い。
 各章にヒロインである乙女達の名が冠されていて、個性的な彼女達の将来の夢・希望・挫折や葛藤が詳細に描写されている。中でも特異なのが第三章の犬飼華羊。病気のため余命幾ばくもない彼女には予知能力があるのか、他の三人とはまたちがった雰囲気のエピソードで面白い。

 作者サンは芸術に造詣が深いらしく、四人の乙女達に語らせる美術談義にもなるほどなと。
 少しばかり淡々としすぎて途中で辛かった部分もありましたが、1日限りの四人の展覧会を催すこととなったラストにも納得。逆にミステリー部分の謎解きはちょっとあっさり気味で物足りなかったような気もしますが、自分的には例にない異色作といった印象。メディアワークス文庫なのでラノベレーベルなんですね。ちょっと意外でした。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 牧野修
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by ひいち
おはよー☆
牧野修氏を読んでいると聞いて(見て?)、
題名は「乙女」だけれど、やっぱりホラーなのかなーって思っていたんだ(^0^)
やはりホラーだったのねー!
一時期ホラーにはまった時まとめて読んだ作家さんだけれど。最近読んでいなかった・・・な。
久々に棚を探してみようっと☆

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんはー!
牧野氏についての予備知識がまーったく無かったので、
想像していたモノとは全然違ったハナシだった!
ホラーがお得意の作家サンなんですね☆
言われてみて納得!なかなかにホラーシーンがぞくぞくしたし。
それにしてもひいちサン、詳しいですよね。
いろいろなジャンルの作家サンを読んでいて、マジ、尊敬します!!
見習いますうー☆

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