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個別記事の管理2011-12-24 (Sat)

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折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
(2010/11/27)
米澤 穂信

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 数々の賞を受賞したという謳い文句に誘われて読んでみました。以下BOOKデータベースより内容。

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。
その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた…。
自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、“走狗”候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年―そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?
魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場。


 面白かったです! ミステリーで賞を受賞しているとのことなので、てっきり今作も現代モノの正統派ミステリーなのかと思っていたら、ナント! ファンタジーと見紛うまでの中世イギリスの小国を舞台とした、剣と魔術が通用する世界のストーリーでした。
 なので最初は思いっきり違和感。しかしそれも読み進めていくうちに、やはり本格ミステリーなのだなと痛感。
 探偵は呪われた暗殺騎士を追ってソロン諸島に訪れたファルク。助手役は彼の従士の少年ニコラ。そしてもう一人の助手役ともいうべき、ソロン領主の娘・アミーナ。その彼女の一人称によってストーリーは展開。

 その一人称語りがとても淡々としていて読みやすかった。ちょっと16歳の少女の語りとは思えないほど落ち付いていたのは御愛嬌。その彼女の父親が突然殺されてしまったことから事件は始まる──。
 犯人が魔術使いであるということがファルクによって早々に明らかになるのだけれど、一体どこに潜んでいるのか? ファルク達がソロン島に到着したと同時に雇われた傭兵たち。その個性的な面々も否応なく容疑者の一人として加えられてしまう……。

 と、構成はまんま正統派ミステリーを踏襲しているなと。ただ、味付けというかテイストが剣と魔術という修飾がなされてはいるけれど。
 聡明な領主の娘アミーナを通して事件を描写する展開も面白い。そして冒頭から実は張り巡らされていた数々の伏線もラストになってなるほどなと思わせる。そして容疑者一同を呼び集め一人一人の容疑を晴らしてゆくという展開もかなり古典的な手法とも言えるなと。
 で驚愕(!)のラストも納得の巧さ。意外な真犯人に虚を衝く救世主。そしてアミーナとニコラの微笑ましくもかけがえの無い絆。

 謎解きはもちろん、傭兵達の個性的なキャラクターも相当に楽しめるし、お嬢様だったアミーナの精神的成長も清々しい。自分的に一番ツボだったのが、アミーナの兄であり次期領主であるアダムの腰抜け(!)具合。こういう息抜き的なキャラクター配置も楽しめた!
 なんとなーくシリーズ化しそうな雰囲気。タイトルの「折れた竜骨」の意味もとても良いなと。ニコラがこれからどうやって成長していくのかも楽しみかな。
 ファンタジーと見せかけた本格ミステリー。数々の受賞も納得の面白さでした。 


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 米澤穂信
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* by 塩枝
それ読みたいんですよ><
でも文章が1ページに2段あるというつらっ!w

米澤さんの淡々とした語り大好きですw

Re: 塩枝 様☆ * by 惺
こんばんは!
2段組みがなんともね…(泣)
自分もあちゃーって思ったけど、
いざ読み始めると面白くて一気読みでした!
ファンタジーとみせかけての本格ミステリー。
巧く騙されました~(>_<)

こんにちは * by 道楽猫
未読の作者さんですが、面白そうだなぁ。
2段組ですか。今読んでる京極夏彦もそうなのですが、私としてはそれぐらい分厚いほうが好きなので、これは是非読みたい本リストに追加させていただきます。

おお、タイムリー! * by えみ〜ご
こんばんはー。度々お邪魔します(^^)

って、この作品、とても気になってたんです!
ダ・ヴィンチでも評価高かったし。
惺さんの感想もかなり良いので、これは読まねば!
正月休み中に読めたらいいなぁー。
米澤穂信さんは、「さよなら妖精」が一番印象に残ってます。
(3冊くらいしか読んだ事ないのですが・・・)

あ、そうそう!
惺さんが激愛しているという「NO.6」を人様から借りてみました♪
文庫のほうは、まだ最終巻まで出てないようですが、
とりあえず借りた分は読みたいと思います。
アニメもやってましたよね。でも一回も見なかったんですよね~。
こちらも休み中に読んでいきたいと思います(^^)

それでは!長々と失礼しました。

Re: 道楽猫様☆ * by 惺
こんばんは!
京極夏彦氏を読まれてるのなら、この本はきっと楽勝~♪
面白かったですよ!
ファンタジーと思いきや、うまくミステリーとコラボしてて、
こんなのもアリなのかー!と思ってしまいました。
話のタネにもよろしいかと。

Re: えみ~ご 様☆ * by 惺
こんばんは☆
やはり話題作だけに人気なんですね。
正直、読みやすくて面白かったです。
自分もあまりこの作家サンの作品読んでないのですが、
その中でも一番楽しく読めたかな?

NO.6!!
是非読んでください!
お好みはあるかと思いますが、
かなり楽しめるかと…!
1冊が薄いのでサクッと読めますよん☆

個別記事の管理2011-11-20 (Sun)

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追想五断章追想五断章
(2009/08/26)
米澤 穂信

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 以前デビュー作を読んでちょっとイマイチ感あったので、比較的最近作をということで。以下BOOKデータベースより内容。

古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。
依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、結末の伏せられた五つの小説を探していた。
調査を続けるうち芳光は、未解決のままに終わった事件“アントワープの銃声”の存在を知る。二十二年前のその夜何があったのか?幾重にも隠された真相は?


 なんか……面白かったです。静かな感動というか。よく出来た構成にもう目からウロコ。
 ヒロインの可南子が亡き父親の書いた失われた小説五篇を捜し出す──という冒頭のエピソードから一気に惹きこまれた!
 その可南子の捜索の依頼を受けた芳光も、家庭の事情から叔父の古書店に居候をしていてなにかと鬱屈した日々を送っている。そんな日常から逃れようとするかのように、彼は可南子の一風変った依頼を受けてしまう。
 五篇の短篇はわりと早く発見することができるのだが、すべて最後の1行が欠落しているというリドルストーリー。
 各篇のラスト1行だけは可南子が所有していて、芳光が見つけた断章を合わせることによって作品が完成される……という仕掛けも面白い。

 ジャンル的にはミステリーになるのかな。
 可南子がまだ幼い時に亡くなった母親の死因が、果たして自殺だったのかそれとも夫婦の諍いの末の父親による他殺だったのか?
 失われた五断章に隠された父親の辛い心情と、母親の死の真相。そして可南子自身の秘密。
 それらを追い求める可南子と共に芳光の心にも次第に変化が訪れる。ここの芳光の心情の変化が自分的にとっても納得できて自然だった。
 大学も休学中で実家にも戻らない。何かと現実から逃避していた芳光が、可南子と知り合い、五断章を読むことによって次第に現実へと目を向けるようになる。

 五断章に隠された作者の秘密。それは可南子自身の謎であるとともに、家族の謎でもある。それを解き明かしてゆく過程がとても静かで穏やか。
 序章の「わたしの夢」がすべての謎の答えなのだな、と読了してしみじみ感じました。こういうトコロが巧いな~と。
 緻密な構成と、作中作の見事な融合。デビュー作とはまったく別人の作品のような印象。さすがだな~と思いながら充分堪能させていただきました!


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 米澤穂信
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* by happyflowerpop
米澤さんっていろいろな作品がありますよね。
それぞれ面白くってまさに注目株って感じです。
この作品は構成が素晴らしかったですね。

Re: happyflowerpop 様☆ * by 惺
こんばんは~!
> 米澤さんっていろいろな作品がありますよね。
> それぞれ面白くってまさに注目株って感じです。
> この作品は構成が素晴らしかったですね。

自分はあまりこの方の作品読んでなくて。
デビュー作とコレしか今のところ…(>_<)
おっしゃるように、構成の巧さに呆然としました。
スゴイですよね。作中作も凝ってるなーと思ったし。
次は「インシテミル」に挑戦したいなーと、密かに考えてます♪

個別記事の管理2011-10-02 (Sun)

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 以前から興味があった米澤穂信氏の本。何にしようか迷ったけれどデビュー作とのことでコチラ。以下B00Kデータベースよりあらすじ。

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。
何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!


 ううむ。なるほど。というか。一応学園ミステリー。
 主人公のホータローこと折木奉太郎は、高校入学を機に、強引な姉のゴリ押しで強制的に古典部入部を勧められる。まんざらでもない彼は姉の言うがまま入部してしまうが、彼の他に3人の入部希望者がいた。
 その古典部の唯一の活動の証である文集を巡る謎に、新たに入部した4人は挑んでゆくのだが……。

 33年前に起こった学祭をめぐる学校と生徒との対立。その対立の犠牲となった、当時の古典部部長の退学──。
 今はもう遥か遠くなってしまったその事件の真相を探ろうと奉太郎達は緩く捜査を開始するという展開。

 前半部はホントにほのぼのとした学内ミステリー路線でいくのかな? と思っていたら、中盤から退学させられた当時の事件の中心人物であった関谷にまつわる謎を追ってゆくという展開に。それが、なかなかミステリアスで面白かった。
 ただちょっと違和感あったのが、奉太郎とその仲間たちの関係がラノベ的なノリなのに、扱うミステリー部分が時代錯誤的な学園紛争なノリだったところが自分的にしっくりこなかったかな。もう少し起伏に富んだ展開であれば良かったかも……というのはあくまでも個人的見解。

 いかんせん、デビュー作だったのでね。物足りない感があったことは否めません! 今度はぜひとも最近作「ボトルネック」「インシテミル」などなども読んでみたいなあ。面白そうです。


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* by ラブラブラッキー
こんにちは。
こちらでははじめまして・・・
ichigopanpanです♪
米澤さんは「インシテミル」だけ読んだことがあります。
誰が犯人かすごくドキドキしたのを覚えてます。
「ボトルネック」は人気作品ですか?
私も読んでみようかな?

* by igaiga
このシリーズはだんだん面白くなっていきますよ~。
なので諦めないで(?)読んでみて~!
ただ・・・進級はしたものの未だに続きが出ない・・・

作者さんは米澤さんです

Re: こんにちは! * by 惺
わー!ichigopanpanサン!!
ようこそようこそ☆ いらっしゃいませ~!
こちらこそはじめまして!

> 米澤さんは「インシテミル」だけ読んだことがあります。
> 誰が犯人かすごくドキドキしたのを覚えてます。
> 「ボトルネック」は人気作品ですか?
> 私も読んでみようかな?
米澤サンに関してはあまり知らなくて…(>_<)
でも自分の中ではこの2作品がとても有名だなってインプットされてます!
「ボトルネック」は賛否両論あるようなんですが、
ちょっと興味ありますね。人気作かどうかは?です(笑)

Re: igaiga 様☆ * by 惺
こんにちは!
> このシリーズはだんだん面白くなっていきますよ~。
> なので諦めないで(?)読んでみて~!
> ただ・・・進級はしたものの未だに続きが出ない・・・
マジですか!!
シリーズなんだ! 進級するんだ、彼等!!
知らなかった…(;゚Д゚)エエー
面白くなるというigaigaサンの言葉を信じて
こまこま読んでみます~。
自分は最近作・流行作に弱くてねェ……。
いろいろ教えてください。igaigaサンのブログ参考にさせていただきますねー!

…でもって、ご指摘ありがとう!!!!
そのうち誤字脱字クイーン? の称号がつきそうだよ…(泣)
ホントに感謝ですう…(´▽`)アリガト!

米澤さん * by ゆう
気になりつつも、まだ読んだことのない作家さんです。
人気ですよね。私もデビュー作からチャレンみようかなぁ。古典部ってのが、また気になりますね。

↓「麒麟の翼」も、もう読まれたんですね。貸して下さる方がいるなんてうらやましい~。
私、図書館に予約中ですが、前に50名ほどいます。いつ私の手元に届くやら。

Re: ゆう様☆ * by 惺
こんばんは!
> 気になりつつも、まだ読んだことのない作家さんです。
> 人気ですよね。私もデビュー作からチャレンみようかなぁ。古典部ってのが、また気になりますね。
自分も初挑戦の作家サンでした。
「追想五断章」も気になります~!

> ↓「麒麟の翼」も、もう読まれたんですね。貸して下さる方がいるなんてうらやましい~。
> 私、図書館に予約中ですが、前に50名ほどいます。いつ私の手元に届くやら。
やはり職業柄(図書館勤務)、本好きがたくさんいて…。
そういう点では恵まれているかもです。この本はホントにラッキーでした。
50人…! ひたすら待つのみってつらいですよね(>_<)

* by でこかく
はじめまして、でこかくと申します。
米澤先生の作品ならば、創元推理社の文庫で出ている「小市民シリーズ」がとてもオススメですよ!
こちらなら件の物足りなさというのも払拭できると思います。

Re: でこかく様 * by 惺
こんばんは!
こちらこそはじめまして。
おススメ本のご紹介ありがとうございます。
ぜひともチェックさせていただきます。
コメントとご訪問ありがとうございました!


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