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個別記事の管理2011-10-16 (Sun)

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ラブレスラブレス
(2011/08)
桜木 紫乃

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 なんだかいろいろと話題になっている作品のようなので読んでみました。以下BOOKデータベースより内容。

馬鹿にしたければ笑えばいい。あたしは、とっても「しあわせ」だった。
風呂は週に一度だけ。電気も、ない。酒に溺れる父の暴力による支配。北海道、極貧の、愛のない家。昭和26年。百合江は、奉公先から逃げ出して旅の一座に飛び込む。「歌」が自分の人生を変えてくれると信じて。それが儚い夢であることを知りながら―。
他人の価値観では決して計れない、ひとりの女の「幸福な生」。「愛」に裏切られ続けた百合江を支えたものは、何だったのか?


 前評判に違わず面白かったです。ひとりの女性の一代記的な内容でした。
 ヒロインは百合江。北海道の開拓団の極貧家庭に生まれ育った、隠れた歌の才能を持つ女性。その彼女が中学卒業と同時に進学の夢を断たれて奉公することになるが、歌への情熱断ちがたく、奉公先を飛び出してとある一座に弟子入りする──。
 それからが彼女の波乱万丈・艱難辛苦の人生の始まりであって……。

 時代背景はあらすじにもあるとおり終戦直後の昭和20年代からおそらく平成の初めまでだと推測。なので昭和の香りが濃厚に漂っています。
 百合江は主に旅周り一座の歌手として活躍するのだけれど、持ち歌も演歌やスタンダードナンバーなどのいわゆるナツメロがほとんど。この小説世界もまさにそんなカンジ。演歌の世界を地で行くような濃密な女性の一生を描写してました。
 話としては起伏に富んで百合江の人生のこれでもかこれでもかと押し寄せる荒波におもわず引き込まれてしまう。決してお涙頂戴的な湿っぽい展開にならずに、力強く逞しい百合江というキャラ造形はなかなか魅力的。

 ですが……あまりにもステロタイプというか……まさに演歌の世界を地でいっているようなストーリーに自分は魅力を感じなかったのも確か。
 極貧の中から抜け出し、旅周りの一座に紛れ込む。男女の出逢いあり別れあり出産あり。で、窮地に追い込まれた時に実の妹の救いの手が差し伸べられたり。生き別れになった娘との晩年になっての思ってもいなかった形での邂逅──などなど。思いっきりベタな展開だけど、好きな方には堪らない要素がたくさん詰め込まれているなと。

 タイトルが洋モノっぽいですが、ストーリーはまったく対極のド演歌。コテコテ女の一生モノです。
 このハナシを理解するには自分はまだまだ人生経験が浅いのか、お子様なのか。確かに面白いです。早く続きを読みたくてページをめくる手は早くなりますが、感動はしませんでしたね。ヒロインも好感度高いけど、感情移入できなかったというか。
 うーん。自分的には少し消化不良といったトコロでしょうか。好き嫌いが分かれる作品なのかな? 好きな方は絶対ハマりそうだし、ダメな人はまったく受け付けないゾ的な。なんとも不思議な読後感の作品でした。


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