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個別記事の管理2012-09-29 (Sat)
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不連続殺人事件 (角川文庫)不連続殺人事件 (角川文庫)
(2006/10)
坂口 安吾

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 坂口安吾…久しぶりです。タイトルがインパクト強すぎて超絶面白そうだったので挑戦してみました。以下BOOKデータベースより内容。

戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。
作家、詩人、画家、劇作家、女優など、いずれ劣らぬ変人・奇人ぞろい。邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、世にも恐るべき、八つの殺人が生まれた!
不連続殺人の裏に秘められた悪魔の意図は何か?鬼才安吾が読者に挑んだ不滅のトリック!多くのミステリ作家が絶賛する、日本推理小説史に輝く傑作。


 内容にもあるとおり、ミステリ作家絶賛の作品なのだとか。
 ある意味わかる気もしますね。総勢29人にも及ぶ登場人物。老若男女それぞれ皆個性的でひとクセもふたクセもある超特徴的な人物ばかり。一人も無駄なキャラがいなかったのは確かかも。
 語り手は矢川という作家。最初自分はこの人物が犯人なのかなーと疑ってみたり。違ってましたけどね。ミステリーにおいて重要な探偵役が若き童顔?の巨勢博士。いかにも探偵的な頭脳を有した洞察力優れた人物。その彼が挑むのは招かれた歌川邸で繰り広げられる、8人もの犠牲者を出した殺人事件。

 とにかく登場人物が多くて四苦八苦! 名前と特徴を覚えるだけでもかなり辛かった。探偵役のちょっとイケメン巨勢博士もあんまり特徴ないというか、ラストの謎解きまでほとんど活躍しないしー。
 残る人物達による人間模様・葛藤や確執の描写にほぼページ数をとられていたような気がする。ま、上質な人間ドラマと捉えればそれはそれで素晴らしい作品だと思うのだけれど、ミステリーとして読むと自分のキャパいっぱいいっぱいで楽しむ余裕がなかったというか。推理する醍醐味・探偵の活躍に胸躍らせるなどの高揚感があまりなくて残念だったなあ。

 でも、なんだろ、西洋的なテイストはかなり感じた。いわゆる江戸川乱歩や横溝正史のような純和風ミステリー的なおどろおどろしさは皆無で、人間ドラマに重点をおいて推理劇に仕立てているところはなかなかセンスが良いなと。
 自分的にはバークリー作品を連想してしまった。「第二の銃声」とか「ジャンピング・ジェニィ」とか。全然似ても似つかない内容なのだけど、大勢の人物が(しかも皆個性的)集まる邸で発生する殺人事件──という設定と雰囲気がなんとなく似ている気がして。
 次々と発生する殺人事件の手口も動機も判然としない。何の共通点も連続性もなく、まったくバラバラの状態のまま繰り返される殺人事件。これがタイトルである「不連続殺人事件」の意味なのだとか。

 一体この人物達の中から犯人は捕まるの? その動機は? と最初うんざり&心配していたけれど、さすが納得の犯人と動機とトリック(はイマイチ苦しかったかな…)でラストまで読み切れました…でもちょっと疲れたかもね、この作品…って、いやいやいや、きっと自分の理解力と読みこみが足らんせいだったのだな。きっとそうだ!


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 坂口安吾
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好みかも * by 矢神工房
初めて知る本です。でも自分好みの本のような気がします。是非読んでみたくなりました。

Re: 矢神工房様☆ * by 惺
こんばんは。
坂口作品の中ではマイナーっぽいですよね。
自分も最近知り興味津々で読了しました。
かなり人間関係入り組んでいて読むの苦労しました。
お好みとあらば是非是非!
読了後は感想をお聞きしたいです。
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個別記事の管理2012-05-11 (Fri)

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明治開化  安吾捕物帖 (角川文庫)明治開化 安吾捕物帖 (角川文庫)
(2008/06/25)
坂口 安吾

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 アニメのUN-GOで興味を持って読んだ作品。坂口安吾は「堕落論」から入ったので真逆の作風に驚き! 以下B00Kデータベースより内容。

文明開化の明治新世相のなかで、次々と起きる謎の奇怪な事件。それにのぞむは、赤坂氷川町の隠宅で自適の日々を送る、幕末の英傑、勝海舟。彼の名(迷?)推理にほだされつつ、事件解決に活躍する紳士探偵、結城新十郎。そして勝手に首を突っ込んでくる、個性様々な仲間たち。
独特のユーモアと毒舌のなかに文明批評のわざをピリリときかせながら、卓抜な推理的構成で捕物帖の面白さを堪能させる、安吾の傑作エンタテインメント。

 読者への口上
舞踏会殺人事件
密室大犯罪
ああ無情
万引一家
血を見る真珠
石の下
時計塔の秘密
覆面屋敷


 短篇集なのにかなーり読み応えありました。アニメのテイストはありつつ、かなり違う設定&内容&キャラ。←当たり前だ。
 重要な役どころにあの勝海舟が登場。世間から一歩退いて静かに暮らす彼の許に、剣術使いの泉山虎之介が騒々しく事件を持ち込んでくる。それを解決するのが今作のメインキャラであるイケメン紳士探偵・結城新十郎。さらに戯作者・花迺屋因果や令嬢梨江も絡んで賑やかな推理劇の始まりとなる。
 「堕落論」ではお堅いイメージだった安吾。けれどこの作品ではイメージ払拭! 砕けた文体・バラエティに富んだテーマ・個性的なキャラクターが渾然一体となったいわゆる娯楽作品=エンタメとなっておりました。面白かった作品をいくつか。

舞踏会殺人事件
 アニメの最初もこの話。メインキャラ総出演! といったカンジの秀逸な紹介譚? 
 とある富豪の屋敷で催された仮装舞踏会。その最中で当主が謎の死を遂げる。衆人環視の中で行われた大胆な犯行。その犯人は一体誰なのか?
 令嬢・梨江の一筋縄ではいかないじゃじゃ馬っぷりが素敵だ~!
血を見る真珠
 真珠採取事業を背景に、色と欲に目がくらんだ人間模様。ふとしたことで真珠の密漁の機会を得た人物達の採取船内での醜い争奪戦。船内の人間関係がリアルで人間の欲望の醜悪さもまた妙にリアル。新十郎の謎解きもなるほどなと。
時計塔の秘密
 とある極貧で気弱な男が事業を興し成功するまでの奇妙な運命。男の財産を狙う悪妾が突如姿を消す。その行方は? 意外な犯人とその友情。犯人が優しげだっただけになおさら恐ろしかった……。
覆面屋敷
 旧家で起こった火災。現場には焼死体が二つ。複雑に絡み合った相続問題の果ての悲しい事実。座敷牢に捕らわれた廃嫡させられた青年の悲しい運命に複雑な思いも。ほんの少し横溝正史っぽい雰囲気。

 ……と、全作すべて面白かったんですけどね。安楽椅子探偵的な勝海舟の推理がまた納得しちゃうんだけど、ことごとく新十郎によって覆されるのがね、もうお約束。推理劇としても楽しめるけれど、一種の娯楽作・風俗小説としても面白いなと。坂口安吾の新たな作風知れました。奥深いな~。さすが文豪!

UN-GO 第1巻 初回限定生産版Blu-rayUN-GO 第1巻 初回限定生産版Blu-ray
(2012/01/27)
勝地 涼、豊崎愛生 他

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 これがきっかけで作品を読んだのさ! 
 オリジナルではイマイチな存在感だった花迺屋因果がアニメでは華麗に変身!
 新十郎と因果のコンビが好きだった~。


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* by ひいち
こんにちはー☆

UN-GOも見たかったなぁ~
大好きな高河ゆん先生もキャラデザインに
参加されていたのよねぇ~。

アニメをきっかけに、本のほうも・・・ってあるね~(^∀^)

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!

> 大好きな高河ゆん先生もキャラデザインに
> 参加されていたのよねぇ~。
そうなんだ! 
ひいちサン詳しい~☆ ストーリーも面白かったけど、
キャラクターの作画もとっても魅力的♡だったのよー!

> アニメをきっかけに、本のほうも・・・ってあるね~(^∀^)
あるある! 自分なんか特にそう!
両方楽しめてとっても良いかも!

個別記事の管理2011-11-03 (Thu)

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 深夜アニメでUN-GOというのがあるんですが……そのアニメに思いっきり影響されて読んだ作品。←単純! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

「人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない」
第2次世界大戦直後の混迷した社会に、戦前戦中の倫理観を明確に否定して新しい指標を示した「堕落論」は、当時の若者たちの絶大な支持を集めた。
堕ちることにより救われるという安吾の考え方は、いつの時代でも受け入れられるに違いない。
他に「恋愛論」「青春論」など、各エッセイ12篇を収める。

日本文化史観
青春論
堕落論
続堕落論
デカダン文学論
戯作者文学論
悪妻論
恋愛論
エゴイズム小論
欲望について
大阪の反逆
教祖の文学
不良少年とキリスト


 かなり……読むのに苦労しました……ヘトヘト……最初というか、とっかかりがキツかった。3篇目の「堕落論」あたりから俄然面白くなってすいすい読めたけれど。
 安易な動機で大作家の作品を読んだりするからいけないのね……と自戒しつつ、それでも中盤からはかなり面白く読めた。
 12篇あるのだけれど、自分的に白眉だったのが、「堕落論」「続堕落論」と「デカダン文学論」。
 戦中において明確で痛烈な戦争・軍部批判。特に天皇制を利用・隠れ蓑にした軍部の欺瞞を糾弾する論述にはなるほどなと。

 「デカダン文学論」においては、日本が敗戦を喫したのは不条理且つなんの根拠も持たない精神主義のためだとはっきり断言しているのがなんとも痛快。まさにその通りだと膝を打つ思い。当時の男尊女卑思想漂う家庭生活も痛烈に批判を展開。互いに同等に精神的成長を遂げることが必要だという論旨を自分は読みとった。

めいめいが各自の独特なそして誠実な生活をもとめることが人生の目的でなくて、他の何が人生の目的だろうか。
私はただ、私自身として、生きたいだけだ。


 力強いこの宣言ともとれる作者の信念に激しく共感。
 全篇において印象深く心打つ言葉と文章が散りばめられて深く考えさせられた。ラストの「不良少年とキリスト」などは、自分の歯痛をネタにしながらいつの間にか作家太宰治論へと展開してゆくその巧さに驚いた。くだけた文体とユーモアもふんだんに盛り込まれていて、こんな文章もかくのか、と目からウロコ状態。
 初・坂口安吾。エッセイから入りましたが今度は是非小説に挑戦してみたい!

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