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個別記事の管理2011-11-05 (Sat)

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逃亡くそたわけ逃亡くそたわけ
(2005/02/26)
絲山 秋子

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 過去の直木賞候補作だったんですね。なんとなく、納得。インパクト大のタイトルと薄さに惹かれて借りました。以下、出版社 / 著者からの内容紹介。

21歳の夏は一度しか来ない。あたしは逃げ出すことにした。
軽い気持ちの自殺未遂がばれて、入院させられた病院から。
逃げるのに思いつきで顔見知りを誘った。24歳の茶髪で気弱な会社員。
すぐに「帰ろう」と主張する彼を脅してすかして車を出させた。東へ。そして南へ。
__おんぼろ車で九州の田舎町を駆け抜けるふたりの前にひろがった暑い夏の物語。

面白かったですよー!このひと言。
タイトルからはもちろん内容なんて想像できなかったんですが、なるほどこういうハナシだったのか! と目からウロコ状態。
「亜麻布二十エレは上衣一着に値する」
こんな一文から始まる冒頭からして一気に惹きこまれて一気に読んでしまった。薄いのであっという間に読めてしまう。

 主人公は躁鬱病で精神病院に入院している花となごやん。治療のしんどさに耐えきれなくなった花がなごやんを誘って病院を脱走することからストーリーは一気に展開。
 完全なるロードノヴェルでした。このシチュエーションでもう持っていかれてしまいました。なるほど!
 冒頭の一文は花の頭の中で繰り返される幻聴。逃亡中もしょっちゅうこの声に悩まされる=病状は芳しくないということ。
 病院脱走&逃亡をそそのかす、そんな強引な花に振り回されるなごやん。果ては車までだして、遂に九州一周の逃亡の旅に出発することになってしまう。
 逃げる2人を誰が追跡してくるわけでもないのだけれど、特に花は強迫観念に取りつかれたように追手がいるのではないかと、疑心暗鬼になって次々と九州全土を移動してゆく。その間にも無免許のくせになごやんの車の運転をしたり、万引きをしたり…とやりたい放題。

 この花というキャラがホントに嫌味がなくてカラッとしていて好感度高かった。全編に渡る方言もこの作品の重要なガジェットで、この方言会話がなかったら面白さ&魅力激減は必至だったに違いない。
 花のお供の、人の良すぎるなごやんも名古屋生まれのくせに極度の東京崇拝者。
 そんな奇妙な2人が刹那的な勢いにまかせて行き当たりばったりの逃亡をするのだから、先の展開が見えないスリリングさがなんとも言えず。
 作風はあくまでドライで、ラストもすとんと落ちるものではなく、2人の今後がどうなるのか余韻の残るモノ。
人の良いなごやんの咄嗟の叫びがとても印象的。ロードノヴェルの面白さ堪能しました。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 絲山秋子
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by KKGT-R
面白かったでしょ。
絲山秋子の作品はハズレないですよ。
全てがお薦めです。

本人もいろんな意味で吹っ飛んでる人です。

Re: kkGT-R 様☆ * by 惺
こんにちは!
> 面白かったでしょ。
> 絲山秋子の作品はハズレないですよ。
> 全てがお薦めです。
>
> 本人もいろんな意味で吹っ飛んでる人です。
おっしゃるとおり面白かったです!
以前読んだkkGT-R氏の記事がふと頭によぎって
ついつい借りちゃいました!
疾走感がハンパないですね~。
作者サンもメンタル系だと何かの新聞で読んだ覚えが。
そのせいなのか、やたら薬のシーンがリアルでした。

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