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個別記事の管理2012-02-07 (Tue)

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 新聞評などでかなりの高評価。Twitter でも話題になりつつある感じで、かなり期待して読みました。以下BOOKデータベースより内容。

娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心動かされる「傍聞き」。
元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。
女性の自宅を鎮火中に、消防士のとった行為が意想外な「899」。
患者の搬送を避ける救急隊員の事情が胸に迫る「迷走」。
巧妙な伏線と人間ドラマを見事に融合させた4編。表題作で08年日本推理作家協会賞短編部門受賞!


迷走
傍聞き
899
迷い箱
 … のハイレベル4篇収録。

 面白かった! のひと言。ミステリーというと普通中篇~長篇が多いと思うのですが、この作品は短篇集でとても読みやすかったのがありがたい! まるで松本清張を読んでいるようだった。
 たった4篇しかないのだけれど、どれも趣向が違ったテーマとトリックでまったく飽きない。大がかりなミステリーだと登場人物頭に入れるだけでも大変だし、トリックも複雑になったりしてイマイチ把握しにくい(←あくまで自分の場合)。でも本作はそんなことはなくてすんなりと作品に入っていける。どれも本当に面白くて印象深かった。

迷走
 最初どういうシチュエーションなのかわからなかった。登場人物の紹介やらシーンの説明などはまったくなくて、いきなり核心場面から展開……みたいな感じで。
 傷害事件で負傷した人物を搬送途中の救急車内で繰り広げられる人間ドラマ。一瞬、復讐譚なの? と思わせておいて実は人命救助の感動のラストへと繋げてゆくラストに巧さを感じました。ちょっと「偶然」が重なったかな? という印象は否めないけれどね。
傍聞き
 表題作。ヒロインは刑事。難しい年頃の娘を抱えてとある窃盗事件を担当し、自分がかつて捕まえた犯人の「お礼参り」を懸念しながらも、犯人を特定すべく日夜奔走している。その彼女と娘との絆や、犯人との奇妙な触れ合い。タイトルの「傍聞き」というキーワードが効果的に使われていて、ラストなるほど! と思わず唸ってしまうような落とし所。娘がとっても魅力的で良いワキキャラとなっている。
899
 消防士の諸上が密かに心寄せるのは、バツイチらしい子持ちの人妻。その彼女が住むアパートから出火した!
 救助に向かう諸上が知った彼女についての意外な真実。彼が同僚に寄せる優しさが清々しく、さらに虐待という予想外のテーマを盛り込んだストーリー。
迷い箱
 更生保護施設長である結子をヒロインにした、少し哀しい人情話。施設を出所した一人の男と結子との心の触れ合い。やはりこの作品もタイトルとテーマの使い方が巧すぎる!

 どちらかというと、日常ミステリーに分類されるかと思うのだけど、自分的には人間同士のハートフルな関係を描いた作品だな、という印象がかなり強い。
 そしてなによりオチというかトリックの使い方に目からウロコでした。どの作品も間延びしていないというか、研ぎ澄まされたナイフのように切れ味の良いストーリーばかり。自分にとってかなり新鮮なミステリー短篇集でありました。


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