03≪ 2017/04 ≫05
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2012-04-18 (Wed)

ご訪問ありがとうございます☆

功利主義者の読書術 (新潮文庫)功利主義者の読書術 (新潮文庫)
(2012/03/28)
佐藤 優

商品詳細を見る

 以前読んだ「野蛮人の図書室」で知った書籍。著者は同じ佐藤優氏。すぐに読めるかな? と思いきや予想外に時間がかかってしまいました。それほど読み応えがあった著作でした。以下文庫裏表紙より内容。

功利主義的読書とは何か? 
それは本の大海から、本当に使える叡智を抽出する技術だ。聖書、資本論、名作古典小説からタレント告白本まで、具体的効用の薄いとされるジャンルの書物をあえて選択。紙背に隠れたメッセージを読みとり、過酷な現実を戦い抜く方法を鮮やかに提示する。
世界の非情さと教養の豊穣、いずれをも知りぬく当代随一の論客による、挑発と知的興奮に満ちた読書指南。


 まず、「功利主義者の読書術」とは一体どういうことなのか? というと──
 現実には目に見えない真理=神として捉え、神が人間に何を呼びかけているかを知るための技法なのだということで。
 うーん、イマイチ具体的によくわからないのだけど、上の内容にもあるとおり、「本の大海から、本当に使える叡智を抽出する技術」=読み方って解釈したほうがよいのかな?
 聖書から資本論、タレント本、小説とさまざまなジャンルの本を取り上げているのだけど、中でも個人的に納得&面白かったものをいくつか。

資本主義の本質とは何か
「夢を与える」綿矢りさ
 この小説が資本主義の本質を問う章にカテゴライズされていることにそもそもビックリ。普通の小説だと思うのだけど(未読だ!)、著者の論述を読んでいるとなるほどそうなのか!って頷ける。モデルとなったヒロイン=「商品」として捉え、その背後に新自由主義的思想が見え隠れしているという見解に瞠目。

論戦に勝つテクニック
「負け犬の遠吠え」酒井順子
 実はこの著作を読んでついつい借りてしまいました、「負け犬の遠吠え」。自分的には普通のエッセイだと思っていたのだけど、なんと著者は喧嘩の指南書として捉えているところが凄すぎる…物凄い着眼点だなと驚き。アリストテレス論理学と関連付けて読み解くとはまさに目からウロコ。

大不況時代を生き抜く智慧
「蟹工船・党生活者」小林多喜二
 この作品にも面白い着眼的で挑んでます。「蟹工船」は自分も読んで、当時の労働者達の悲惨な状態に「うーん、そうだったのか」と感慨深く、てっきりリアリズム小説だと思っていたのです。が、しかし! なんと作者の小林多喜二は実はエリート銀行員マンで労働者の生活現場を皮膚感覚で知らないとのこと。なのでこの小説は作者が伝聞と活字によって仕入れた「仮想現実」である──という見解にもまたも驚きでした。

「沖縄問題」の本質を知るための参考書
「テンペスト」池上永一
 これはもう納得ですね。この小説読めば近現代の沖縄史が比較的よく理解できたし。
「テンペスト」はエンターテインメント小説の体裁をとった政治と外交の実用書なのである。
 ラストの著者のこの一文に思わず納得でした。

 小説ばかり並べてしまったけれど、まだまだ他にもたくさんのジャンルの本があります。著者はどの著作もみなものすごく読み込んでいてその知識の深さに驚きの連続。そしてただ本を読んで評を書いているというのではなく、必ず独自の読み方をし解釈をされていることがとても参考になったかなと。深く作品を読んでその本意を知り、独自の見解と解釈に発展させてゆく──という読み方の勉強になりましたね、個人的に。


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆
スポンサーサイト
Theme : 書評 * Genre : 本・雑誌 * Category : 佐藤優
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
個別記事の管理2012-03-05 (Mon)

ご訪問ありがとうございます☆

野蛮人の図書室野蛮人の図書室
(2011/11/30)
佐藤 優

商品詳細を見る

 変わったタイトルといかにもなジャケットに惹かれて借りてみました。著者サンについて自分はまったく存じあげなかったのですが、元外務省の方だったらしいです。その方の書評集なのだなあ……と漠然とした予備知識で読了。以下BOOKデータベースより内容。

日本人は、所詮野蛮人である!というスタンスに立って物事を考えると、脳みそから力が抜けて、ラクに知識が頭に入ってくる。
当代随一の読書家であり、教養人、佐藤優氏が、若いサラリーマン(野蛮人)がいま何を読めば必要にして十分なのかを懇切に教えてくれる。
何者かに騙されないで生きるために。大人になるための必要十分な「教養」が身につく画期的・必携のブックガイド。


まえがく 「ようこそ、ラズベーチク・ライブラリーへ」
第一章 人生を豊かにする書棚
第二章 日本という国がわかる書棚
第三章 世界情勢がわかる書棚
第四章 頭脳を鍛える談話室
あとがき 司書室にて


 第一章から第三章までが主に書籍の紹介&書評の数々。圧倒的な量にビックリです。自分的には第二章までがかなり楽しく読めたかな。
 特に第一章。読了済みの本も何冊かあったので、その内容を思い出しながら読み進められてかなり面白かった。
 中でも ウミガメに見る女の本質──かわいさの陰に潜む「肉食系女子」の本性 とか!!!
 取りあげられている本は各テーマそれぞれ2冊づつ(毎回そうなのだ。コレは定番)。
 例の肉食系女子の場合は、平山廉「カメのきた道──甲羅に秘められた2億年の生命進化」 と 坪田譲治「新版 日本のむかし話3──浦島太郎ほか全17編」
 浦島太郎が助けたカメは実は乙姫の化身であって、坪田版「浦島太郎」では竜宮城から帰った浦島太郎は一羽のツルになってしまい、その姿を見るために乙姫もカメになって浜へはいあがっていたのだとか。浦島太郎をなんとかして自分の夫にしようとあれこれ策謀する「肉食系女子」として乙姫を捕える着眼点がね、もう愉快すぎる。
 そんなカンジで第一章は文豪・司馬遼太郎や松本清張から話題作「1Q84」まで、さまざまな書籍を取り上げ、著者の独自の評が冴えまくってます。

 第二・三章は主に政治・テロ・戦争・領土等に関する書籍多し。著者が元・外務省出身ということで、さらに世界情勢関連の知識も豊富で本格的書籍がずらりと並ぶ並ぶ。
 日本が抱える様々な問題に関する書籍が実に良く網羅されていて、それでいて簡潔でわかりやすい書評がなされているのでとても助かる。

 ラスト第四章では、四人の各界著名人との対談形式。自分的には「テンペスト」の著者池上永一氏との対話がなかなか鋭いかなと。その「テンペスト」は19世紀の琉球を舞台にしているのだけれど、実は現在の沖縄の状態にも当てはめることができるのだとか。基地問題とかね。

 想像以上に硬派な書評でありました。自分が普段まったく読まない政治・世界情勢関連の著作がたくさん紹介されていたのでかなり参考になった。
 この方の著作で 「功利主義者の読書術」 というものもあるそうなので、そちらも読んでみたいなと。



blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆
Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 佐藤優
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。