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個別記事の管理2012-04-26 (Thu)

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死の迷宮 (1979年) (サンリオSF文庫)死の迷宮 (1979年) (サンリオSF文庫)
(1979/05)
フィリップ・K.ディック

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 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」で有名なフィリップ・K・ディックの作品。自分所有のモノは幻のサンリオSF文庫版。わりとマイナー作が収録されているというある意味貴重な代物。以下BOOKデータベースより内容。

目的も知らされず、未開の惑星デルマク・Oに送り込まれた14人の男女。使命を告げるはずだった通信はメッセージの受信中に途切れ、やがて一人また一人とメンバーが殺されはじめた…。謎めいた建造物が聳え、物質をコピーする生物が俳徊する、この星に閉じ込められたまま、彼らは狂気に蝕まれてゆくのか。ディックがつむぐ、逃げ道なしの悪夢世界。

 予想外の面白さ! 内容にあるとおり、目的も知らされずに謎の惑星デルマクー0に送り込まれた14人の男女が繰り広げる人間模様。外界との通信手段は断絶し孤立無援の状態に陥った彼ら達がとった行動とはなんと殺人!
 まるでバトルロワイヤルの様相を呈していくのだけど、そこに謎の建造物が絡んだり絶対的神の存在としてのスペクトスキーと、その著作「ザ・ブック」が効果的に使われたりしてガジェットの妙が冴える。まるで聖書のようなその書物を心の拠り所として、デルマクー0の謎に挑んでゆく14人──。

 次々に殺されてゆく仲間達。一体誰が誰を殺してしまったのか? 
 疑心暗鬼に怯えながらも少ない手がかりを頼りにデルマクー0の謎とそれに絡む地球の真の目的を解明しようと奔走する。SF+ミステリー+サスペンス的要素が詰まって飽きさせない。展開のスピードとしては少しもたつく感じも否めないのだけど、個性的なキャラクター達(これがまた皆ダメダメ的な……)がまた愉快で思わずページをめくっちゃう!

 終盤、生き残ったメンバーは半分以下となってしまい、いよいよ謎の建造物の秘密が明かされようというその瞬間、なんと驚愕の天変地異が起こって(もちろん事前にプログラミングされていたのだけど)全員がお亡くなりになってしまうとか……!
 で、さらに驚愕のラストにはもうもうこうきたか~と目がウロコ。今で言う、まるでゲーム展開なのでした。詳しくは申しませんが。
 すべてが明らかになる謎。長年抑圧された集団の深層心理の恐ろしさをなんとか食い止めようと編み出された手段。心理学的な要素もちょこっと含んで、鮮やかな、それでいて読後感よろしいオチに驚いてしまったのでした。
 ちょっと珍しいマイナー作? しかし、予想外の面白さに満足な1冊でした。


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Theme : SF小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : フィリップ・K・ディック
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個別記事の管理2011-01-27 (Thu)

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アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
(1977/03/01)
フィリップ・K・ディック

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 「ニューロマンサー」に代表されるサイバーパンクの先駆け的存在の作品。自分は観ていないのですが、映画「ブレードランナー」の原作でもあるそうです。
 タイトルがインパクトありますよね。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

第三次大戦後、放射能灰に汚染された地球では、生きている動物を所有することが地位の象徴となっていた。
人工の電気羊しかもっていないリックは、本物の動物を手に入れるため、火星から逃亡してきた<奴隷>アンドロイド8人の首にかけられた莫大な懸賞金を狙って、決死の狩りを始めた!
現代SFの旗手ディックが、斬新な着想と華麗な筆致をもちいて描きあげためくるめく白昼夢の世界!

 バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)VSお尋ね者アンドロイドというわかりやすい構図に引き込まれた! あんまり難しいSF世界を展開されてしまうと??になってしまう自分ですが、今作は比較的面白く読めましたね。時代設定がなんと、1992年! ちょっと愛着感じました。
 ヒーローのリックは警察に所属するバウンティ・ハンター。どうしても生きた動物が買いたくて仕方が無い。それには大金がかかる…ということで、逃亡アンドロイドの始末を請け負うことに。8人のうち、2人は先輩ハンターが処理済み。なので、彼の担当は残り6人。しかも最新型の「ネクサス6型脳ユニット」が内臓されている手強いアンドロイド。対するリックの武器はレーザー銃のみ!

 ……というと、スピード感ありアクションあり、のスリリングな展開を期待したいところですが、いやいや、意外なことにもっと哲学的な思想が流れてました。
 逃亡中のアンドロイドを追跡していくうちに、彼等の個性に気付いてゆくリック。例えば人間社会の警察組織に紛れ込んでいたり、高名なオペラ歌手になりすましていたり。
 アンドロイド達の能力は高く、ともすれば人間以上。特にリックはオペラ歌手・ルーバに心惹かれてしまう。彼女はアンドロイドでありながら、人間以上に人間らしく、才能と感情豊か。その彼女も同業の他のバウンティ・ハンターに狩られてしまうのだが、その瞬間、アンドロイドの彼女に同情してしまったリックは自分自身に疑いを抱き始める。自分は一体何者なのだ? 自分も実はアンドロイドなのではないか、と。

 人間同様感情豊かなアンドロイド、アンドロイドのように無感情で冷酷な人間。リックは追跡途中、様々な人間・人造人間に出逢ってふと考える。人間とアンドロイドの違いは一体何なのか。
 ラスト、リックが最大最強のターゲットに相対する時、パートナーとして選んだのがこれまたアンドロイドの少女・レイチェル。そのレイチェルを愛してしまった彼は、もうアンドロイドハンターとしては生きてゆけないことを自覚する。

 人間VSアンドロイドというのは思いっきりの比喩で、実は見知らぬ他人同士、紛争ある国家間、どのシチュエーションにも置き換えられる構図だな、というのは個人的感想。
 どちらも一歩歩み寄れば理解できるのに。理解し合おうと思えばそう出来るはずなのに。どうしてもその一歩が踏み出せない。
 今作で重要なアイテムとして「他者への共感の度合いを測定するテスト」というモノが登場するのですが、まさにコレが現代社会には必要なのではないかな~。
 まあ、綺麗事・理想論と言ってしまえばそれまでなのだけれど。そんな意味合いもこの作品に隠されているのではないかなと、ふと、そんなことを思ってしまいましたね。

 SFではありますが、実はメッセージ性豊かなヒューマンドラマといった読後感でした。「電気羊」の暗喩するモノが未だに分からない自分。癒し・救い・安らぎなのかなあ? 
 そういった部分も含めて、非常に考えさせられる作品でした。


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Theme : SF小説 * Genre : 小説・文学 * Category : フィリップ・K・ディック
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おじゃまします。 * by まいまい
この作品、題名がものすごく有名なので
すっかり読んだ気でいましたが、
読んでなかったみたい(笑)

人間vsアンドロイドが比喩だっていうご意見、
鋭いとこ、ついてる感じですね。
読みたい本が増えちゃって困りました。(^^)

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは~☆
> この作品、題名がものすごく有名なので
> すっかり読んだ気でいましたが、
> 読んでなかったみたい(笑)
インパクトありますよね~。
最初、コメディなのかと思ったe-263

> 人間vsアンドロイドが比喩だっていうご意見、
> 鋭いとこ、ついてる感じですね。
わ~、あくまで個人的意見。
ホントはまったく違うと思うんだけど…。
SFはムズカシイので、敬遠しがちなんですが、
この作品はわりと読みやすくて良かったですよ~i-176


NoTitle * by キヨハラ
「読書予定の本」にあるのを見てレビューを楽しみにしていました。むか~し、ブレードランナーを見たので。

レビューを面白く読ませていただきました。

Re: キヨハラ様☆ * by 惺
こんばんは♪
いいな~。
ブレードランナー観られたんですね。面白そうですよね。
コレ読んだら俄然観たくなってしまったし。
恥ずかしながら、自分はアスリート達のハナシなのかと思ってましたi-229
「ランナー」ってあるからてっきり……重度の残念な人です。

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