01≪ 2017/03 ≫02
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2012-05-02 (Wed)

ご訪問ありがとうございます☆

透明人間 (岩波文庫)透明人間 (岩波文庫)
(1992/06/16)
H.G. ウエルズ

商品詳細を見る

 あまりにも有名なSFの古典。「タイムマシン」のウェルズ作とは知りませんでした。以下BOOKデータベースより内容。

ロンドン郊外のある村に頭に包帯を巻いた奇怪な男が現れた。この男が頭に巻いた包帯をとり服を脱ぐと、その姿は消えてしまった。一体この男の正体は?
誰もが一度は夢みたであろう「透明人間」願望を科学の力で実現した人間をえがいたSFの古典。


 いやいやなかなか面白かったです。というか、もっとコメディ的なストーリーなのかと思っていたら真逆シリアス展開でした。
 とある宿屋に訪れた怪しげな宿泊客。全身を衣服や包帯で隠し、得体の知れない実験道具を持ち込んで長期滞在。不審がる宿屋夫婦。
 このイントロのなんとも言えない謎めいた雰囲気からして一気に作品世界に惹きこまれる!
 タイトルがズバリそのものだからその怪しげな人物が誰であるかネタバレ感アリアリなんだけれど、その正体がどのようにして暴かれていくのかがまたスリリング。

 中盤ついに正体が発覚し逃亡を試みる「透明人間」こと物理学者・グリフィン。彼は逃亡の先々で村をパニックに陥れながら偶然にも学友であったケンプ博士の許へとたどり着く。助力を願うグリフィンはケンプ博士に自分がいかにして「透明人間」になったのかその理由と過程を話して聞かせる。
 それは完全に己の欲望・自己満足のためであったと知ったケンプ博士のとった行動は──。

 ある意味マッドなグリフィンが、いかして「透明人間」になる手段を発明したのか、その解説部分はこの作品の真骨頂なんじゃないかなあ。ああ、ホラーではなくてSF作品だったのね、と思い出させてくれるほどリアリティ感じさせてくれるし。
 で、透明人間となったグリフィンが行く先々でパニックを起こしてゆくシーンなんかは、ちょっとコメディっぽくもある。異形の怪物に遭遇した人々の驚愕と行動がとても滑稽というか。

 SF×ホラー×コメディの3つのテイストが巧く絡んだ作品といった印象。その発想とストーリーの巧みさがとても面白い。
 古典作ってスゴイなと思わせてくれる作品でした。


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆ご訪問ありがとうございます☆
スポンサーサイト
Theme : SF小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : H・G・ウェルズ
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by キヨハラ
ああ、そんなあらすじでしたか。
小学校の頃、こどもバージョンを読みました。でもあらすじさえ覚えていないのですが、自分が透明人間になれたら、どうなんだろうというドキドキわくわく感から読んでいた記憶があります。
記事を読めて、惺さんという大人の目から見た作品と、あらすじを知れた感慨とで、満足です。

Re: キヨハラ様☆ * by 惺
こんばんは!
こども版があるんだ! 知らなかった!
自分的にもっとコミカルな話かと思っていたら
実は意外とシリアスでちょっとビックリ。
なかなか面白かったですね~☆

個別記事の管理2012-01-24 (Tue)

ご訪問ありがとうございます☆

  

 古典好きのため、何か面白い作品がないかな? と思って探していて見つけた作品。以下BOOKデータベースより内容。

時空を超えることの出来る機械「タイムマシン」を発明したタイム・トラヴェラーは、80万年後の未来世界に飛ぶ。
そこで見た人類の変わり果てた姿に、彼は衝撃を受ける。80万年後の世界、それは知力、体力が退化した地上種族・エロイと、エロイを捕食し光を恐れる地下種族・モーロック、この2種族による原始的な階級社会であった―。
最新のVFXによって完全映像化されたSF小説の金字塔「タイムマシン」を含む、ウェルズの傑作短編集。

 もっと難しいかと思っていたら意外や意外。とても読み易い作品でした。中編なんですね。あっと言う間に読んでしまいました。
 語り手である「僕」・医者・心理学者・地方の市長等々が集まるとある席上。一人のタイム・トラヴェラーが自らの創ったタイムマシンを披露し、時空を超えた旅の体験を語って聞かせる──という展開でストーリーは開始。
 19世紀の人間であるタイム・トラヴェラーが、タイムマシンに乗って到着したのはなんと80万年後の世界。
 地上は知力・体力が低下してしまった種族エロイが、地下には光を怖れエロイを捕食する種族モーロックが住むという、2種族による階級社会が形成されていたという……。未来にはかなり高度な文明社会が形成されているだろうと思っていたタイム・トラヴェラー。しかしその予想は見事に覆され、彼を待っていたのはモーロックによるタイムマシンの盗難。マシンがないと自分の世界に戻れないタイム・トラヴェラーは、慣れない未知の世界でマシンの奪還を試みる──。

 という意外な展開のストーリーでした。進化のピークを過ぎて退化する一方の人類。さらにその中でも地上と地下に分かれての階級制度。なかなか深い構造を持った世界観。それは作者のウェルズが社会主義者であったことからも頷けるなあと。
 まるでサバイバル小説を読んでいるかのような錯覚も。孤軍奮闘するタイム・トラヴェラーにも、たった一人の少女が味方する。お互いに確固たる恋愛感情が芽生えていたのかどうかは定かではないけれど、相手を思いやる心、支え合う心遣い。それら人間にとって最も貴い感情は、たとえ80万年後の世界であろうと、知性が退化していようと消え去ることはない。
 地下種族モーロックから無事にタイムマシンを奪還したタイム・トラヴェラーは、引き換えのように、戦いの最中愛する少女を見失ってしまう。唯一形見といえるのは、ポケットに押しこまれた彼女から貰った白い花束。

 無事自分の世界に帰還し、皆に自分の体験を語るタイム・トラヴェラー。しかし、そこにいる者すべて彼の語る話を夢物語と断じて信じようとはしない。唯一未来の旅への証として残るのはあの愛しい少女から貰った白い花束──ここのエピソードがとても良く出来ているなと思うと同時に、かなり印象的だった。
 再度時間の旅へと行ってしまったタイム・トラヴェラーは三年経っても帰ってこない……というラストにも余韻が残る。

その他、
盗まれた細菌
深海潜航
新神経促進剤
みにくい原始人
奇跡を起こせた男─散文による四行詩─
くぐり戸
 の6篇収録。見開きカラーのタイムマシンの写真がもうもう美麗です!!


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆
Theme : SF小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : H・G・ウェルズ
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。