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個別記事の管理2010-02-23 (Tue)

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街の灯 (文春文庫)街の灯 (文春文庫)
(2006/05)
北村 薫

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 言わずと知れた「ベッキーさんシリーズ」3部作の第1作。3作目の「鷺と雪」が第141回直木賞受賞。
 時は昭和初期。財閥の娘花村英子とそのお抱え女性運転手別宮みつ子が、周囲に起こる大小様々? な事件の謎を解いてゆく……。

 自分の読書遍歴からして、大正から昭和初期にかけての風俗や女学生等々に興味津々なのは既に晒しておりますゆえ、必然的にこの作品にもひとかたならぬ興味を抱いておりました。
 探偵役は財閥令嬢花村英子15歳。その彼女に影のように従う助手役は別宮みつ子。断髪でしかも、制服をきりりと着こなす彼女はあたかも宝塚ばりの男装の麗人の風情。こう聞いちゃあもう読みたくてたまらなくなりますわ~。
 華麗な大活劇を想像してましたが、期待は見事に裏切られました。

 虚栄の市・銀座八丁・街の灯の3編収録。
 「虚栄の市」はベッキーさん華麗なる登場編と申しましょうか。別宮みつ子はこの「虚栄の市」のレベッカ・シャープをモデルにしているのでしょうか? そこらへんの知識があればもっと楽しく読めると思うのですが……いかんせん、本編を読んだことがないのでわかりません。

 「銀座八丁」はなんのことはない、暗号の謎解き話。けれどここで、陸軍大尉との出逢いを通じて謎多きベッキーさんの一面が垣間見られます。武術も得意、さらに拳銃の名手ときて、知識も豊富。英子嬢もますますベッキーさんの魅力に惹かれていきます。そして英子譲が不肖の(失礼!)兄のために、ベッキーさんと共に謎解きに挑戦します。見事成功して無事兄の鼻をあかすのです。

 表題作「街の灯」はチャップリンの名作をモチーフにした、少し本格的な探偵バナシになりつつあります。

 この作品は謎解きに重きを置くのではなく、主にその当時の(その時代の)風俗を知ることに重点を置いて読んだ方が面白いかも、です。なんたって参考文献の多さ! 自分はそっちの方が面白くて読んでしまったほどなので。
 正統派ミステリーですが、あくまでも淡々と静かに話は展開してゆきます。
 ただ、英子嬢、年のわりに落ち着きすぎだ~。14・5歳ってもっと子供だよ~。ベッキーさんも控え目すぎるよ~と思うのはきっと自分だけかなァ? 
 ミステリー部分が少し難解すぎて(自分には。頭の回転鈍なので)、何度も読み返す手間がちとつらかった
 が、とても静謐で上品な作品であることに間違いないです。ときおり現れる含蓄ある言葉やエピソードにずしんとココロ打たれます。


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