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個別記事の管理2012-07-18 (Wed)

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 ツイ友さんからのご紹介で知った作品。初・森茉莉。言わずと知れたあの文豪森鷗外の御息女。一体どんな作品世界をお書きになるのかと期待して読みました。以下BOOKデータベースより内容。

愛される少年。愛する男。男同士を嫉妬しながら少年を母のように抱く少女。そして、恋人を美少年の魅力から取り戻そうとする黄昏の女の破滅的な情炎。頽廃と純真の綾なす官能の世界を、言葉の贅を尽して描く表題作。
愛する少年を奪われる前に殺し、自らも息絶えた男の鮮烈な最期。禁じられた恋の光輝と悲傷を雪の武蔵野に綴る『枯葉の寝床』など、鬼才のロマン全4編を収録。


ボッチチェリの扉
恋人たちの森
枯葉の寝床
日曜日には僕は行かない


 おお~! なるほど、こうきたか!
 というのが読了後の印象。
 森茉莉について知識がまっさら状態の時は、令嬢でもあるし、どんなに気品あふれる純文学を書くのだろうと思い、少し情報が入ってくると、ふむふむそっち系の書き手なのか! と意外に思ったり。で、読み終えた今回。思った以上に濃厚でお耽美で洒落てて自分の予想のはるか斜め上を行ってました。恐れ入りました。

ボッチチェリの扉
 とある古びた屋敷に居候している独りの女子から見た、そこに住む一風変わった独特の家族の物語。
 てっきり、この由里という女子がヒロインなのかと思いきや実は違っていて、屋敷に住む一家に次女・麻矢にまつわるエピソードだった。
 美しくエキセントリックな少女麻矢がひとりの女として成長してゆく様を少しエロティックに描写。彼女の男性遍歴といってもいいのかな。時にヒロインが由里になったり、麻矢になったり混乱しているのが自分的にわかりづらかったところ。
恋人たちの森
 タイトルロールですね。思いっきりの同性愛モノ。初っ端のものすごくオシャレな情景描写からして惹きこまれた。
 渋谷あたりが舞台なのに、一体ここはフランスか? というくらいの描写マジック(?)に驚きでした。
 さらに美少年パウロ(巴羅と書く)の人物描写も詳細で恐れ入る。その彼のパートナーとなる、やはり年上美青年ギドウとの愛情を描いたもの。パウロとギドウの蜜月の日々は長く続かず、やがて二人に破滅が訪れる。
枯葉の寝床
 やはり同性愛をテーマにした作品。
 前作「恋人たちの森」と似たようなテイスト。
 美少年×美青年のCPは変わらず。しかし、少しだけ過激さと悲劇性が増したかなと。
 美少年の恋人レオを持つギラン。ギランが仕事で不在中にレオは不本意ながらオリヴィオと浮気に走ってしまう。
 その後無意識にオリヴィオに心惹かれてゆくレオに激しい嫉妬の炎を燃やすギランの愛憎劇。
 レオの魅力ににどっぷりとハマって抜け出せなくなったギランの嫉妬と狂気が凄まじく怖い。
日曜日には僕は行かない
 やはり同性愛をテーマに。
 美少年ハンス(半朱)とこれまた美青年達吉との辛く罪悪にも似た愛情譚。
 とある令嬢と結婚間近なハンスがかつての恋人であった達吉とヨリを戻すことから起こる悲劇。罪を共有し、罪悪感を抱いたふたりに果たして真の幸福はあり得るのか。

 4篇中、3篇が同性愛をテーマにした作品。
 キャラとCPも類型的で自分的にはちょっと飽きがきてしまったのだけど、独特の耽美的文体・作風には瞠目。
 で、キャラ達のネーミングセンスもなかなかのもの。一歩間違えば今のDQNネームとなってしまいそうだけど、巧く作風とマッチしていてこれはこれでアリだと思う。日本を舞台にしていながら、まるで西洋と錯覚してしまいそうな洒落た小宇宙が展開して、自分的には一種のロマンとして読んでもいいのかなと。。
 生と死が常に隣り合わせの、耽美で幻想的な森茉莉ワールド。かなり楽しませていただきました。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 森茉莉
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