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個別記事の管理2012-08-05 (Sun)

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ハニー ビター ハニー (集英社文庫)ハニー ビター ハニー (集英社文庫)
(2009/10/20)
加藤 千恵

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 最近ブ厚い&マニアック&濃い本が多いので、薄くてサラッと読める本を求めて本屋へ。
 そこで舞城王太郎「SPEEDBOY!」(コレも濃いな 笑)にしようか、こちらにしようかものすごく迷ってこちらに。美麗ジャケ画にもそそられました。以下BOOKデータベースより内容。

陽ちゃんは親友の沙耶香の彼氏だ。でもわたしは彼と寝ている。沙耶香のことは大切だけれど、彼に惹かれる自分を止められない―(「友だちの彼」)。
ライブでボーカルの男性に一目惚れし、誘われるままホテルへ。初体験。…あたしは本当にこういうことがしたかったの?(「もどれない」)
甘やかで、ほろ苦く、胸のちぎれるような切なさをたたえた全9話。人気歌人初の恋愛小説が文庫オリジナルで登場。


友達の彼
恋じゃなくても
甘く響く
スリップ
もどれない
こなごな
賞味期限
ねじれの位置
ドライブ日和


 もうもう若くて瑞々しくて果たして自分が読んでていいのだろーか? と思いながら読了。
 ああ、恋とか愛とかってこうだったのね…(遠い目)とひたすら懐かしく思い出した次第。なんだかとても恥ずかしいような共感できるような良い読後感でした。
 年代的に若者をテーマにしている作品がほとんどで、同年代の読者だったらきっとかなりシンクロ度高かったのでは? いえね、もう青春とかかなり忘却の果てにある自分でもとても面白く時に涙して読めたので、やはり読者の年代は問わないのかな。特に印象に残った作品をいくつか。

恋じゃなくても
 同棲しながらも、彼の浮気を知ってしまった晴香。別れようとしてもなかなかできない。そんな感情を持て余しながらもなおも同棲を続けてしまう晴香の複雑な感情。結局彼の浮気は破局してしまうのだけれど、既に彼に対して恋心を抱いているのかさえ疑問に。
 なんだかずるずると関係を続行してゆこうとする晴香にちょっと違和感を感じつつも、そうそう簡単に割り切れない女心がリアルかなと。
スリップ
 中学時代に両想いだった岡田と美香。10年ぶりに再会した二人は昔を思い出して付き合い始めたけれど…実は岡田には彼女がいて…。
 甘い雰囲気の冒頭からラストに向けて実はそうじゃないことが判明してゆくのがね。なかなか面白い。男のズルさ描写が巧いゾと。
もどれない
 高校生(たぶん)の真実。ふとしたきっかけで観に行ったバンドのヴォーカル男子とホテルに行ってしまい…。
 大人になりかけの少女のノスタルジーと哀しさの描写が秀逸。
こなごな
 同棲している健輔の浮気を知った由貴の葛藤。許すべきが問い質すべきか。
 ふたりの微妙な関係をマカロンに例えたラストに唸った。なるほどなと。
ねじれの位置
 性格も価値感も考え方もまったく違う真澄と孝久。完全理数系の孝久に対する、バリバリ文系の真澄の嫉妬とジレンマが微笑ましい。真逆だからこそ、別々の視線を持っているからこそ逆に上手くいくのだと気づくラストに涙。個人的に一番好きな話。

 ほぼ共通して登場するガジェットがスウィーツ。ドーナツ・マカロン・羊羹・ジャム等々。
 恋人同士の関係性を暗喩しているのだろうけれど、それぞれのストーリーはかなりビターです。しかも登場する男子達が皆情けないというか、どうしようもないのばかりで…。その男子に悩まされ想い逡巡する女子達の心理描写がこれまたものすごくリアルで巧い。シビアな恋愛短篇集といったカンジで予想外に楽しく読めた。
 タイトルどおり、甘いだけじゃなくてほろ苦い恋愛バナシっていうのがツボだった。面白かったです!


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 加藤千恵
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* by ひいち
こんにちはー☆

加藤千恵さんの本。私もこの間図書館で、
表紙が可愛くって、借りてきました(まだ読んでないけど)☆こちらの、表紙もかわいい♪


Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは♫
加藤千恵さんの本て好きですー。
ものすごく共感できる部分もあるし、
反対に若いっていいなーって思う部分もあるし。
表紙はいつも素敵だよね。
もしかしてひいちサンが借りたのって「あかねさす~」かなあ?
気になるな~☆

個別記事の管理2011-11-08 (Tue)

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あかねさす――新古今恋物語あかねさす――新古今恋物語
(2011/10/20)
加藤 千恵

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 本屋に行って一目ボレ。ジャケ買いしてしまいました。以下BOOKデータベースより内容。

さっきまで俺に向けてた唇で今どんなふうに笑っているのーー恋する想いは、今も昔も変わらない。みやびな20首の“恋うた”から生まれた現代の恋物語。せつなさあふれる恋愛小説集。
紫式部、和泉式部、式子内親王、藤原定家、在原業平、菅原道真……和歌に込められ様々な想いが、千年の時を超えて、今、20のラブストーリーに生まれ変わる。

 今こういう超訳的な古典モノが流行っているんでしょうかね? 似て非なる「うた恋い。」もものすごく面白かったし。
 内容もちょっと凝っていてる&洒落ていて一気に読んじゃいました。サクッといけますよー!
 新古今和歌集の中から20の歌を元ネタにして、それを現代の短篇にアレンジ。ちゃんと和歌の意とテイストは残しつつ、ガラリと小説に変身させているトコロがね、面白かった。
 作者サン、自分はまったく知らなかったけれど、かなりお若いらしい。なので必然的に短篇の設定・世界観も若い。登場キャラも下は高学生から上は行っても40代までかな。中でも20代前半のワカモノ達のハナシが多い。和歌に託された恋の想い・詠み手の心情を巧みに切り取って小説にしている手腕はなかなかだと。
 中でも印象的だった作品をいくつか。

第二話 願っても桜は散ったし 元ネタ・素性法師
 高校1年の女子がメイン。イマイチ高校生活に馴染めなくて、中学時代を懐かしんでいる女子のハナシ。その時はまったく気付いていなかったけれど、失ってみて初めてわかるものの大切さが痛いくらいよくわかる。第十七話 本当のことも言えない 紫式部 とリンクした作品。
第四話 何かが不足している 寂連法師
 日記形式で展開する社会人女子のハナシ。仕事も人間関係も可も無く不可も無く無難にこなして毎日を暮らしている。
 彼氏も作らず(作れず)、結婚の見通しもない。永遠に続くかと思われるこの虚無的で不毛な日々。将来に対する漠然とした不安に泣く女子の心理描写が巧いと思った。
第十一話 揺らしたら溢れてしまう 式子内親王
 姉の彼氏を好きになってしまった妹の複雑な心理。そんな妹の気持ちを知っている姉との微妙で、息詰まるような心理描写が読んでいてハラハラした。
第十四話 遠く深い場所まで 謙徳公
 お互いに不倫同士のカップルを描いた作品。ラストになって不倫関係だったということがわかるオチになるほどなと。

 などなど書ききれないほど良作ばかり。もっとたくさん面白いハナシがあるんですよ!
 男女間の微妙な関係・思惑・心理などがさらりと、それでいて深く描かれていて最後まで飽きずに面白く読めた。
 作家サンであり歌人でもあるという、この作者サン。読み応え充分の20作でした。


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