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個別記事の管理2012-11-28 (Wed)
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魔道師の月魔道師の月
(2012/04/21)
乾石 智子

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 前作の「夜の写本師」の続編ということで。たまたま図書館にあったので即借り!以下BOOKデータベースより内容。

こんなにも禍々しく、これほど強烈な悪意を発散する怖ろしい太古の闇に、なぜ誰も気づかないのか…。
繁栄と平和を謳歌するコンスル帝国の皇帝のもとに、ある日献上された幸運のお守り「暗樹」。だが、それは次第に帝国の中枢を蝕みはじめる。コンスル帝国お抱えの大地の魔道師でありながら、自らのうちに闇をもたぬ稀有な存在レイサンダー。大切な少女の悲惨な死を防げず、おのれの無力さと喪失感にうちのめされている、書物の魔道師キアルス。若きふたりの魔道師の、そして四百年の昔、すべてを賭して闇と戦ったひとりの青年の運命が、時を超えて交錯する。人々の心に潜み棲み、破滅に導く太古の闇を退けることはかなうのか?『夜の写本師』で読書界を瞠目させた著者の第二作。


 遥か古代のコンスル帝国を舞台とした相変わらずの重厚なファンタジー。
 メインキャラは二人。ギデスディン魔法の創始者であるキアルスと心に闇をまったく持たない魔道士レイサンダー。この二人が、とある日コンスル帝国に持ち込まれた<幸運のお守り>と称するが実は破滅を招く闇の権化である「暗樹」をめぐって戦いを挑み勝利するというストーリー。

 あらすじにするととっても簡単なのだけれど、本書はものすごく濃密な内容で。
 途中からキアルスの前世ともいえるテイバドールが主役の、タペストリに描かれた人物達による神話世界が繰り広げられていくのが今作のメインストーリーのような気がする。このエピソードがかなり詳細で重要。自分的に思うのはやはり登場キャラが多すぎ&設定に凝り過ぎていて正直前作に続き今作も読み進めるのが辛かった。もっと簡略にスピーディーに展開しても良いんじゃ? と思ったりも。
 ただ、このエピソードにおいてキアルス=テイバドールが後の「暗樹」を倒すのに必要な「タージの歌謡集」を得ることができるのだから、やはり重要なパートなのだろうね。

 自分的には第2部が読みやすくて良かった。
 皇帝に取りついた「暗樹」を討つために戦うキアルス&レイサンダーのふたりの活躍が爽快。あの重厚な第1部のエピソードはこのラストに繋ぐためにはやはり大切だったのね、とここにきてようやく理解。特にレイサンダーの活躍には瞠目! 自らの体内に「暗樹」を取り込むという発想がなかなか。
 独立したストーリーなので前作の「夜の写本師」を読んでいなくても充分楽しめると思う。ただ、何度も言うようでしつこいけれど、登場キャラが多すぎてちょっと混乱してしまうこと。やはりこの本を読むにはメモが必要かなと再度痛感したのでした。←自分の読解力の問題だね、コレは 笑

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個別記事の管理2012-08-06 (Mon)

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夜の写本師夜の写本師
(2011/04/28)
乾石 智子

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 思いっきりジャケ&帯の惹句買い。以前にも何かで高評価というのを読んだ覚えがあって挑戦してみました。以下BOOKデータベースより内容。

右手に月石、左手に黒曜石、口のなかに真珠。三つの品をもって生まれてきたカリュドウ。だが、育ての親エイリャが殺されるのを目の当たりにしたことで、彼の運命は一変する。
女を殺しては魔法の力を奪う呪われた大魔道師アンジスト。月の巫女、闇の魔女、海の娘、アンジストに殺された三人の魔女の運命が、数千年の時をへてカリュドウの運命とまじわる。
エイリャの仇をうつべく、カリュドウは魔法とは異なった奇妙な力をあやつる“夜の写本師”としての修業をつむが…。


 いやいや骨太の本格ファンタジーでした。
 右手に月石、左手に黒曜石、口の中に真珠。三つの品をもって生まれてきたカリドュウという少年が主人公。実は自分は一種の貴種漂流譚(実は高貴な生まれのキャラが冒険してゆく話)なのかと思っていたら全く違って、なんと1000年にもわたる復讐譚でありました。
 この生まれて間もなく女魔道師・エイリャにあずけられたカリドュウ。エイリャを育ての親として成長後、住んでいた土地を支配する最強魔道師・アンジストによってエイリャはあっけなく殺されてしまう。その復讐の為に自らも魔道師になろうと決意し、修行の旅に出ることとなる。しかし、旅先で出会った老魔道師・ガエルクの教えに従って、魔道師ではない魔道師「夜の写本師」となることになる──。

 この「夜の写本師」というのが今作で目新しいアイテムというか。裏魔道師みたいなものなのかな?
 前半部はこのカリュドウがこの「夜の写本師」として一人前になるまでが描かれていて、正直読むのが辛かった。なにせストーリーにあまり起伏がなく、その上これでもかこれでもかとばかりに登場するカタカナキャラクターのオンパレード。名前と主人公との関係性を頭にたたき込めず、ちょっと飽和状態だった。キャラの名前が覚えられないと必然的にストーリーも頭に入ってこなくて……。

 そんなあわあわ状態で読みながらも、舞台設定と世界観、主要キャラ達が使用する魔法などのガジェットはかなりリアリティあった。正直ここまで詳細に描写&設定するのはスゴイなと。
 さらに、カリュドウが精進する写本師という職業についてもかなり丁寧に書かれてあってなるほどなと。写本+魔法という発想も自分的には斬新でいったいカリドュウがどんな魔法を使って敵を倒してゆくのか、そのアイデアも興味深かった。

 ちょっと辛かった前半部とは打って変わって、後半部からラストまでは一気読み。
 カリドュウが実は1000年前から続く3人の女性達の生まれ変わりだと判明する部分から俄然面白くなってきたし。究極の敵アンジストとの1000年間にわたる因縁。カリドュウが生まれた時にもっていた3つの宝石は、アンジストによって非業の死を遂げた前世の3人に由来する品だったという謎解きも面白い。
 その3人の怨念は連綿と引き継がれ、カリドュウが復讐を遂げるべくアンジストに戦いを挑む──というラストはある意味ファンタジーの王道。
 で、実は自分的にこの話は敵であるアンジストと魔女であった彼の母親との葛藤の話なのかなと、ちょっと深読み。母親に対する彼のトラウマがすべての発端であり、その傷を結果的に癒したのがカリドュウということになるのではないかと。

 凝りに凝った輪廻転生の壮絶な復讐譚。
 だからといって暗く重いストーリーでは決してなく、数多い登場キャラクターもそれぞれ魅力的。
 ラスト、ひとりの少女の意外な正体に驚き、なるほどそう来るかとクスッと笑ってしまったし。ヘヴィでありながらも、なかなか爽やかな読後感でありました。本格ファンタジーが好きな方には良いかも。ただし、キャラの名前と関係性を覚えるにはメモが必要かな(笑)


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