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個別記事の管理2012-09-22 (Sat)
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夜毎に石の橋の下で夜毎に石の橋の下で
(2012/07/25)
レオ・ペルッツ

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 自分ご贔屓の国書刊行会の本ということで超絶期待して読了。ジャケ画も良いカンジ! 以下BOOKデータベースより内容。

1589年秋、プラハのユダヤ人街を恐るべき疫病が襲った。
墓場に現れた子供の霊は、この病は姦通の罪への神の怒りだと告げる。
これを聞いた高徳のラビは女たちを集め、罪を犯した者は懺悔せよと迫ったが、
名乗り出る者はなかった……。
神聖ローマ帝国の帝都プラハを舞台に、皇帝ルドルフ2世、ユダヤ人の豪商とその美しい妻、
宮廷貴族、武将、死刑囚、錬金術師、盗賊団、道化、画家らが織りなす不思議な愛と運命の物語。
夢と現実が交錯する連作短篇集にして幻想歴史小説の傑作。

ユダヤ人街のペスト禍
皇帝の食卓
犬の会話
サラバンド
地獄から来たインドジフ
横取りされたターレル銀貨
夜毎に石の橋の下で
ヴァレンシュタインの星
画家ブラバンツィオ
忘れられた錬金術師
火酒の壺
皇帝の忠臣たち
消えゆくともし火
天使アエサル
エピローグ

 これは読了後にじわじわくる話だった。もちろん面白いのだよ!
 ものすごく凝った構成の小説で、1回読んだ限りではまーったく理解できなかったけど、2度目読んだらすとんと落ちた。ある意味独立した15の短編集で各話がリンクしあってひとつの長編小説になっている……っていうカンジですかね。
 各短篇の時系列はバラバラで、読むのになかなかてこずるかもしれないけれど、重要なのは第一話「ユダヤ人街のペスト禍」!
 すべてはこの話から始まる!みたいで。←ココ重要!(笑)

 幻想小説にカテゴライズされると思うのだけれど、ベースは純粋な恋愛譚と静かな復讐譚。
 主要キャラクターは皇帝ルドルフ・ユダヤ人富豪マイスル・高徳のラビ(ユダヤ教における宗教的指導者)とマイスルの妻であり、ルドルフの精神的愛人であるエステル。
 高徳のラビが石の橋の下に植えた薔薇とローズマリー。それがラビの秘術によってルドルフとエステルの化身となる。夢の中でしか会えないふたりは、夜毎に石の橋の下で純愛を交わす。その愛情がこの話の縦糸で、妻の精神的不貞を知った義人である夫のマイスルの復讐が横糸となり、さらに象徴的・幻想的なエピソードが織り込まれて読者を独特の世界にさらっていってくれる!

 ルドルフと密接な関係のあったユダヤの豪商マイスルや天文学者ケプラー等実在の人物も多く登場させ史実を巧みに織り交ぜてゆく。さらに、やられたなと思ったのが、実はマイスルの子孫の教え子による回想形式で語られる話だということが、中盤あたりから次第にわかってくるという仕掛け。

 特異な皇帝ルドルフの華麗な生涯が書かれているのかと思っていた自分には嬉しい誤算。ルドルフを通して、そして彼を取り巻く様々な人物達が繰り広げる幻想世界。なによりルドルフとエステルの純愛、そして重要なワキキャラであるマイスルの鮮やかで洒落た復讐譚が爽快だった。
 そのマイスルの子孫であるヤーコプの教え子の「わたし」がラスト、初代マイスルがそのありあまる富で造り上げたユダヤ人街の崩壊の様子を寂寥感たっぷりに語るシーンがとても印象的。ノスタルジーと共にと余韻が残る。自分は皇帝ルドルフについて予備知識無かったので、知っていたら余計に楽しめたかも。あ、もちろん知らなくても充分に楽しめるけどね。個人的に名作でした!


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ほしねずみ様 * by 惺
はじめまして!
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拍手コメントありがとうございました^∇^

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