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個別記事の管理2011-02-26 (Sat)

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魔術はささやく (新潮文庫)魔術はささやく (新潮文庫)
(1993/01)
宮部 みゆき

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 何度めかの再読。宮部作品は初期のミステリーしか読んでなくて……この作品もそのうちのひとつ。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄にとび込んだ。三人めはタクシーの前に。
何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた……。
だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。


 探偵役は高校生の守少年。作者サンは少年を描くのがとっても巧いですよね。彼がオトナの力を借りながらも、ほとんど独りで事件の核心へと近づいてゆきます。
 時と場所・手段など、何の関連も無いと思われていた3人の若い女性の自殺。そのうちの一人が守少年の叔父
が運転するタクシーに轢かれてしまい、否が応でも守は事件へと巻き込まれてしまう。

 チラつく4人目の犠牲者、事件の謎の一端を知る人物の不審死、守の傍に影のように控えている謎の人物……等々、次から次へと事態は二転・三転して飽きさせない。
 悪徳商法やサブリミナル効果等、当時の社会問題・事象なども織り交ぜた展開はもうお手のモノ。
 宮部作品なのでもう言うべきことは何も無いんですが、自分の中では実はイマイチな作品だったんです。
 やはり、犯人がね。ちょっと……。終盤に突然登場してすべて謎を明かしてしまって、ミステリーの醍醐味が殺がれたような気がして……個人的に残念感が。
 そして、殺人のトリックもね……あれでは、なんでもアリじゃん! と思ってしまったし。

 守と父との複雑な関係・事情などの解明もいわゆる真犯人の使う「魔術」で済ませてしまったのが、ううむ、なんとも安易なカンジがして。
 ただこの作品、ミステリーとしてよりも守の精神的成長の物語なのかな、と思ってしまいました。ラスト部分で、彼が実の父親を殺した人物を殺す(裁く)ことのできる状況に陥ったあたりの心理・葛藤描写はさすがの巧さ!

 殺人事件を追いながら、亡き実父の真の姿を知った守。その彼を優しく取り巻く叔父家族。殺人事件という困難に巻き込まれながらも、それを乗り越えることによって、より絆を強くした家族愛の物語として自分は読みましたね。


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 宮部みゆき
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Re: こんばんは! * by 惺
v-83コメ様☆
「火車」いいですねェ!!
「蒲生邸事件」も良いですよ~。ちょうど今日、2.26事件を扱ってますし!
以前読んだ時とはまた違った感慨があって、「再読」っていいですよね!

管理人のみ閲覧できます * by -

なるほど * by 道楽猫
これはずい分昔に読んだきりなのであまり内容を覚えてないなぁ。
私はとても面白かったという記憶があるのですが、他の方のレビューを読ませていただくと、また違った見方があったりして面白いもんだなと思います。
私もまた本棚の奥から引っ張り出してきて読もうかな。

Re: 道楽猫様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 私はとても面白かったという記憶があるのですが、他の方のレビューを読ませていただくと、また違った見方があったりして面白いもんだなと思います。
自分も昔はものすご~く面白いゾ! と思ったんですが……。
再読したら、う~ん、ちょっと、アレ?
って思っちゃったんですよね。特に「魔術」の部分が。
もちろん、作品全体としては面白いことは間違いないんですが。
再読すると、いろいろな発見がありますね!

個別記事の管理2010-12-09 (Thu)

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淋しい狩人 (新潮文庫)淋しい狩人 (新潮文庫)
(1997/01)
宮部 みゆき

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 久しぶりの宮部みゆき。再読ですが、安心して読める面白さ。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。店主のイワさんと孫の稔で切り盛りするごくありふれた古書店だ。
しかし、この本屋を舞台に様々な事件が繰り広げられる。
平凡なOLが電車の網棚から手にした本に挟まれていた名刺。父親の遺品の中から出てきた数百冊の同じ本。本をきっかけに起こる謎をイワさんと稔が解いてゆく。ブッキッシュな連作短編集。 

六月は名ばかりの月
黙って逝った
詫びない年月
うそつき喇叭
歪んだ鏡
淋しい狩人  の読ませる6篇収録。

 主人公は齢65歳の古書店店主、岩永幸吉ことイワさん。老体の彼を助けるのが実の孫である、高校生男子・岩永稔。
 この2人の掛け合いというか、さりげない絆が読んでいてとっても心地良かった。
 で、2人が営む古書店に何故だか事件が舞い込んでくる。その設定も自然でムリがないことにさすがの巧さ。
 どの作品も共通しているのは、人間の隠された別の一面。それが邪悪なものであったり、意外な侠気であったり、弱さであったり。
 特に印象に残った作品をいくつか。

うそつき喇叭
 イワさんの店で万引きをした子供が、実は虐待を受けていた! 全身に残る傷痕を眼前にしたイワさんが子供の保護のきっかけをつくり、犯人逮捕に協力をする。
 つまらない動機から幼児虐待に走った犯人。他にもいる疑わしき人物の中から真の犯人を見つけ出すイワさんの推理が冴えまくり。

淋しい狩人
 既に死亡した作家の著作をめぐる殺人事件。作家の狂信的なファンを名乗る犯人による連続殺人事件。
 肉親との感情のすれ違いと、それを乗り越えた後の心の触れ合いの描写が巧い。
 特に喧嘩をしていたイワさんと稔との和解のエピソードが読んでいて心なごむ。

 宮部作品は個人的に初期のミステリーが好きですね~。これはわりと小粒な短編集といったカンジですが、さらりと読めて面白いです。
 見開きに「祖父へ」という言葉があるので、きっと作者サンの祖父へ捧げた作品なのでしょう。
 古書店を舞台に設定しているので、1作毎に本が絡んでくるという構成もさすがです。65歳、シルバー年代のイワさんのキャラクターにも違和感なくすんなりと馴染めました!


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個別記事の管理2010-08-21 (Sat)

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心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)
(2001/04)
宮部 みゆき

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 宮部みゆきのホントに初期の短~中篇集。気軽に読めます。でも深く考えさせられました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

あの諸岡進也が、こともあろうに俺の糸ちゃんと朝帰りをやらかしたのだ! いつまでたっても帰らない2人が、あろうことかげっそりとした表情で、怪しげなホテルから出てきたのである!
──お馴染み用心犬マサの目を通して描く5つの事件。さりげなくも心温まるやりとりの中に人生のほろ苦さを滲ませ、読む者をたちどころに宮部ワールドに誘っていく名人芸を、とくとご堪能あれ。

心とろかすような・てのひらの森の下で・白い騎士は歌う・マサ、留守番する・マサの弁明 の5篇収録。

 ……ということで、充分堪能させていただきました。
「パーフェクト・ブルー」という作品の多分続編となるんでしょうが、別に読んでいなくても充分内容理解できます。
 主人公はマサという元・警察犬。このマサの一人称でハナシは展開していくのですが、最初はべつにわざわざマサに語らせなくてもいいんじゃん? と思っていました。
 特に語り手を絶対に犬にしなければならない、というような重要な事件があったわけではないので。
 けれど、4作目のマサ、留守番するを読んで、その考えは一変! 5篇中出色のハナシだと思います。マサ、大活躍。これぞ犬が主人公であることの面目躍如といったカンジです。

 マサの飼い主である蓮見探偵事務所の従業員がなぜか3泊4日の社員旅行に行ってしまう。犬であるマサは当然お供をするわけにはいかないので、必然的にお留守番。その留守番の初日早朝に、蓮見探偵事務所に可愛い子ウサギが捨てられるところから、奇妙な殺人事件が発生。留守の間マサの面倒をみてくれているジュンコさんと一緒に、近隣のペット達の力を借りて事件解決に挑むマサ。

 2転・3転する起伏あるストーリーに、さすがだな~と。実際にあった事件を基にするのはこの作者サンのお得意とするところですが、この作品もうまく取り入れられていて、ちっとも不自然さがない。これもマサを主人公に据えているからなのだと。
 事件を解決してゆくマサや近隣のペット達に、我々人間の愚かさを揶揄させているところがとっても巧いなと感じると同時に、一方で複雑な想いも。一時期話題となった動物虐待事件を取り入れて、さらにひとひねりさせているところも読ませます。

 ラストのマサの弁明はおまけといったところでしょうか? 作者サンのちょっとお遊びが入った、心憎いハナシでした。


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個別記事の管理2010-05-21 (Fri)

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火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
(1998/01)
宮部 みゆき

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 再読なんですが、時代を感じますが、やっぱりスゴイです、宮部みゆき。
 もう完璧すぎて、スゴイとか面白いとかっていう陳腐な言葉しか出てきません。以下ウィキよりあっさりとした概略。

社会問題としての消費者金融のありかたをテーマとしており、サラリーマン金融やカード破産などの借財に翻弄される女の生き様を、彼女のことを追い求める刑事の視点から描く。

 犯人は新城喬子。対する刑事は本間俊介。
 喬子は作中において一切自分の口で言葉を語ることはありません。
 作中の彼女はある意味、姿も曖昧で幻のようなモノ。果たして実在しているのかいないのか。
 そのおぼろげな実像を、休職中の刑事、本間がまるで取り憑かれたように追い求めてゆく姿に、否が応でものめり込んでしまう。
 冒頭で弁護士によって語られるカード破産の実情・被害の実態がうまいぐあいに読者への説明と、物語の伏線となっていて、ラスト近くで活きてくる。
 喬子が自分の身を護るために、生きてゆくために、幸せになるために、どうしても罪を犯さなければならなかったその哀しみが、追いつめる本間によって次第に明らかにされてゆくところが、何とも辛く痛ましい。
 ヒロインに一言も語らせることなく、周囲の伝聞、または本間の推理から彼女の心情を徐々に炙り出してゆく作者の手腕にもう唸りっぱなし!

 タイトルの意味は、冒頭のエピグラフによると、
火車【かしゃ】 火がもえている車。生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶという。ひのくるま。
 とのこと。
 できるなら、たとえ罪深い喬子であってもこの車に乗って欲しくない。。
 何故なら、不法な金利による過酷な取り立て、サラ金地獄といういわゆる社会悪の、彼女もまた一人の犠牲者だと思うから。
 罪を犯し責められるべき・憎むべき人間であるはずなのに、思わず彼女に同情と憐憫の情を抱いてしまう。あくまで勝手な想像だけど、自分と同じ想いを本間も抱いていたんじゃないかな? だからこそあんなにも喬子に固執していたんだと思う。 

 カード社会への警鐘を鳴らす作者のメッセージをしっかり受け止めて、クレジットカード、使いすぎないようにしよう。

 ……と、優等生的な発言で締めようと思いましたが、実際はムリです……。ああ、今月も請求書見たくない。


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お! * by 伊織
こんばんは~☆
「火車」、宮部さん作品のなかでも傑作と名高い作品ですね!
私は中学か高校のころに読んだんですが、そのころは何せ親の庇護下におったんで、「怖い世界もあるんやなぁ~」と思っただけでした。

・・・今なら切実にその怖さがわかりますが(x_x;)
大人になるってぇことは恐ろしいですな。世の中、「ごめんなさい」ですまないことは多々あると知った(アブラの乗りきった)お年頃な伊織でした(〃 ̄ω ̄〃ゞ

Re: へへッ! * by 惺
>伊織様e-398

コワイよ、コワイよ~!
毎月来るクレジットの請求書がコワイよ~!
きちんと宮部を読んで反省したつもりなのに、リボ払いしちゃう自分が一番コワイよ~e-263

年はだけは食ってるが、全然成長していない自分が情けないで~す☆

いつも楽しいコメントありがと~e-466

読んだことはないけど * by Friday
こんばんは
昔,2時間サスペンスものでやっていたのを見ましたよ.
原作と同じかは分かりませんが,すごくインパクトが強くて,結構面白かった気がします.
あまり,細かいところまでは覚えていませんが...

Re: 読んだことはないけど * by 惺
> Friday様e-398

え? ホントですか? 全然知りませんでした!
原作も面白いですよ。気が向いたら是非一読をおススメします。
推理小説とは違って経済小説としても読める、と解説に書いてありました。
カード使うの怖くなっちゃいます。
と、言いつつ使い放題の自分ですが。

コメントありがとうございました☆

個別記事の管理2010-05-06 (Thu)

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スナーク狩りスナーク狩り
(2007/07)
ルイス キャロル

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 「アリス」以外のルイス・キャロル作品を初めて読みました。正直面白かったし、ルイス・キャロルという作家がどういう傾向の作品を残していたのかが、ようやく判ったという次第。もう、謎解きに近いですね。きっと原文で読むともっと面白いと思います。脚韻とかリズムとか、日本語にしてしまうとその味わいが半減されてしまうから、とってももったいない気がします。以下ウィキよりあらすじ。

ベルマンの白紙の海路図に導かれて海を渡り、スナーク探索隊の一行は奇妙な島にやって来た。ベイカーはかつて伯父から聞かされた警告を回想する。スナークを捕まえるのは申し分なく結構なことである。しかし用心せねばならない。もし捕まえたスナークがブージャムであったならば、その時「お前は突然静かに消えうせて、二度と現れることはない」。この警告を心にとめて、探索隊は別行動を取る。探索行の途上で、ブッチャーとビーバーの間に友情が芽生える、バリスターは眠り込んでしまう、燻り狂ったバンダースナッチ(a frumious Bandersnatch)に襲われたバンカーは正気を失ってしまう。最後にベイカーはスナークを見つけたとみんなを呼び集めるが、他の者たちが駆けつける寸前に不可解な消失を遂げる。

 あらすじ読んでもきっと内容わからないと思います。実際判らなくてもいいかなと。全員Bの頭文字を持つ怪しげな登場人物と、作品に漂うダークで妖しい雰囲気を味わうだけで充分堪能できます。

 はいもう、レビューグタグタですね。これ以上自分のを読むよりも、この作品を紹介してくださったFriday様のブログ「パンとワインと…」を是非ごらんください。海外文学や絵画・音楽に造詣深いFriday様のレビューはとても刺激的です。
 Friday様ありがとうございました。

スナーク狩り (光文社文庫)スナーク狩り (光文社文庫)
(1997/06)
宮部 みゆき

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 そして次は宮部みゆきのわりと初期の作品。タイトルはもちろん上記作品に因んでいると思うし、エピグラムも引用してます。(ただ、宮部サンはデアンドリア作のスパイ小説「スナーク狩り」の訳から引用なさってます)
 以下BOOKデータベースよりあらすじ。

織口邦男が勤める釣具店に、関沼慶子は鉛版を買いに来た。不審に思った織口は、彼女が銃を持っていることを知り、ある計画を思い付く。そのためには今晩じゅうに銃を盗まなければならない。が、その晩、彼女は元恋人・国分慎介の結婚式に散弾銃を持って現われた。新郎新婦が雛壇に戻る瞬間を狙って…。スナークとは何か…!?人間の真実を抉る傑作サスペンス。

 それぞれに生活環境も年齢も社会的立場もまるで違う複数の男女が、とある一人の男の復讐劇に巻き込まれてゆくという展開が巧すぎて、グイグイ引き込まれてしまいます。
 まるでロードムービーを観ているかのように舞台が移動し、それと共に各々の登場人物の抱える苦悩も炙り出されてゆくという手法もものすごく効果的!
 ガンマニアとウワサの、著者の銃に関する豊富な知識とトリックが満載。散弾銃が重要なアイテムとなって作品を牽引し、最後までハラハラドキドキさせてくれる。
 
 タイトルになったスナークとは作中で「正体のはっきりしない怪物の名前」として解釈されてます。そしてその「怪物」は自分達の心の奥底に常に潜んでいて、ある時ふいにその姿を現してしまう。それがたとえどんなに善人であろうとも。

「間違っているのは、織口さんや、修治さんや、わたしたちじゃなくて、もっと別のところのような気がするのです」

 範子の言外に現行法の不備、特に少年法についての揶揄を感じ取った自分は深読みしすぎでしょうか? それともまったく見当違いでしょうかね?
 人間の理性の下に隠された狂気──それが「スナーク」なのかな? とも思ってしまいました。


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No title * by Friday
惺さん お久しぶりです
おかげさまでGWは娘とべったり出来ました.
“スナーク狩り”は私もブログに書きながら,きっと惺さんは好きだろうなと思っていました.これからも興味を持っていただけるようなものを書いていきたいと思いますので,遊びに来てください.

こんばんは☆ * by 惺
> Friday様

娘さんとラブラブいいですね~。
「スナーク」はFriday様のレビューを読んだ翌日に図書館に予約入れました。借りてる人いたんで、結構読まれているんだな~と感慨深かった?です。

ルイス・キャロルって謎っぽくて、恐ろしく頭の良い人なのね~というのが、正直な感想でした。
またお邪魔しに行きます!

個別記事の管理2010-02-26 (Fri)

ご訪問ありがとうございます☆

蒲生邸事件 (文春文庫)蒲生邸事件 (文春文庫)
(2000/10)
宮部 みゆき

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 あまりにも有名な第18回日本SF大賞受賞作。SFというよりは歴史ミステリーっぽい感じですが。タイムトラベラーが出てくるからSFなんでしょうか? 自分はハードカバーで読んだのですが、二段組み430ページ弱の大変読み甲斐のある作品です。

 自分的には密室殺人にタイムトラベラーを絡めたミステリーという感想を抱いたのですが、もう一つ、主人公孝史の成長と淡い恋物語の要素もあるかなと。二・二六事件の起こった当時に実際に生きて生活して、知識としてしか存在しなかった歴史を生で感じたことで、新たな自分を知ることとなる孝史の成長が、ムリなく描写されていてさすが宮部みゆき! と思わず唸ってしまいます。冒頭の受験に失敗して自暴自棄になっている孝史と、終章の孝史とではホントに同一人物かよ~と思うほど成長の後が良く分かる。つかの間の恋の相手、ふきの手紙では思わず涙線が緩くなるし~

 伏線の張り方もさすが巧いです。それぞれのキャラクターも適材適所、特に中盤に現れる葛城医師などは巧く孝史探偵の助手役をつとめていたな~と。珠子の拳銃所持の件もムリがない。動機にも違和感無いし。ただ、黒井というキャラクターは必要不可欠とはいえ、ちょっとご都合主義的な感もありましたが……。

 今生きている時代と限りある生を精一杯生きろ~という、作者のメッセージが嫌というほど伝わります。謎解きとSFと歴史と恋愛小説を一度に読み切った、そんなオトク感。宮部作品を読んで思うことですが、読後感がものすごく良いです。必ず一抹の希望、明るい一筋の光を見るような、そんな爽やかさをいつも感じます。巨匠の作品、安心して読めます。
 同時受賞があの「エヴァンゲリオン」だそうだ。おおっ意外だ! おおっ26日にエントリー出来たっ!

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