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個別記事の管理2012-12-13 (Thu)
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風の影 (下) (集英社文庫)風の影 (下) (集英社文庫)
(2006/07/20)
カルロス・ルイス・サフォン

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 ようやく下巻を読了。面白い&感動しまくりでした。以下BOOKデータベースより内容。

謎の作家フリアン・カラックスの過去が明らかになるにつれて、ダニエルの身に危険が迫る。一方、彼は作家の生涯と自分の現在との不思議な照応に気づいていくのだが…。
ガウディ、ミロ、ダリなど幾多の天才児たちを産んだカタルーニャの首都バルセロナの魂の奥深くを巡る冒険の行方には、思いがけない結末が待っている。文学と読書愛好家への熱いオマージュを捧げる本格ミステリーロマン。

 上巻同様読み始めたら一気に読了してしまった。それほどのめり込んでしまうし、飽きさせずそれでいて重厚な作品だった。それまでの謎が今回で一気に解決。そして謎の作家フリアンと彼を取り巻く人間群像と愛憎劇が明らかになり、怒涛のラストへと繋がってゆく。
 読了してみて、この作品は大きく3つにわかれるのかなと。

 最初は主人公ダニエルについて。彼の運命を大きく変えることとなった書籍「風の影」との出逢いと、作者フリアンに惹かれ彼の謎めいた過去と人生を追ってゆくという、 一種のミステリアス展開。
 次が、そのフリアン本人のエピソード。彼の悲恋と友情と確執と、どこかで歯車がうまくかみ合わなくなってしまった人生とその少年時代の記録。主要人物達の少年時代が語られるこの部分、学生生活描写もあって、ちょっと19世紀テイストを感じさせて自分的には少し美味しかったかな。成長後の彼等の複雑な人生を思うとかなりノスタルジ―を感じさせる。
 そして最後が、この作品のキーパーソンとなる女性ヌリアの残した長い長い書簡。この書簡ですべての謎が一気に解決となってゆく──という3つの大きなエピソードがゆるぎない骨子となって面白さを倍増させている気がした。

 フリアンとダニエル。過去と現在に生きるふたりの人生が鮮やかな対比をなしてリンクしているという構成の巧さ。フリアンの少年時代があまりにも悲劇なので、自然ダニエルのその後も予想されてハラハラさせられる。
 幾重にも絡んだ謎と悲劇。背後にスペイン内戦という暗い史実を設定させてストーリーの様相は切なく哀しい。 しかし、過去と現在の狭間を生きるダニエル少年のまっすぐさ強さが後半の救いとなって一気に大団円へと収斂されてゆく。

 運命に翻弄され、けっして人生の表舞台にたつことなく影として生きるフリアン。その彼と対比をなすようにしっかりと自身の幸福を手にしたダニエル。一冊の本から人生と愛情を学んだ彼と、取り巻く大勢の人々。どの登場人物も魅力的に活写されていて読んでいて気持ち良い。特に名ワキキャラであるフェルミンなどはある意味主役級の活躍をしたのではないかなと。

 愛ありミステリーあり冒険あり殺人と死があり、劇的で波乱万丈のストーリーのラストはとても静謐なもの。
 父から子に伝えられる、本を通した「愛情」と「未来への想い」。それが如実に表現された秀逸のラストだと思った。

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個別記事の管理2012-12-06 (Thu)
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風の影 (上) (集英社文庫)風の影 (上) (集英社文庫)
(2006/07/20)
カルロス・ルイス・サフォン

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 友人からのおススメ本。自分はまったく知らなかったのですが、かなり有名な作品だそうで。以下BOOKデータベースより内容。

1945年のバルセロナ。霧深い夏の朝、ダニエル少年は父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で出遭った『風の影』に深く感動する。謎の作家フリアン・カラックスの隠された過去の探求は、内戦に傷ついた都市の記憶を甦らせるとともに、愛と憎悪に満ちた物語の中で少年の精神を成長させる…。
17言語、37カ国で翻訳出版され、世界中の読者から熱い支持を得ている本格的歴史、恋愛、冒険ミステリー。


 時代的には1933年~1965年あたり。読了した上巻は1945年~1954年まで。スペイン内戦の影がうっすら残ったなんとも言えない独特の雰囲気が魅力といえばそうなのかも。
 メインキャラである、10歳の少年ダニエルの一人称語りで物語は展開。内容にもあるとおり、父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で出逢った1冊の本「風の影」がその後のダニエルの人生を変えていく。この冒頭部分がファンタジーというかミステリアスでとても印象的。
 作者であるフリアン・カラックスに魅了されたダニエルが懸命にそのプロフィールと消息を探ってゆくあたりがミステリーとしても読めてスリリング。
 一体フリアン・カラックスとはどんな人物なのか? 
 彼を追い求める中で、ダニエルは恋を知り、苦い失恋を味わい、さまざまな人物達と知り合って成長してゆく。 その過程がとっても丁寧に描かれているし、登場するワキキャラ達も個性豊か&ミステリアスで読んでいて飽きない。

 フリアンの著作を狙う謎の人物、フリアンをめぐる過去の人間関係…等々、謎がいくつも散りばめられていて下巻の展開がものすごく楽しみ。フリアンを知ることによって、少年ダニエルも成長してゆくという、ミステリーあり、恋愛あり、ちょっとした冒険ありの今まで読んだことがない自分的にとても新鮮な作品だなと。
 スペインというとカラッと明るい雰囲気を連想してしまうのだけど、この作品の印象は真逆。
 モノクロの映像を観ているような、少し退廃的なムード漂う重厚な作品と言った感じ。フリアンは一体どんな人物なのか? ダニエルの今後は? などと下巻が超絶楽しみです、ハイ。

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