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個別記事の管理2012-12-23 (Sun)
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拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)拡張幻想 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
(2012/06/28)
不明

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 確かダ・ヴィンチで紹介されていた本だったかと。大森望氏・日下三蔵氏のふたりがセレクトした、2011年度日本SF界を代表すべき作品だと判断した作品の数々。以下内容紹介。

この年度別ベストSFアンソロジーも、早いものでもう5年目に入る。編者ふたりの意見がぜんぜん一致しないのは相変わらずですが、よくも悪くもそれが本シリーズの個性だろう。毎回、その年のトピックを象徴するような作品を選んできたが、本書に関してはとくにその傾向が強い。2011年は、日本SFにとってもまさに激動の年だった。 ──大森望(序文より)

昨年はSF界のみならず、日本人の生活自体が大きな転換を迫られる事態が相次いで起こり、それはもちろん収録させていただいたいくつかの作品にも反映されている。あの日からしばらくは「小説読んでるどころじゃないよ」という気分になったし、そういう感覚がまだ抜けない人もかなりおられるのではないかと思う。だが、たとえいままで続いてきた日常が崩れ去ったとしても、それでも人間は小説を読まずにいられないはずだ。 ──日下三蔵(後記より)


 これは面白かった! このブログを始めてからSFを読む機会が多くなったのだけど、主に海外作品が多くて国内作品はあまり読まなかった。
 が! この作品集を読んで日本のSFも面白いなあと。海外SFと比べると若干スケールが小さいような気がするけれど、小粒でありながらもSFだけの枠に収まらない秀作オンパレードで楽しめた。気になった作品をいくつか。

5400万キロメートル彼方のツグミ 庄司卓
 うーん! 一番好きかも! かなりラノベ的だなあと思いつつもSF・恋愛要素バッチリで、ラストはホロッとさせてくれる。
アンソロジーに収録されていた作品ということで、テーマが「3分間」と「ボーイ・ミーツ・ガール」とのこと。両方を見事クリアしていてさらにSFテイスト溢れていてさすがだなあ…と深く感動。ちなみにツグミは人間ではなく、「小惑星探査機」。そのツグミをヒロイン?にどういう「ボーイ・ミーツ・ガール」の世界が展開するのか。一読されたし。
いま集合的無意識を、 神林長平
 夭逝したSF作家・伊藤計劃へのオマージュ的作品。
 ツイッターを模した「さえずり」と称したSNSを通して語り手(作者)と自称・伊藤計劃が織りなす対話の数々。SF界の長老にとって伊藤計劃とは一体どのような存在だったのか?
美亜羽へ贈る拳銃 伴名練
 「少女禁区」以来久しぶりの伴名練作品。これも伊藤計劃作品に登場するヒロインの名を冠したキャラが重要な位置を占めている作品。あらためて伊藤計劃の存在感のスゴさを実感。「ハーモニー」をモチーフとした恋愛(悲恋)ストーリーとなるのかな。
イン・ザ・ジェリー・ポール 黒葉雅人
 ズバリ、芥川龍之介の「藪の中」のSF版でした。自分は鈍いのでラストまでわからず。古典的名作をSFとして読ませる作者の発想と手腕に脱帽です。
フランケン・ふらん─OCTOPUS─ 木々津克久
 マンガです。手塚治虫「ブラック・ジャック」のオマージュ作のような。人造人間(?)でありながら天才外科医(らしい)JKふらんが遭遇する事件の数々。SF&グロ&ギャグ混在の面白さだった。
結婚前夜 三雲岳人
 あの「ダンタリアンの書架」の作者。タイトルはなんだか小津安二郎を彷彿させるけれど、がっつりSF。
 デジタル化が高速で進化してゆく昨今、記憶媒体の規格変更に疑問と寂寥を感じる自分ですか、まさにそんな感じの作品。←意味不明。
 作者の解説を読んでまさにその通りだ! と思わず膝を打ってしまったのも確か。SFでありながら親子の別れにしみじみする一作。
ふるさとは時遠く 大西科学
 初めての作家さん。この作品もタイトルからはまーったくSF臭はしませんが、がっつりです。時間の流れをテーマとしているのだと。
 地域によって時間の流れがまったく違ったとしたら? 時間に追われる現代を揶揄した作品なのかなあ…と。
絵里 新井素子 
 新井素子! ものすごーく久しぶりです! 「グリーンレクイエム」を遥か彼方昔に読んだっきりで。
 今はもうすっかり大人となった作者が扱ったテーマはズバリ妊娠・出産。妊娠中の子供。その出産後をシュミレーションできる世界で果たしてヒロインは出産をするのかやめるのか? 自分的にラストが切なかった。
すべての夢|果てる地で 理山貞一
 これを読みたくてこの本を借りたも同然。感想というと…かなりマニアックで素人が読むのにはハードルが高かったかも。それなりに楽しめたんだけどね。オーウェルの「一九八四年」のオマージュ作? と思うくらい随所にその作品&作者が登場する。
 スピーディーで予想の斜め上をいくストーリーには脱帽。でもやっぱりマニア向けかもな。

 ほとんどすべてが面白かったんだけどねー。毎年発行されているそうなので今度から読んでいこうかなと。SF嫌いじゃないし、むしろ好きかも。
 巻末にある、「二〇一一年の日本SF概況」がとっても参考になる! いくつか既読済みの物があったりしてちょっとにやり。大満足の1冊でした!

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Theme : SF小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 拡張幻想
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