03≪ 2017/04 ≫05
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2013-03-15 (Fri)
ご訪問ありがとうございます☆

アフリカの瞳 (講談社文庫)アフリカの瞳 (講談社文庫)
(2007/07/14)
帚木 蓬生

商品詳細を見る

 前作「アフリカの蹄」の続編。10年後位後の設定で、今回はエイズがテーマ。以下BOOKデータベースより内容。

十人に一人がHIVに感染している国南アフリカ。かつて白人極右組織による黒人抹殺の陰謀を打ち砕いた日本人医師・作田信はいま、新たな敵エイズと戦っていた。民主化後も貧しい人々は満足な治療も受けられず、欧米の製薬会社による新薬開発の人体実験場と化していたのだ。命の重さを問う感動の長編小説。

 ものすごいボリュームで読了するのにかなりかかってしまった。前作のテーマはアパルトヘイト・人種差別だったのだけど、今回はエイズ。どちらもアフリカを連想させるわかりやすいテーマだなあと。良くも悪くもなのだけど。
 前作は初・帚木氏だったので新鮮だったせいかサクサク読めてしまったのだけど、今回は正直ちょっとしんどかった。なんだろう…エイズに関する専門的な薀蓄が多かったせいかなあ? 前半部分がなかなかストーリーが進展してなくて(自分だけかも、そう思ったの)何度挫折しそうになったことか…。
 でもところどころに登場するおなじみのキャラ達がスパイスとなって楽しませてくれました。おお!こんな風に成長してたのか!とか、作田に子供が~!などなどちょっとテンション上がったりして。続編としてもものすごく良くできているので、その点では嬉しかったなあ。

 自分的に楽しめたのは中盤以降。
 政府が政策として行っている廉価のエイズ治療薬ヴィロディンにまつわる治験&偽薬疑惑。作田とその仲間たちの地道な捜査と証拠収集のおかげで、ヴィロディン薬の欺瞞と政府の陰謀がじわじわと判明してくるあたりの描写は爽快。前作ではあまり目立たなかった作田の妻・パメラが今回はヒロインばりの活躍。信念固く強く優しいという、女性のある意味理想像として描かれていてちょっとできすぎ?とも思ってしまったけれど、しっかりとワキを締めていて自分的に好感度高かった。彼女を中心として、アフリカの女性たちに避妊知識等の啓蒙を促す…というエピソードもなるほどなと。

 政府の陰謀とからくりに迫る作田と仲間たちにじわじわ迫る危機を回避しながら、ラスト野外での真実暴露となる学会発表はやっぱり感動的。その作田の発表をきっかけに総てが善処される大団円にはほっと一息。劇中劇で締めくくるという粋なラストにも唸りました。あくまでそこに生きるアフリカの人々の目線に立った優しい視点が読んでいて心地良かった。ちょっと作田がスーパーヒーローっぽいなっ!って感じたけれど、それは御愛嬌。自分的にはとても疎いアフリカの状況を知るための良い1冊となりました。

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへblogram投票ボタン
いつも応援ありがとうございます☆
スポンサーサイト
Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 帚木蓬生
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
個別記事の管理2012-12-27 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

アフリカの蹄 (講談社文庫)アフリカの蹄 (講談社文庫)
(1997/07/14)
帚木 蓬生

商品詳細を見る

 職場の友人から借りた本。初・帚木蓬生。この方、特異な経緯で作家となったのですね。精神科医でもあり作家でもあるという…凄いなあ。以下BOOKデータベースより内容。

絶滅したはずの天然痘を使って黒人社会を滅亡させようとする非人間的な白人支配層に立ち向かう若き日本人医師。留学先の南アフリカで直面した驚くべき黒人差別に怒り、貧しき人々を救うため正義の闘いに命をかける。証拠品の国外持ち出しは成功するか!?山本周五郎賞受賞作家が描く傑作長編冒険サスペンス。

 冒頭のものすごい人種差別エピソードに一体この作品のジャンルは何だろう? ノンフィクション? と首を傾げておりました。予備知識全くなく読み始めたので、最初はものすごく面食らいました。俗に言う「アパルトヘイト」をテーマにした作品なのだと気づいたのが中盤に入ってから。某国の国家的陰謀が見えてきたあたりから俄然面白くなって一気読み。

 根絶したはずの天然痘がその某国の黒人社会の子供たちに突如として蔓延しはじめる。日本から留学している外科医・作田はふとしたきっかけで黒人医師の許で手伝いをするようになり、この天然痘ウィルスと戦うこととなる。さまざまな黒人達と触れあうに従って黒人世界の魅力にのめり込む作田。
ついには留学生の地位を捨てて黒人達と共に国家的陰謀と差別撤廃に向けて戦うようになる──。

 差別描写がものすごいです。ちょっと誇張しすぎている感がなきにしもあらずかな? と思ったり。で、主人公の作田もものすごく英雄視されていてうーん、できすぎ? とも思ったり。
 が! そんな自分的にマイナス面も作者の圧倒的筆致と壮大なスケールの世界観には脱帽。
 不当な差別を受けている黒人社会の実情・内情描写がリアル。中盤にかけての作田の国外逃亡、さらには復帰という劇的な展開にもハラハラドキドキのサスペンスとして充分堪能できる。
 自分的にこのラストはどうオチがつくのだろう? ととってもやきもきしていたのも確か。ご都合主義的な差別撤廃のハッピーエンドとなるのか? それとも黒人達にとって悲惨なバッドエンドとなるのか? 気になるラストだったのだけど、終盤に向けて一気に畳み掛けるような展開に目からウロコ。
 黒人たちのデモという平和的解決にもってくるとは…しかも不自然なものではなく(自分的にはそう思えた)、しかも蔓延した天然痘ウィルスにもWHOの救いの手が差し伸べられるという大団円。上下巻になってもおかしくないような内容をすっきり1冊でまとめているところに作者の手腕をひしひしと感じた次第。

 ラブストーリーあり、黒人少年との心温まる交流あり(このエピソードが自分は好きだ)とハードな展開だけでなく、ほっこりとさせるシーンも用意されているのも嬉しい。
 ドラマティックな展開で読後感も爽やか。映像化されたのかな? 上質のエンタメ作だわと思いながら読了しました。

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへblogram投票ボタン
いつも応援ありがとうございます☆
Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 帚木蓬生
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。