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個別記事の管理2013-02-28 (Thu)
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とんび (角川文庫)とんび (角川文庫)
(2011/10/25)
重松 清

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 友人から借りました。TVドラマ化されていておススメされたので、これは読んでみないと!と一気読み。以下BOOKデータベースより内容。

つらいときは、ここに帰ってくればいい。昭和37年、ヤスさん28歳の秋、長男アキラが生まれた。愛妻・美佐子さんと、我が子の成長を見守る日々は、幼い頃に親と離別したヤスさんにとって、ようやく手に入れた「家族」のぬくもりだった。しかし、その幸福は、突然の悲劇によって打ち砕かれてしまう―。
我が子の幸せだけを願いながら悪戦苦闘する父親の、喜びと哀しみを丹念に描き上げた、重松清渾身の長編小説。


 うーん、面白かった! 自分が普段あまり読まないタイプの小説だったので結構新鮮でした。
 最初タイトルの「とんび」の意味がわからず。まあ、読んでいけばわかるかな? と思い軽い気持ちで読み始めたら…これがもう止まらず。殆ど通勤電車内で読んでしまったというね。涙腺弱い自分は何度電車内でヤバい状態に陥ったことか。そうです、もう感動モノ、泣かせ上手のストーリーなのでした。

 時代は高度成長期まっただ中の昭和30年代。主人公のヤスがものすごく良いキャラクターで。酒と煙草好きで一本気。まんま昭和の男を地で行くキャラなのだけど、これがもう憎めない。恋女房の美佐子とのやりとりがものすごく微笑ましくてあったかい。ひとり息子のアキラが生まれて幸せ絶頂!という時に最大の不幸が訪れる。ふとした事故で美佐子を亡くし、そこからヤスとアキラの父ひとり子ひとりの生活が始まる──。

 はっきり言ってヤスのシングルファーザー物語です。ぶっきらぼうで堅物のヤスが周囲の人々の暖かさに助けられて孤軍奮闘しながら、息子を育ててゆくというね。その息子のアキラもまたよくできた息子で。でも優等生ってばかりではなく、成長に伴ってその時その時の葛藤や反発を繰り返しながら、時に父と衝突し悩みながらも自分の幸せを掴んでゆく。自分的にはこのアキラが中心の話になるのかなと思いきや、主軸はあくまでもヤス。不器用で意地っ張りの昭和の男の生きざまを終始飽きることなく読めてしまった。
 
 ヤスの周囲の人々がね、とっても良くて。御近所さんというのかな。幼馴染に気の置けない飲み屋の女将。子育てに関して自分の手に負えない部分をその彼等が自然と補ってくれる。なんやかやと手を貸してくれるのもヤスの人徳があってこそ。ヤスの故郷はあくまでその皆の居る場所なのだなとラストまで読んでしみじみ。自分が一番自分らしく居られる場所こそ自分の「故郷」なのだよね。
 家族とは血のつながりとは?ということもさらりと考えさせられたり。ただの子育てストーリーに終わっていないところも良い。

 ドラマもやっているのだそうで。自分は観ていないのだけれどかなり泣かせる話とか。キャストを見ておお!自分の想像していたよりもかなり美形&若いぞ!!とちょっと意外感。さらに時代設定がちょっと違うのね。それが残念といえば残念かも。さりげなく昭和の風俗と流行も織り交ぜてノスタルジー感じさせるところも作者サン巧いなあと。
 猛烈に親のありがたみを感じさせてくれた作品でありました。
 で、ちゃんとタイトルの「とんび」の意味も判明。とんびが鷹を産む。の意で。鷹は言わずと知れたアキラ。その親であるヤスのことを指していたのですね。昭和の男・ヤスの感動子育て記なのだなあと思ったのでした。

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