10≪ 2017/11 ≫12
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2013-03-05 (Tue)
ご訪問ありがとうございます☆

さあ、地獄へ堕ちようさあ、地獄へ堕ちよう
(2012/09/25)
菅原 和也

商品詳細を見る

 以前のダヴィンチその他で取り上げられていた作品。タイトルがインパクトありすぎ。興味津々で借りました!以下BOOKデータベースより内容。

SMバーでM嬢として働くミチは、偶然再会した幼なじみ・タミーから《地獄へ堕ちよう》というWebサイトの存在を教えられる。そのサイトに登録し、指定された相手を殺害すると報酬が与えられるというのだが……。

 自分的にはかなり面白かった! が、嫌いな人は駄目かもな…と思ってしまったのも確か。予備知識として、身体改造がモチーフとしてある、とのことだったのでドキドキでした。
 うーん…やっぱりそういったシーンはかなり詳細描写でリアリティありすぎてかなり怖ッ!痛ッ!とビクビクしながら読んだのだけど、逆になんでこんなに詳しいんだ?さては作者サンは経験があるのか?と思ってしまったほど。そういったシーンが好きな方はかなり楽しめるのではないかと。でもそれらがきちんとストーリー上で重要なガジェットになっているのがスゴい。

 SMバー勤務のミチは20代前半の精神的に不安定で錠剤服用中毒者。おまけに軽度のアル中でもあるのかなと。
 将来の希望も無く、ただ無為に毎日を生きている。そんな彼女の前に幼馴染のタミーが現れたことから、彼女の世界が一変する──。

 ちょっとお馬鹿っぽいヒロイン・ミチが良いなあ。医師から処方される薬が唯一の精神安定剤。その彼女がタミーから教えてもらった謎のサイト「地獄へ堕ちよう」の存在を知ってから殺人事件に巻き込まれてしまう──という、完全巻き込まれ型のミステリー。最初はつかみどころがなく、自我もなかった彼女が唯一の友人・リストとタミーが殺されてしまってから俄然強くたくましく変身?してしまうところがね、自分的にツボだった。
 ミチとリスト&タミーとの友情エピソードがなかなか読みどころで面白かった。2人は何かしらミチに対して肉体的にも精神的にもインパクトを与えた存在。その彼等を殺したのは一体誰なのか? まさかミチが探偵となって犯人捜しをするとは思わず、意外な展開に一気読みしてしまった。

 アングラサイト・身体改造・自殺願望等々、登場するガジェットは総てネガティブ、おまけにキャラクターもまともな人間は一人もいないというね。完全なノワール小説。ツッコミどころも満載で一歩間違えば完全な厨二的なストーリーになってしまうと思うのだけど、なんだろう、何かひっかかるものがあって読後感動してしまった。

 「人間はいつも自分以外の何者かになりたがる」作中に出てきたこのフレーズがとっても印象的だった。
 身体改造も新しい自分に生まれ変わるためのもの。という、とあるキャラの言葉に個人的に重みが感じられた。他にも作者の実体験に基づくものなのか、心に響く言葉がいくつかあって、それがかろうじてこのストーリーを厨二的な要素から隔絶しているのかも。
 ネガティブ要素満載なので、さぞやラストはヘヴィなものだろうと思っていたら、意外や意外ものすごく爽やかだった。自分的にはラストにちょっと納得いかない部分もあったのだけどね、でもさらりとした友情もしくは青春ストーリーとなっていて、こうくるのか!とやられました。ちょっと百合テイストもあったりして。作者も20代男子ということで。若さが一杯詰まった、その年代しか描けないダークで病んだ煌めきを感じました。←うわ…陳腐な表現ですんません。
 横溝正史ミステリ大賞受賞作とのことで。ダークな雰囲気といい、凄惨な殺人事件といい、まさこの賞にぴったりの作品だと思う。個人的にはかなり楽しめました…っていうか大好きだな!

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへblogram投票ボタン
いつも応援ありがとうございます☆
スポンサーサイト
Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 菅原和也
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。