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個別記事の管理2013-04-09 (Tue)

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せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)
(2000/06)
梶山 季之

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 何の媒体で知って読もうと思ったのかすっかり忘れてしまって…とりあえず読んでみました。以下BOOKデータベースより内容。

“せどり”(背取、競取)とは、古書業界の用語で、掘り出し物を探しては、安く買ったその本を他の古書店に高く転売することを業とする人を言う。せどり男爵こと笠井菊哉氏が出会う事件の数々。古書の世界に魅入られた人間たちを描く傑作ミステリー。

第一話 色模様一気通貫
第二話 半狂乱三色同順
第三話 春朧夜嶺上開花
第四話 桜満開十三不塔
第五話 五月晴九連宝燈
第六話 水無月十三么九


 6話収録の短篇集。
 面白かったです。予想していた話とは全然違って、独特な雰囲気の古書にまつわる数奇な話の数々。まさにタイトルどおり。
 メインキャラはせどりを生業とする通称・せどり男爵と呼ばれる笠井菊哉。50代にさしかかった彼の恋人はまさに書物。そんな彼が関わってきた書物と所有者たちの不思議な物語。ミステリーに分類されるの?自分的にはちょこっと幻想譚っぽく読んでしまったのだけど。
 そもそもこの笠井菊哉という人物からして謎めいているというか怪しげというか。狙った本を手に入れるためには手段を選ばないというか、執念ものすごいというか。自分的に面白かった作品をいくつか。

第一話 色模様一気通貫
 笠井が書物に魅せられ、せどりとなったきっかけが書かれた話。どうしても入手したい貴重本を笠井がどのようにして所有者の女性から譲り受けたか。ちょっとクスッとさせられるなかなか艶っぽいストーリー。
第二話 半狂乱三色同順
 稀少本である「ふらんす物語」をめぐるライトなミステリー。行方知れずとなった三冊の「ふらんす物語」に隠された金のノベ棒の秘密。笠井が探偵となってその謎を解いてゆく。ラストのオチに笑えるやら虚しいやら。
第六話 水無月十三么九
 本の装丁にまつわるかなり独特・猟奇的・エロティックなストーリー。
 生きている人間の皮を使って本を装丁する。そんな依頼を受けた装丁家の狂気。

 三浦しをん「月魚」や三上延「ビブリア古書堂~」をはじめとして「せどり」や「古書」をテーマにした作品って今ではそう珍しくないけれど、この本が出版された当時(約15年前)はかなり貴重だったのでは? 
 愛書家・書痴・書狂等々、本に魅せられた様々な人物たちの人間模様。そこにいつのまにか現れ消えるせどり男爵こと笠井。書と人との狭間に立つ彼という特異な存在が際立つ異色ミステリー、といった印象でした。ちょっとビブリアの元ネタ?って思ったりもしてね。

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