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個別記事の管理2013-04-11 (Thu)
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饗宴  恋について (角川ソフィア文庫)饗宴 恋について (角川ソフィア文庫)
(2012/07/25)
プラトン

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 図書館の新刊コーナーにありまして…ついつい借りてしまいました。よく小説にモチーフとして登場したり、引用されたりして有名な作品。以下BOOKデータベースより内容。

ある邸宅で催された饗宴に集いし人々が葡萄酒を酌み交わしながら、恋の神エロスを賛美し愛の姿を語らう。“愛”を主題にしたプラトンの対話編三編の内、恋愛の本質と価値について論じた『饗宴―恋について』と、友愛の動機と本質について論じた『リュシス―友愛について』の二編を収録。古代ギリシアにおける恋愛観とプラトニック・ラブの真の意味を知り、現代へと繋がるヨーロッパのエロス観に触れる一冊。

「エロス」って言うと現代じゃちょっと妖しいカンジというかそのものすばりエロっぽいというか。しかし!古代ギリシアでは「愛」そのものを指す言葉となっていたようで。その「エロス」について言及された書ということですね。副題は「恋について」となっていますが、やはり内容からして愛について書かれた本だと。

 なかなか複雑な構成で、語り手はアポロドロス。彼が子供の頃に聞いた話を友人に語って聞かせる─というね。読んでいて一体誰がどうなっているのかその人間関係にかなり戸惑った。
 詩人アガトンの祝宴に招かれたソクラテスとアテネの教養人たち。その彼等が語るそれぞれの「愛」の形。読んでいて一番面白かったのが、アリストパネスが語る逸話。
 人間の性は男同志の結合体、女同志の結合体、男と女の結合体の3つがあり(いわゆるアンドギュノス)、傲慢になった人間が神に逆らおうとした罰としてそれぞれの身体を真っ二つに割かれてしまう。そして割かれた半身は別の半身を恋い慕う…というね。その半身を求めあう自然な行動・精神が「エロス」すなわち愛だとアリストパネスに語らせるプラトンの想像力が素晴らしい。中山可穂や仁川高丸の作品に引用・モチーフとされているので同性愛の象徴的な寓話としても有名。

 読みやすいことは読みやすいと思うのだけど、やはり難解。読了後にWikiやネットの解説・考察を読んだりしたのだけどなかなか理解しずらい。
 ソクラテスの考える愛とはいかに? 作者プラトンが師であるソクラテスを通して伝えたかったこととは?
などと解説を読みながら暫し感慨に耽ってみたり。これは当時のギリシア人の「愛」に対する考えを知ることのできる稀有な作品であるとともに、弟子プラトンが師であるソクラテスへの惜しみない愛を語った書でもあるのだなあと。もちろん師弟愛ですけどね。

 で、当時ギリシアでは成人男子が「愛」を注ぐ対象が少年なのだということ。知識として知ってはいたが、本書であまりにもあからさまに描写されていてちと驚いた。と同時に「愛」にはいろいろな形があるのねとしみじみ思ったりしたのでした。プラトニックラブってプラトン由来の言葉だというのも本書で初めて知ったし。なかなか勉強になった一冊でした。

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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 饗宴
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

こんばんは * by ゆき
エロスは元々ギリシャ神話の愛をつかさどる神、エロスから恋愛を示す言葉に派生したんですよね。
よく比較されるのが「アガペー」。これは博愛を意味しているとか。
プラトンといえば大学生の頃、学長の薦めで『ソクラテスの弁明』を読んだなぁ。

Re: ゆき様☆ * by 惺
こんばんは!
なるほどなるほど!
ギリシア哲学系?の著作は初めてだったのだけど、
やはりなかなか難しいですね。←いや自分の読解力がないのか。
愛というと異性間を思い浮かべますが、
本書では主に同性間についてだったので少し驚きました!
「ソクラテスの弁明」…難しそうですね…。
どんな内容なんだろう?



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