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個別記事の管理2013-04-20 (Sat)

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虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)
(2011/05/10)
城平 京

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 第12回本格ミステリ大賞受賞作。確かあの「開かせていただき光栄です」と同時受賞だとか。そうだったんだ!テイストもテーマもまったく違った作品で。以下BOOKデータベースより内容。

深夜、悲運のアイドルの亡霊は鉄骨を片手に街を徘徊する。
その都市伝説の名は――鋼人七瀬。
「そんなのは推理じゃなくて、欺瞞じゃない!?」
真実を求めるよりも過酷な、虚構の構築。
自身もまた怪異的な存在である岩永琴子の推理と知略は
本物の怪異が起こす事件を止めることができるのか!?


 自分的には文句なく面白かった。一言で言うと都市伝説×妖怪×ミステリといったカンジ。一見何の脈絡もなさそうなジャンルが破綻なくコラボしているのは作者の手腕というべきか。
 義眼と義足を装着したお嬢様・岩永琴子。愛らしい容貌の彼女はなんと妖怪と人間との間に立つ巫女。双方の世界のバランスを保つために奮闘するいわば架け橋的な存在。その彼氏が桜川九郎。草食系・良く見るとイケメンの彼は実は妖怪も恐れるほどの異形な存在。人魚とくだんを食い不老不死と未来を掴む力を手に入れたという。この特異なカップルが世間を騒がせる殺人事件である都市伝説を解決してゆく。

 その都市伝説というのが、謎の死を遂げたアイドル七瀬かりん。鉄骨の下敷きとなり顔を粉砕された彼女が夜な夜な鉄骨を手にして出没し殺人を繰り返すというもの。それには妖しいまとめサイトが関連しているらしく──。
というね。メインキャラ二人が「妖怪」設定なので、もっとおどろおどろしい展開なのかと思いきや、実はまったく逆で。
 ネット・まとめサイト・都市伝説等々ガジェットはかなり現代風。「剛人七瀬」という都市伝説となってしまった七瀬かりん。その剛人七瀬が都市伝説にとどまらず実体化してしまい、実際に人間を襲いだすという発想が面白いなと。都市伝説はネット上でとどまるところを知らず膨れ上がり、その不特定多数の妄想・願望が剛人七瀬を生かしているという。彼女を封じ込めるにはあらたな都市伝説を上書きするしかないと判断する岩永。彼女が創り上げた虚構から成る4つの推理が本作のクライマックス。

 犯人が絶対的な虚像。それは大勢の人間の願望や妄想=風評によって生み出された、ある意味現代の怪物でもあるかなと。それを本家の妖怪もどき岩永と対決させるという対比も面白い。捉えどころのない風評を消すには、よりインパクトのある風評を作り出し退治させるとかね。現代のネット社会の脆弱性を衝いた解決法になるほどなと。
 一般的なミステリーとは発想が一線を画しているなという印象。単なる謎解きではなく、推理の羅列によって事件をねじ込めるというか。このストーリーならではの解決方法に斬新な印象受けましたね。
 本格ミステリというより、自分的にはちょっとラノベ的だなって。キャラ設定とかがね。けれど、そのキャラたちもとてもユニークで魅力的。続編がありそうな余韻も充分! 
 この清原紘氏のジャケ画が好きですねー。で、作者サン、どうしても自分、平城京さんと空目してしまうというね。←どうでもいい。

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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 城平京
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