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個別記事の管理2012-12-04 (Tue)
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贖罪の奏鳴曲贖罪の奏鳴曲
(2011/12/22)
中山 七里

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 評判だったらしい本ということで借りてみました。予約した時点ではものすごく読みたい!と思っていたのだけど、いざ順番が回ってくるとちょっと熱が冷めてしまったかな。以下BOOKデータベースより内容。

弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった―。「このミス」大賞受賞作家による新たな傑作誕生。

 この作者サンの本は3冊目。やはりデビュー作の印象がやたら強くて比較してしまうのは良くないなーと思いながらも、やっぱりどうしてもね。比べちゃう。でも、なかなか面白かったです。
 まず最初から「犯人ありき」の話なのかな? という掴みはOKでした。読み進めるうちにそれが実は違うんだぞ、というのが判明してゆくのもひとひねりあって面白かったし。

 うーん、印象としてはいろいろ詰め込みすぎたような。
 自分的には中盤のエピソード、メインキャラである御子柴の少年院時代のストーリーが秀逸だった。猟奇的殺人を犯し斜に構えた14歳の御子柴が、少年院内の個性的な受刑者と教官との関わりによって少しずつ変化してゆく。そしてと同じ受刑者である少女の弾くソナタによって完全に改心を果たすという、ちょっとステロタイプなストーリー展開なのだけど、なぜかとっても読ませてくれて感動。

 犯人は御子柴であると当りをつけて、その彼を追う刑事。完全犯罪を目論む御子柴のピカレスク小説かと思いきや、実はそうではなくクライマックスに法廷劇も用意するというサービスも嬉しい。
 2転3転するラスト。犯人もまあ予想外といえばそうなのだけど、ラストにきて、あ、もしかして…とわかってしまったところにちょっとワンパターン化してきているなあという印象も。

 バラエティに富んだエピソードに犯人、法廷劇に人間ドラマと盛りだくさんの展開でちょっと散漫な気がしないでもないけれど、それはそれで楽しめた1冊でした。しかし、この方の作品を読むたびに思うのは、やっぱりデビュー作を超えるのは難しいのね、ということ。まあ、それだけあの作品が素晴らしかったということなのだけどね。

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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 中山七里
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個別記事の管理2011-10-20 (Thu)

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おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)
(2011/09/06)
中山 七里

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 デビュー作「さよならドビュッシー」が良かったので購入。以下BOOKデータベースより内容。

秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。
しかし完全密室で保管されていた、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれる。脅迫状も届き、晶は心身ともに追い詰められていく。さらに彼らの身に不可解な事件が次々と起こり…。
メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。

 プレリュード部分からしてストーリーの掴みはOKだったんですよ。いきなり2億円のストラディバリウスの盗難事件発生ということで。否応なく引き込まれてしまったんですが。
 それ以降がミステリーとしてはちと停滞気味でなかなか進展しなくてちょっと物足りなかった。
 主人公の晶は音大学生。その彼視点で描かれる大学生活と、コンサートマスターの座を賭けた学内オーディション。その合格者のみで行われる定期演奏会。栄えあるコンサートマスターに抜擢された晶。指揮者である教師とオケメンバーとの間で葛藤し苦しむ姿などなど、ストーリーはミステリーというより音楽青春譚といった風に様相を変えつつあってちょっと違和感。
 けれど、オケメンバー達や教師との対立シーンなどはかなりリアリティあってハラハラしたし、相変わらず音楽の描写は素晴らしい。さらに途中から探偵役の岬洋介も登場していよいよこれから謎解きも本格的に進む? と思ったけれどそうでもなく……晶と岬の師弟の絆的な展開となってしまい、まあ、それはそれで読んでいて面白いのだけれど。

 さらに事件が発生してストーリーが動き出すのがようやく終盤になってから。実は自分は犯人が途中から分かってしまって、意外性があんまり感じられなくて残念。真犯人の思惑外に事件に絡む人物がいた、というのが趣向を凝らしたといえるのかなあ。
 やっぱりデビュー作がかなりインパクトあったので比較してしまうのは良くないとわかっているのだけれど、同じ音楽ミステリーを扱っているとどうしても比べたくなってしまうよね……。なのでイマイチ感があるかな。登場キャラクターもあまり魅力的でなくて、犯人の動機もムリヤリ感が否めない。ストンと落ちてこないというか。

 そうそう、ミステリーとして読むから物足りないのだと今わかった! これは青春音楽ストーリー(?)として読めば面白いのかも!
 コンマスとしてオケメンバーをまとめあげなければならない晶の葛藤とか、台風で避難した先で騒然する避難民を癒すために、岬と共にヴァイオリンを奏でるシーンは白眉だと思うし。岬の音楽に対する造詣の深い言葉などはかなり印象的だし。
 ミステリー要素を絡めずにまんま音楽小説にすればもっと楽しめたかなあ……というのが、自分の素直な感想かな。
 しかし、演奏&音楽描写は素晴らしくて、思わずラフマニノフ聴きたくなるほど! ムリにミステリー絡めずに、この作者サンで純然たる音楽小説が読んでみたいなあ…とも思ってしまいました。


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 中山七里
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* by happyflowerpop
私はこのシリーズは岬先生キャラ萌えで読んでます(爆)

Re: happyflowerpop 様☆ * by 惺
こんばんは!
> 私はこのシリーズは岬先生キャラ萌えで読んでます(爆)
おお! 岬先生萌えとは……!
happyflowerpop サンはあのようなタイプがお好みなのね~。
「さよならドビュッシー」に続いて今回も健在!!ってカンジでしたよね!
またシリーズ出ないのかなあ?

個別記事の管理2010-03-05 (Fri)

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さよならドビュッシーさよならドビュッシー
(2010/01/08)
中山 七里

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 装丁がなかなかオシャレです。以前から読みたかったので期待値大で読み耽りました。読後感の印象が薄まらないうちに書いてしまいます。発行されてまだ日が浅いのでネタバレの恐れがあるので、あらすじ書きません

「このミス」第8回大賞受賞作とのこと。うん、大賞にふさわしい作品だと思いました。タイトルから連想されるとおり音楽ミステリーです。今流行りなのでしょうか? 「四日間の奇蹟」を読了してから日が浅かったので、激しい既視(読)感に襲われました。話自体はまるっきり違うのですが、使用されているモチーフが似てるッ、というよりか酷似してるッ!
 身障者・ピアニスト・作曲家・著名なクラシック曲・年の離れた男性が少女のピアノ教師となる……等々、数えたらけっこうキリがないかも。主人公の二人が共に障害を抱えているという設定も似てるし、ベートーベンに対するオマージュ的な描写も、う~ん、やっぱり似てるよ~。

 が、たとえ似た材料を使用しても書き手は別人。まったく違うかなり上質な作品として調理されてます。
 まず唸ったのが初っ端の火災の描写。グロとまではいかないけれど、けっこう残酷系入ってました(自分にとって)。怖ェ~と自然と顔が歪んでました。巧いです。後はもう言わずとしれたピアノ演奏の描写は、浅倉氏に負けず劣らず巧いです。ホント行間からメロディーが立ち上ってくるような錯覚に陥ります。思わずCD聴きたくなる衝動にかられます。後で作者さんのプロフィール見たのですが、ご自身はまったく素人なんですってね~。息子さんが音楽やっているらしく、知識はその息子さんから仕入れて、あとは想像オンリーとはさすがです! 

 そして何といっても出色なのが重度の火傷の描写と身障者となったヒロインの心情描写。自分は単純なので、この作者、過去に火傷負ったことあるのかな~とホントに思ってしまいました。それほど真に迫って、ヒロインに対してムリなく感情移入できました……というか、してしまいました。
 クソッ、ここで負けるな、頑張れッ、根性見せろ! と何度ココロの中で叫びまくったことでしょう……。巻末の選評を読んでまさに納得。この作品は音楽スポ根モノだそうだ。うん、的を得てる。
 そして、肝心のミステリーはというと、ずばりヒロインの一人称を巧く利用しているのが成功のカギ。
 最初の犯人はすぐにわかってしまったけれど、そのあとのどんでん返しに驚かされました。うう~なるほど~こう来たか~という感じです。サービス精神旺盛な作者に好感度大! ただ、ミステリー要素が無くても充分堪能できる作品でもあります。

 この作品のもう一人の主人公である、探偵兼ピアノ教師はイケメンマイナーピアニスト。このキャラもいい具合に造られていると思ったんですが、やっぱ司法修習生というのがちょっと出来すぎてるかな~と。あとヒロインも16歳という割には若さを感じられなかったのが残念と言えば残念なところです。

 個人的に好きなキャラクターはヒロインのお爺ちゃんですね。一番活きてた人物だと思う。
 彼がヒロインに語りかける「弱い自分と闘うことをやめるな」という言葉がこの作品の主題なのではないかと思いますね。その冒頭の部分からさりげなく伏線が張られていて、もう、作者巧すぎ! と唸りっぱなしですッ。

 中山七里という作家さん、てっきり女性だと思っていましたが、とても優しげなちょっと年配の男性だったんですね~。どうりで、あの意地悪3人組の描写が少し古臭いな~と思ったわけで……それはまあご愛敬として。デビューしてからの最初の1作目が難しいといわれる新人作家さん。否が応でも期待してしまいますね。次回作。

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Theme : 最近読んだ本 * Genre : 本・雑誌 * Category : 中山七里
* Comment : (12) * Trackback : (0) |

こんにちは * by アパパネ
私のオススメ小説は高橋由太さんの『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』です。第8回このミス大賞で最終選考まで残った作品です。受賞はならなかったみたいですが、隠し玉(落選作の中から編集部が小説にしたいと判断された作品に与えられる賞)として発売されています。500円の文庫本です。

Re: こんにちは * by 惺
> アパパネ様e-398

『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』ですね! 500円と値段もお手頃(コレ大事)。機会があったら読んでみます!
「このミス」はわりとオモシロイ小説出してますよね。貴重な情報ありがとうございます☆
またお越しくださいね~e-466

 以前頂いたコメントの返信ですが、お名前間違って書いてたので、訂正させて再度UPします。
 アパパネさん、ゴメンなさい!

お久しぶりです * by アパパネ
ちなみに高橋由太さんと共に第8回このミス大賞の隠し玉に選ばれた七尾与史さん(古井盟尊さんより改名)の『死亡フラグが立ちました!』が7月6日発売のようです。ストーリーは“死神”と呼ばれる暗殺者のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される――。特ダネを狙うライター・陣内は、ある組長の死が、実は“死神”によるものだと聞く。事故として処理された組長の死を調べるうちに、他殺の可能性に気づく陣内。凶器はなんと……バナナの皮!?という内容のようです。


Re: こんばんは☆ * by 惺
> アパパネ様e-398

ものすごく巧くまとまったあらすじに感動!
バナナの皮って……ものすごく興味惹くんですが。
「このミス大賞」っておもしろい作品多いですよね。
2冊読んで頑張ってレビュー書けるかな……いや、怪しいな……e-263
もしUP出来たら(出来なくても)、また遊びにいらしてください!

コメント&情報ありがとうございました☆

お久しぶりです * by アパパネ
七尾与史さんの死亡フラグが立ちました!面白くて一気に読んでしまいました(笑)オサキ同様受賞出来なかったのが残念なくらい素晴らしい作品だと思います(笑)

Re:いらっしゃいませ~☆ * by 惺
> アパパネ様e-398

ちょっと前にこちらの本が出てないかな~と思って地元の書店覗いてみたんですよ。「このミス大賞シリーズ」文庫 ← こんなタイトルのシリーズありますよね? を見ても無くて、渋々諦めて帰ってきたんですe-263
とっても面白そうなので(前回?のアパパネさんのあらすじ参考☆)、何とか入手したいと思います!
コメントありがとうございましたe-466

こんばんは * by アパパネ
お久しぶりです。高橋由太さんのオサキシリーズ第2弾『もののけ本所深川事件帖 オサキ鰻大食い合戦へ』が10月7日発売みたいです(笑)

Re: こんばんは * by 惺
> アパパネ様v-353
ホント、お久しぶりですね~!
わざわざご紹介・ご訪問ありがとうございました☆

またまたすみません * by アパパネ
中山七里さんの新作『おやすみラフマニノフ』が10月12日発売みたいです。

Re: 宣伝ですか? * by 惺
> アパパネ様v-353
情報とご訪問ありがとうございました☆

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