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個別記事の管理2013-05-22 (Wed)
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王妃の帰還王妃の帰還
(2013/01/19)
柚木 麻子

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 初・柚木麻子。話題になっているようなので挑戦してみました。以下BOOKデータベースより内容。

クラスのトップから陥落した“王妃"を
救うため、地味女子四人が大奮闘。

聖鏡女学園中等部二年の範子は、仲良しグループで地味ながらも平和に過ごしていた。
ところが、公開裁判に掛けられ地位を失った滝沢さんを迎えることとなりグループの調和は崩壊!
範子達は穏やかな日常を取り戻すため「プリンセス帰還作戦」を企てるが……。
女子中学生の波乱の日々を描いた傑作長編!


 最近読んだ「教室内(スクール)カースト」を思い出しましたねー。まさに女子校を舞台にしたスクールカーストもので。今流行っているのか、このジャンルが将来的に確立しそうな気がする。
 ものすごいシビアな展開にちと驚き。少女達の残酷さがこれでもか!というくらい描写されていてある意味怖い。でも、こんなことあったよな…とリアルに感じながら読んだのも確か。

 クラスで最も地味なグループにいる範子。その彼女達の許にトップグループの美しき滝沢が転落してくる。
 価値感も趣味もまったく違う範子達と紆余曲折を経て次第に心を通わせてゆく──というありきたりといえばありきたりなストーリーなのだけど、少女達の心理合戦&描写がものすごく巧くて面白くて一気に読んでしまう。

 スクールカーストをフランス革命に準えているのも面白いところ。
 理不尽なグループランクをなんとかして一掃しようと奮闘する範子やその仲間たち。彼女達の葛藤と絆に思わず涙腺がヤバくなってしまう箇所が多々あったりして。
 群雄割拠するクラスのトップ=王妃。それを影で操る黒幕を暴こうと、自らをジャンヌ・ダルクに見立ててクラスの「悪」に立ち向かってゆく範子の心の変化が自然で、思わず感情移入してしまったし。おっとり大人しかった範子が自分の裡に潜んでいた自分の別の一面を発見したように、他の少女達もなにかしら自己を発見し成長してゆく。

 個性も思考もまったく違う少女達がぶつかり合い騙し合う様は本来ならば醜い一面のはずなのだけど、今作の少女達においてはなぜか研ぎ澄まされた鋭利なガラスのように煌めいていて。残酷な中にも何者にも侵されない、屈服しない意志の強さが感じられてとても清々しい。
 範子達のささやかな反乱がクラス内のアンシャンレジーム(身分制度)に対して革命を起こすことはできなかったけれど、それでも確実に小さな変革を起こすことができたわけで。憧れの存在で以前は声もかけられなかった滝沢との距離をグッと縮められたラストにそのことが如実に表れていたなと。

 かなりディフォルメされていて少しマンガっぽいなーと思うところもあったけれど、ああ、中高時代のクラスって結構シビアだったよな…としみじみ思い出したりとか。
 しかし、この作者さん、少女の微妙な心理を書くの巧いなあ。特に残酷さね。クラス担任の若い男子教諭のセリフに「少女たちが悪魔みたいで怖い」という(ような)のがあったんだけど、まさにそれ。
 クラスの底辺少女とトップ美少女との心の交感・交流を描いた青春ストーリーかな。YA(ヤングアダルト)にカテゴライズしても良いのかもねってふと思った。

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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 柚木麻子
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by ひいち
こんにちはー☆
ツイ拝見してからずっと気になっていますー(^∀^)
少女が悪魔みたいで・・・のセリフ(笑)
うん。読みたい!!

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
ちょっと少女マンガっぽいカンジもするし、ラノベっぽいカンジもするかなあと。
自分の学生時代にもああ、こんなことあったなあってしみじみしたり。
面白くて一気読みでしたよん。ぜひぜひ^∇^

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