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個別記事の管理2013-06-08 (Sat)
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たったひとつの冴えたやりかた 改訳版たったひとつの冴えたやりかた 改訳版
(2008/08/22)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

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 以前から興味があって読んだ本。タイトルがものすごーく良いなと思ってて。以下BOOKデータベースより内容。

16歳の少女コーティー・キャスは、誕生日にもらった宇宙船で、未知の宇宙へ大冒険の旅に出る!
傑作中篇集『たったひとつの冴えたやりかた』より、人間の強さと美しさを描いた表題作を改訳単行本化。
16歳の少女と未知のエイリアン、宇宙の溝“リフト”を舞台に描かれる二人の友情と勇気の物語。時代を超えて語り継がれる名作改訳版。


 新版なのだそうで。旧版は3部作らしく、本書はその中でも名作として名高い「衝突」のみを取り上げたらしいのだけど、もうもう、面白かった! 内容は言うまでもなくページ数的にもちょうどよくて。一気読みしてしまったよ。

 SFのジャンル的にはズバリ異星人(エイリアン)とのファーストコンタクトもの。それも16歳の少女と異星人も多分同じ年頃の女性型だと思われる爽やかテイスト。

 16歳の誕生日に父親から宇宙船をプレゼントされたコーティー。その彼女は実は今で言う宇宙オタク。
 そのオタク度はかなりディープで、父親としては自転車感覚(もしくは自動車)で与えた宇宙船を、なんと自分のポケットマネーで長距離運航型に改造してしまうほど。
 そんなコーティーがたったひとり宇宙に飛び出したのはいいけれど、なんと偶然にも宇宙に漂流していた通信用のカプセルを拾ってしまったことから彼女の運命が大きく変わってしまう──。

 このコーティーという少女がものすごく良いキャラで。頭脳明晰・行動力抜群・頭の回転が速く・意志が強い。かといって嫌味な感じはまったくなくて。思春期特有のある意味潔癖さがとてもいい。
 そんな彼女に思わず出来る旅の友。それはなんと通信用カプセルに付着していたミクロ級の異星人。
 それがコーティーの脳に寄生してしまってからふたりの冒険は予想だにしなかった方向へ。
 このエイリアンがまた可愛いというかとても優しくて。それも宿主であるコーティーの人格に影響されてのものなのだけど。最初の接触は疑心暗鬼だったふたりも、とある事件をきっかけに次第に心を通わし友情と呼べる感情を持つまでになる。
 それに至るまでのふたりの会話がいきいきしていて飽きさせないし、わかりやすい。
 異種間の生体・習慣等を乗り越え友情を育もうとするふたりなのに──。

 ラストには思わず涙。
 生か死か。食うか食われるか。外部からの救助もなく、極限の状況の中でふたりが選択した手段が辛かった。
 互いが互いを思いやり人格を尊重して選び取る辛い現実。最後まで希望を捨てずに明るく理性的に受け止めるコーティー。
 コーティーが決めた「たったひとつの冴えたやりかた」に向かって運命を共にするふたつの生命体・ふたりの友情のシビアさに読了後暫し呆然となってしまったのも確か。

 コーティーの明るいキャラ、前半の軽い冒険譚から一転した後半のシビアなストーリーも自分的には感動的だったし。
 この1編だけでも感動作なのだけど、旧版だと3編収録されているようなので、今作とどうリンクしているのか気になるし完全版として読んでみたいな。
 かなりの名作でした。おススメ。ちなみに旧版はコチラ。ジャケ画がかわゆいよね。
たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)
(1987/10)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

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